2021 ICU Peace Bell奨学金スカラーインタビュー(ICUピースベル奨学金)2
(Peace Bell奨学金の出願の手続きに関して伺います。出願時には申請理由や志望動機を所定のPDFにテキスト入力をして書類を完成させる形ですが、そちらにはどのような事を書きましたか?)
ICUのパンフレットやWebサイトを熟読した上で、
まずはICUで学びたいということを熱く書きました。
また、国際機関で働いてみたいという将来の目標や
留学や大学院への進学を踏まえると学費がかさむので、
私立大学に進学するのであれば奨学金がぜひほしいということを書きました。学費に対する自分の率直な気持ちを書きました。
ちなみに出願書類のPDFのテキスト入力フォームのテキストがとても小さくて、思ったよりたくさん書かなくてはいけませんでした(笑)。
*2021年度のPeace Bell奨学金申請書の一部。PDFファイル内のフォームに各自でパソコンから記入する方式。実際に入力してみるとフォーム内のフォントサイズは小さめで、全部埋めるように入力すると約5,500文字も入力できてしまう。
(なるほど、それは実際に出願してみないと分からないポイントですね。出願時はフォームの文字数を全部埋めたのですか?)
いえ、無理に全部は埋めませんでした。全体の3分の2くらい書いたと思います。
(申請書類の作成はいつ頃から始めたのですか?)
申請書類は早い段階から目を通していて、11月くらいにはそろえるべき書類などは把握していました。
実際に志望動機などを書くのはかなり大変で、
最終的にはセンター試験が終わった後の1月下旬に1週間ぐらいかけて書類を仕上げました。
入試前なのに時間をとってしまうし、私の場合は作成に時間がかかって出願1週間ぐらいまでかかったので、
とにかく書類の準備は早くやった方がいいですね。
(1名の推薦状が必要ですがどなたに依頼されましたか?)
推薦状は担任の先生にお願いしました。
快く引き受けてくださったのですが、
書類を渡してから一瞬で戻ってきたので、
どんな内容で書いてくれたのか少しだけ心配になりました(笑)。
(出願時の評定平均はいくつですか?)
4.1-4.2だと思います。
(授業料の1/3が減免となるHigh Endeavor奨学金にも申し込みはされましたか?)
いえ、今回はPeace Bellだけです。
High EndeavorはICUが第1志望の方のみと書いてあったので、国立も視野に入れていた私はそういった制限の記載かなかったPeace Bellのみ出願しました。
*High EndeavorにはICU第一志望などの要件あり。Peace Bellは特に制限の記載がない。
(併願校に関して伺います。共通試験(センター)利用でICU以外の私大を併願しつつ、
東京外国語大学も受験して合格されていますね。志望順位はどのようなイメージだったのですか?)
ICU志望ではあったのですが、大学院への進学や留学を考えると国立大学の方が学費の負担が少なく、最終的にはICUは奨学金を目指して受験して、もしICUの奨学金がダメだったら外大への進学も視野に入れていました。
(するとICUの奨学金がなければ東京外大に進学していた可能性もあるという事ですね。)
そうですね、オンレクを受講しようと思ったのは、奨学金を獲得しながらICUに合格したいという気持ちもありました。
(ピースベル奨学金のおかげで優秀な人材にICUを選んでもらえたという意味で、岩切先生も喜んでおられるかもしれません(笑)
ICUと東京外大の併願の相性は良いのでしょうか?)
はい、ICU入試は広い範囲から出題されているので、科目数の多い国立大の入試との相性の良さは感じました。
英語の難易度が近く、目指すべきレベルが似ていると思います。
特にどちらも英語リスニングの試験があって、ICUと外大とではそれぞれ違う要素を聞いてくるので、両校のリスニング対策をすることで、相互に補うことができました。
(東京外大は国立なので教科数が多いイメージがありますがいかがでしょう?)
一次は科目数が多いですが、二次は英語と世界史だけで受験できます。
(奨学金がもらえない場合は国立進学も想定していたという内容は申請書に書きましたか?)
いえ、そこまでは書きませんでした。
(引き続きICU入試受験の様子を伺います。近年のICU入試は英語リーディングがポイントになっていると思うのですが、実際の試験では英語リーディングはどのような時間配分で解きましたか?)
リーディングは最初にPart IIの穴埋めを7-8分ほどで解いて、残りの時間でPart Iの3つの長文と解くという時間配分でした。Part Iの長文は1題15分くらいで解くイメージでした。
(Part IIを先に解くのはどのような意図からでしょうか?)
あまりPart IIは得意ではなかったので、短時間で先に片付けようと思っていました。
また、長文を解くときは長文を解くモードを維持したいと考えていて、
先に性質の違う空所補充を終わらせておきたいという意図もあったと思います。
Part IIの語彙の問題などは考えても知らなければ答えられませんが、長文はほとんどの場合答えが本文の中に書かれているので、長文で稼ごうというイメージでした。
(長文1つ15分で読むというのは大変ではないですか?)
英語リーディング自体は苦手意識がなく、元から読解のスピードには自信を持っていました。
全部の長文が15分で読める訳ではなくて、長文の中でも自然科学を題材とした英文は読むのに時間がかかるので、多めに時間をとりました。
(同じく読解の要素が強い人文・社会科学はどのように解きましたか?
本文を先に読むか、設問を解きながら読み進めるかという部分は好みが分かれるところですが)
いろいろ試して、設問を半分くらい読んでしまって、設問と本文の順番が一致している事が確認できたら、本文を一気に読むというスタイルになりました。
ただし設問を先に読む際には選択肢を読まないようにしました。