一般選抜,学食・学生寮

一昨年から着々と工事が進んでいるICU(国際基督教大学)の新々学生寮の二棟は工事フェンスも取れて、建物の全体像が見えてきました。外観を見る限り外装はほぼ完成していますね。2017年4月1日開寮予定。

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寮の名前も決定していて、教会に近い方5階建ての寮が楓寮(かえでりょう Maple House)、7階建ての寮が樅寮(もみのきりょう Momi House)です。

外観は市中でみかけるマンションのそれに近く、低層でゆったりとした他の寮とは異なる印象を受けました。新しい2つの寮は階数が違うものの、建物の造りは概ね同じです。

定員は楓(5階建)が128、樅(7階建)が192名。

2階以上が居住空間で、学部生の多くが入居することになる2-5Fは2人部屋が12部屋、1人部屋8室。人数比で言うと24:8なので、これらのフロアに関して言えば、1人部屋に入居できる人は4人に1人ですね。2Fが男子、3-5Fが女子のフロア。

縦(モミノキ)の6,7Fは大学院生および多様なニーズに応えるための男女混合で使うフロアだそうで、こちらは一人部屋が28部屋、二人部屋が2部屋のようです。

注目のお値段(賃料)ですが、既存の寮と同程度で、月額5万円程度になる予定です。光熱費、水道費用、ネット代込みでこの賃料は安いですね。家具や家電、洗濯・乾燥機(洗濯・乾燥機の使用は有料)なども付いているのも魅力的。

個室があるので、それを狙って応募したいという新入生もいると思いますが、部屋割りは学生が決めるそうで、個室は論文や就活等で忙しい4年生が優先的に使うようです。なので、新入生は基本的に2人部屋という前提ですね。また、各フロアは1-4年生がまじわる方向で部屋割りが行われるとのこと。しかしながら2017年度に関しては部屋が埋まっていない状態からスタートするため、1年生の入居者が多くなりそう。そうなると個室が取れるかも。

いずれにしても、一気に学内の寮の定員が320名も増えますので、これからICUに入る学生にはありがたい話です。

ICUの学報によると、現在ICUでは約600名の学生が寮で暮らしていて、これは学生数の20%に相当するそうですが、新しい寮ができることで、学生数の30%に及ぶキャパシティを持つ学生寮の体制ができることになるそうです。

多くの学生が4年間入寮できる体制ができあがりそうで、東京に出て物件を探さなくてはいけない地方の受験生にはうれしいニュースですね。

特に2017年に関しては空室の状態からスタートするので、希望すれば概ね入寮できそうですね(昨年から入寮可能な期間が2年から4年に延長の影響か、2016年度は残寮する上級生が多く、結果的に2016年度は寮に入れない新入生が結構いた)。

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一般選抜

2016年10月22日発行のICU(国際基督教大学)学生新聞 The Weekly GIANTS ICU祭特別号にBUCHO.NETが一般入試対策記事を執筆いたしましたので、ここでご紹介いたします。

The Weekly GIANTS 2016年ICU祭特別号 6,7面より

2017年度ICU一般入試対策

筆者はICU OBで、1999年よりICUの入試情報サイト(BUCHO.NET)を運営しており、ICU対策講座も実施している。その経験を踏まえて、2017年度一般入試の対策方法を述べていきたい。

ICU入試のコンセプトと魅力>

 ICUの入試は一般的な大学入試とは異なり、入試科目が高校科目と直接にリンクしておらず、むしろ大学の学問に結びついた問題が出題される。一般的な大学入試が高校科目をどれくらい勉強してきたかを競わせるための試験であるのに対して、ICUの入試は大学で学ぶ上での学力や能力を備えているかを試すという点から試験問題を作成している。このように一般の大学入試とはコンセプトが違う事から、ICUの入試問題は独特で、高校生にとっては試験に向けての勉強がやりにくいように思われるかもしれない。しかし、ICUの入試問題は、大学の授業と結びついていることから、ICUの入試に向けて勉強することで、大学入学後の学びの準備となる。受験勉強というと、高校の各科目の暗記作業や反復練習など、入試が終わるとあまり役立たないような勉強をさせられるというイメージがあるかもしれない。しかし、ICUの入試問題ではそのような暗記要素は薄く、大学で学ぶ多様な学問分野の概論的要素が含まれている。よって、ICUの過去問を勉強していくと、将来的な大学での学びを概観するような形となり、大学入学後にも大いに役立つ勉強ができる。

<科目別の傾向と対策>

ICUの一般入試は、以下のようないわゆる「3教科型」であるが、この内「人文・社会科学」と「自然科学」に関しては、いずれかの科目を出願時に選択する。

2017年度(一般入試A方式)

1.総合教養(ATLAS) (80分80点)

2.「人文・社会科学」または「自然科学」(80分80点)

3.英語(リスニングを含む)(約90分90点)

1. 総合教養(ATLAS

満点を狙わず、自分の解ける問題を確実に解く。読解の練習を入念に行う。

総合教養はリベラルアーツ学習適正(一般能力考査)代

わって2015年度から導入された試験である。その形式は冒頭に15分ほどの講義を聴き、それを基に40問程度の問題に答えるというものである。試験時間は放送を含めて80分である。専用のメモ用冊子が用意されており、講義の放送中にメモを取ることは可能だが、試験冊子は講義の放送が終了するまで見ることができない(問題冊子にシールが貼ってあり、指示があるまで開けないようになっている)。

ATLASの問題は4部構成で、Part Iは放送に関連した問題、Part IIは人文科学、Part IIIは社会科学、Part IVは自然科学に関連した問題がそれぞれ10問出題され、Part II, III, IVの問題の前には、放送と関連した各分野の論文が掲載される。3つの論文の長さはそれぞれ3,000から3,500文字程度で、昨年度の出題では、合計で10,000文字を超える論文が出題された。放送の時間を踏まえると、1時間程度でこれらの論文を読み、問題に答える必要があるので、ATLASは論文読解の要素が強い。文系の受験生の場合は、まずは「人文・社会科学」の過去問をよく研究して、論文読解の練習をしっかりとしておきたい。その上で、数学や理科を、高校の授業で習った範囲だけでも復習しておくとよい。一方、理系の学生は、計算問題を含め、理系分野の問題が出題されるPart IVを確実に解けるようにした上で、多くの理系受験生が苦手としている論文読解のトレーニングのため、「人文・社会科学」の過去問に取り組むとよいだろう。いずれにせよ、ATLASは人文・社会・自然科学の諸分野を横断した非常に出題範囲の広い試験で、満点が取れるような問題構成ではなく、受験生の得点は必ずしも高くない。実際にICUの公式Webサイトで公開されている、2016年度の一般入試B方式(TOEFL等外部英語試験を用いる方式)の総合教養の合格最低点は、80点満点中46点(100点満点換算で57.5点)であった。つまりATLASではあまり高得点を取ることは要求されていない。よって、全ての問題に答えるための対策を行うというよりは、併願校や選択科目等によってそれぞれ違ったアプローチをすべきであり、自分の解ける問題を確実に解くことが大切である。また、高校生にとっては未知の問題がたくさん出題されることになるので、たとえ初見の内容であっても、論文からヒントを得て考えるなど、柔軟な姿勢で試験に臨みたい。

一方で、ATLASの問題は非公開であることから、特にICUを第一志望とする人は、予備校の主催するICU受験対策講座を受講して、精度の高いATLASの演習問題で勉強することも検討してみるとよいかもしれない。

2. 英語

リスニング対策が重要。リーディングは空所補充対策を

ICUの英語の特色として、英語の問題の約半分がリスニングであるということが挙げられる。これは難関私大の中でも珍しく、リスニングを全面的に実施しているのは、早大の国際教養学部などごく一部の学部に限定される。よって、多くの受験生はリスニングの対策が必ずしも万全ではない。ICUを志望する受験生は、英語リスニングの対策をしっかりやっておくことが、大きなアドバンテージとなり得る。伝統的にICUのリスニングは、TOEFLの形式に類似しており、TOEFL教材((特にPBT/ITP形式))を使っての学習は有効である。また、リスニングの出題傾向は大学生活をベースとした日常会話や大学での講義が中心であるが、出題内容は長年変わっていないので、ICUの過去のリスニングの問題を用いての学習も非常に有効である。

英語リーディングに関しては、典型的な読解・内容一致問題(Part I)が中心であるので、英語の受験勉強をしっかりとしている人にとっては、さほど心配はない。ただしPart IIには300-400 wordsの英文の中に20もの空所があるという、やや特殊な空所補充問題があるので、Part IIに関しては演習を重ねておくとよい。Part IIの空所補充問題には文法、語法、語彙のみならず、ライティングや文脈理解の要素も入っているので、英語の総合力が問われている。

全体として、ICU入試では総合的な英語力が問われており、特に大学で学ぶ上での英語の運用力、つまりアカデミックな英語力を測る試験であると言える。また、英語の実力を測るため問題がよく練られており、概ね受験生の英語力に比例した点数が出る。よって、英語は十分に時間をかけて勉強し、試験に臨みたい。

3-1 人文・社会科学

過去問演習が有効

人文・社会科学は大学入試としては非常に長い論文を読んだ上で、約40問の問題に答える形式で出題されている。2016年度の問題文の長さは、約12,000文字、B5用紙で10枚程度、問題数は40問であった。試験時間は80分で、回答に要する時間を考えると、20分から30分程度で約10,000文字以上の学術的文章を読み切る能力が必要となる。まずはICUの過去問を読み込み、日本語の論文を読む訓練を行うとよい。その際、読んだ文章の要約をノートなどにまとめてみると、短時間での内容を把握や、文章読解の訓練となる。

人文・社会科学の特徴は、問題文がICUの教授らによって試験のためだけに書き下ろされたものであるということである。その他の大学の入試の現代文や小論文等の資料は、ほとんどの場合、既存刊行本や新聞記事等の文章を引用したものであるが、ICUでは、入試のためだけに、教授らが試験用の文章を毎年作成している。よって、ICUの人文・社会科学はICUの先生方から、未来のICU生へのメッセージという側面も持っており、内容の充実した論文が多い。また、毎年様々な教授らが論文の執筆を担当しているので、人文・社会科学の過去の論文をたくさん読んでいると、多様な学問分野を試験対策としてカバーできると同時に、固有の出題形式にも慣れることができる(経験上10年分以上の過去問を解くと出題が一巡し、得点力が一気に上がるようだ)。

 

3-2 自然科学

長いリード文が特徴、記入問題が増加

自然科学の試験は、数学、物理、生物、化学の4教科から2教科を選択する形式である。4教科は同一の冊子に印刷されており、試験当日に、問題冊子で問題を見てから、回答する2教科をその場で選択することが可能である。自然科学の問題は、標準的な問題が多く、一般的な受験勉強をしていれば対応できる問題が多い。よって、他教科と比較すると比較的取り組みやすく、いかにミスをしないかというハイスコアゲームの要素がある。なお近年では受験者の多い数学において他の教科よりやや難度の高い問題が出題される傾向が見受けられる。また、2015年度から各教科2-5問程度の筆記問題が出題されるようになった。特に数学では筆記の計算問題の出題が増え、マーク方式とは違って正確な計算結果が求められる上に、概算が使えないので、スピーディーに解答する必要がある。また、化学や生物では用語の記入問題が出題されているので、各教科の用語を正確に書けるようにしておきたい。

・その他

筆者の主催するWebサイト(BUCHO.NET)では学内取材や過去の傾向に基づいた、放送付きの総合教養対策問題を多数用意している。また、その他の教科も1988年の公開以降のほぼ全てのICUの過去問の閲覧・演習が可能である。興味のある方は下記Webサイトを参照されたい。

【https://icu.bucho.net】(「ICU BUCHO」で検索)

PDF版はこちらICU学生新聞ICU入試対策記事2017

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一般選抜

ICU生のAKNさんによるICU本のレビューその2
続いては『『ここが!(ビックリ) だよ ICU (国際基督教大学がよくわかる本)』を読んで、「うーん…?」と思ってしまったパートについて書いてみようと思います!

・ICUでは教員が学生の恋愛相談に乗ってくれる!? (p.55)
はい、ちょっと待って下さい。笑 ICU特有の教員と学生の距離の近さを表した見出しだと思うのですが流石に言いすぎです。笑 本にもあるように、ICUにはアドバイザー制度というものがあり、各学生にアドバイザーの教員がついて履修などの相談に乗ってもらえます!その担任の先生のところには毎学期に1回の履修登録日に会いに行って、履修計画表を見せたうえで承認してもらわないといけないので、みんな学期に少なくとも1回はアドバイザーと話す機会はあります!しかしながら、みんなが恋愛相談をするほど先生と仲良くなれるかというとそうでもありません。確かにわたしのアドバイザーは大変親身になって話を聞いてくださる先生で、わたしの家庭事情からアルバイトの内容までちゃんとメモを取って覚えていてくださり、履修やメジャーの相談の他にも様々なアドバイスをしてくださるのですが、教員みんながそうかというと決してそんなことはありません。友達の中には履修計画表を見せに行ってもただ承認だけされて挨拶程度しかかわさないよ?という子もいます。結局は学生と教員の相性しだいかな…?というのが正直な感想です。

・ICUでは、アルバイトをしている学生を探すほうが困難!? (p.165)
バイトしてます安心してください!!!!笑 さすがに毎日バイトばかりしている人は他大に比べて少ないのかもしれませんが、それでもバイトをしている学生はいますよ!笑 大学自体が駅から離れた所にあるのと、寮生や一人暮らしの学生が多いというのもあって、図書館の補助業務など学内バイトは人気だと思います。そのほかにもオンラインの家庭教師や、塾の先生、アパレル系、もちろん飲食のお店で働いている人もたくさんいます。
一方で特に一年生の間は毎日課題に追われるので、あまりにもたくさんバイトを入れてしまうと泣く羽目になると思います笑 時間を上手にやりくりする力は必要ですね!何曜日はバイトをいれないで課題に当てる、とか何限目はわざと空きコマにしてその時間で課題をやる、とか色々と工夫してやっています。

一方で、ICUは同じ授業が週に3回あるケースも多く(p100)、予習をしてしっかり授業参加することが求められるので、学業のみ専念する学生もたくさんいます。それでも夏休みなどにバイトを経験している学生は少なくないのではないかと思います。また、ICUは他の大学とテストの時期が全然違うのでバイトでお休みをとるのもそんなに難しくないと思いますよ!

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・高校3年生になってからICUを目指しては遅すぎる!? (p.41)
大丈夫です入学しました!笑 確かに特殊な入試ではありますが、特殊であるだけにやはり向き不向きというのも多少はあります。ハマる人にはとってもやりやすい入試といえるかもしれません!理解力や分析力が必要になってきます!難しいと言われている英語も基本を抑えて、長文とリスニングの力をつければ十分に間に合うのではないでしょうか。私は理系受験だったのですが、とにかく基本を抑えて、過去問をしっかりやっておけばなんとかなる問題だな?という感じです。ただ、総合教養(ATLAS)という科目に関しては、早く志望していた人のほうが有利になるかもしれません。というのも、総合教養という名前の通り、総合的な問題が幅広く出題されるからです。また、総合教養は情報を入手して専門対策をすると有利な科目です。また、受験勉強も大事ですが、たくさん本を読んで、身近なことに関心を持ち、疑問を解決していくのもICU対策としては大事だと思います!「間に合わない!」と言う前に知識をどんどんつけていきましょう! 大丈夫、間に合います!笑

以上が読んでみて「うーん…?」と思った項目です。あくまでも私からみたイメージ及び感想なのでほかのICU生からみたらまた変わってくると思います!

いかがでしたでしょうか?このレビューを通じて、皆さんのICUについての理解をより深めることができていたら幸いです!この本にはICU特有のあるある!というものも、えー…?と思ってしまうようなものも様々な情報が載っていましたが、確かなことといえば、ICUはこんな本が発売されちゃうくらいユニークで魅力にあふれた素敵な大学ということですね!!笑

 

↑以上、現役ICU生による、「ここが!だよICU」レビューでした。

自分も読んでみたのですが、内容を見ると書いたのは恐らくICU関係者ではなく、たぶん10年以上前にICUに関わった人たちの情報提供やネット情報で書いたのかなという印象を受けました。特に入試に関してかなりテキトーなことが書いてあって、2015年以降の新制度で受験した人の情報は入っていないですね。一方でICUの魅力はよく出ている本かと思いました。突っ込みどころはとても多いが、面白本として50%ぐらい本当の事が書いてある感じだったので、一度読んでみるとよいかも知れません。コンビニのファミリーマートの子会社の出した本で、コンビニで売ることを前提としたような、ちょっと立ち読みで読む面白本という感じでした(ちゃんと取材してないので真に受けてはいけないが全部嘘でもないぞ、というスタンスかな)。

 

一般選抜

今回はICUに関する本の書評をICU受験生の皆様にお届けしたいと思います。

取り上げる本は『ここが!(ビックリ) だよ ICU (国際基督教大学がよくわかる本)/全日本大学研究会(編)』という一見怪しいが意外にICUの事が真面目に書いてある昨年発売された本です。

この本の内容が果たして本当に正しいのか、現役ICU生のAKNさんにレビューをしていただきました。

ANKさんはICUの2年生で化学を得意とされているリケジョです。
英語もできるから将来有望ですな。

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<以下AKNさんによるICU紹介本のレビュー>

みなさんこんにちは!ICU 2年生のAKNです!三省堂でも特集コーナーが組まれていて、非公式指定教科書(笑)に制定されていたので存在は知っていたのですが、今回はじめて最初から最後まで読みました!色々と突っ込みどころ満載でしたが、「あーそうだよねー笑」と思うようなものやICU生のわたしでも「へーそうなんだ!」と思うようなものもあり楽しく読めました。
それではまず、あーそうそうそれある!と思ったものからあげていこうと思います!

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(ICU学内の三省堂で山積みにされている『ここが!(びっくり)だよICU(国際基督教大学)』

◯ICUは日本一面白い大学!?(p.9)
面白いですよ!笑 p.12にあるようにとても国際色豊かです。学内は英語と日本語が飛び交い、ルー大柴状態になっている人もちょくちょく目にします笑 思いついた時に話しやすい言語でしゃべるという感じ? ユニークだなぁと強く思うポイントの一つです。また、校内でディスカッションをしている姿も見かけます。特に一年生の頃はELAの中で終わりきれなかったディスカッションを休み時間にまだ話し合っている…なんてこともよくありました。笑 話題も人種差別やジェンダーの問題などかたーいものから芸能界の事件についてまで様々な範囲に及ぶものでした。ICUに入ってからディスカッションも面白さを知ったという人も多いと思います!発言するのが怖い…なんて言ってられなくなるくらいたくさんの機会が待ち構えていますよ!笑

◯ICUでは文系と理系の両方を一度に専攻できてしまう!?(p.19)
ちゃんと計画を立てて、真面目に取り組む意気があれば可能だと思います!実際に理系と文系の科目両方をメジャーにしている先輩方もいらっしゃいます。 またICUの大きな特徴の一つとして、入学したあとで専攻科目を決められるというものが挙げられます。私は高校1年生の時は文系で心理学を勉強したい!と思っていたのですが、2年生の時に歴史科目の苦手さと、化学の面白さに気付いて理転し、入学試験も理系科目で受けました。 そして大学2年生になった今、何を勉強しているかというと、心理学です。笑 でも化学のクラスも取りました!言語学の授業やジェンダーの授業もとってみたいと思っています。私のような友達は決して少なくなく、生物学専攻の予定が言語・心理に決めかけている子や、理系科目で入ってきて、宗教学をメジャーにしようかと検討している子もいます。本当に自由です!自分の興味をある分野を試してみてからメジャーが決められるというのは本当に大きな利点だと思います。しかし何もかも自由かというとそうではありません。大体のメジャーには「メジャー要件」というものがあり、そこに書いてある授業及び成績を満たさないとその科目は専攻できないことになっています。なんでも試せるぞ?!!!!と思って好き勝手に授業をとっていると2年生の最後に絶望する危険もあるので、メジャー要件はしっかり確認して欲しいと思います!英語開講だったり、毎年開講されている授業ではなかったりと色々なトラブルも起こりうるので履修も計画的に立ててくださいね!困ったら、履修を組むのを手伝ってくれる「IBS」という団体もあるので手を借りてみるのもいいと思います。

kokogabikkuri_icu2(P19, P20)

◯ICUでは英語が苦手だと1年次はほとんどが英語の授業になってしまう!?(p.77)
なりますよ笑 でもちゃんと自分の希望する授業も2つくらいは選べるようになっていたと思います! 私はELAの中で最もクラス数が多いstream 3というレベルだったのですが、このレベルによって取らなければならない英語のクラス数が変わってきます。しかもこの英語のクラスは占める単位数が多いので、ここを頑張っておかないと留学に行きたい人などは後で大変苦しい思いをすることになってしまいます…。 このELA、なかなかに大変で毎日課題に追われていました。授業内ではもちろん日本語禁止なのでなかなか言いたいことが伝えられず、自分の力不足を痛感することも多々ありました。そんな厳しいELAですが、この授業のおかげで英語のレベルは格段に上がったと思います。間違えるから無理…恥ずかしいから話したくない…などの言葉に、全くと言っていいほど耳を貸さない先生方によって、英語を使うチャンスが格段に増えたためだろうと思います。やればやっただけ身になるのでやりがいもありましたよ!

◯他大生とは夏の予定が立てづらい!?(p.95)

これは本当にそう思います!本書にもあるように、ICU生は早い人なら6月中盤には夏休みに入り、9月の頭には全員もう秋学期が始まるのですが、これがとにかく他大の友達と合いません!!!飛行機代の安い6月に旅行に行ってしまおう!と思い他大の友達に声をかけても「学期中だわ!!」の一言。更に時期が悪いと「テスト期間中だわ!」と一喝される始末です笑 いざ向こうが夏休みに入ってもICU生は長い長い夏休みがもう残り1ヶ月になってしまう頃。さらに一般の大学生は夏休みが9月中盤、長い人では10月まであるのに対し、冒頭でも述べたようにICU生は9月頭に秋学期が開始になります。なので観光地が空いてくる9月に他大の友達に「旅行に行こう!」と声をかけられても泣く泣く断らなくてはならず、つらい思いをすることになる人も多いと思います。笑 じゃあICU生と遊べばいいじゃん!と思う方もいるでしょうが、新入生の夏はSea Programに参加する人が多く、2年生になるとSophomore向けのSea programやその他の海外プログラム、裕福な人は自費での短期留学や長期旅行に行ってしまう人もいて、結局そんなに遊ぶ機会があるわけでもないように感じます!遊ぶチャンスがあるのは留学・旅行組が帰ってくる8月後半くらい…?

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(P79 ICUの学習要項/リベラルアーツ英語プログラム(ELA)とは?)

◯ICUでは、食事事情があまりよろしくない!? (p.141)
これも学生間で度々話題に上ります。まず、お昼時は学食が結構混雑します!!!!晴れの日は芝生でお昼が食べられるのであまり場所に困ることはないのですが、雨や雪が降ったり、寒かったりすると、学生数が多くない大学であるにも関わらず、ガッキ内では席を見つけるのにちょっと苦労することもあります。ちなみにガッキとは他大でいう学食です! お昼に関しては新D館にも多少座るところがありますが。
それに加えて、ガッキのメニューは少ない!学食にしてはちょっと高い!の悪評が絶えません。私個人的には味も量も(少食なので)そんなに問題ないのでは?と思いますが、やはり値段はマンモス大学の学生食堂と比べるとちょっとだけ高く感じます…。セクメの中には「もうガッキでは食べない!(量が)少ないから!」と宣言していた人もいました。笑 美味しいと思うけどなぁ…。でも油断すると、思っていたのと全然違うメニューが出てくることもあります!「鮭といくらの親子丼セット」と書いてあったのでサーモンといくらの丼かと思って注文すると、焼き鮭と申し訳程度のいくらが乗ったどんぶりが出てきた時はさすがにちょっと悲しくなりました笑 また、ICUのロコモコ(ハワイの丼のような料理)はなかなか変わっていると思います笑 運良く見つけたら注文してみるといいと思います、「あれ…ロコモコってこれか…?」と思うことまちがいなしです。美味しいですよ!笑
ガッキでは満足できない人たちの中には近所のラーメン屋さんに旅立っていく人たちが結構います。自転車ですぐのところに何件かラーメン屋さんがあり、趣味の合ったところを見つけているみたいです。2大勢力は「武蔵屋」と「ぐうたら」かな?反対側に走って行くと「豚力屋(ぶりきや)」というラーメン屋さんもあります。あまり詳しくないのですが他にも色々あるみたい?またすぐちかくにマクドナルドやHAPPYばーぐというハンバーグ屋さん(ただしお休み多め)、ペンギン村という定食屋さん、パッパパスタというイタリアンのお店、自転車でちょっと走ると回転寿司屋さんもあるので学外を開拓するのも面白いと思います!

◯ICUでは槍が降ろうが、絶対に休講にならない!?(p.108)
少なくとも、天候が理由で休講になったことは殆ど無いと思います。台風が来た1年生のある日、これは絶対に一日休校になるはずだ!とセクメ(=セクションメイト)とグループラインをしながら学校のホームページの更新を待っていると、「午後からは通常通りの授業を行います」という内容の文章と学部長の名前。またある大雪の日、JRのダイヤは大混乱に陥り、駅からは人が溢れ、これはもう絶対に休校だ。と確信した時も「午後からは通常通り…」本当にやめてくれ!!!!!!と思ったのを覚えています笑 さすがに大雪の日の出席率は低かったそうですが、教授はしっかりと教室に来ていたとのことでした。なんで!!?!??!!!!!!と某SNS上で大変話題となりました。さすがに教授が出張の時は休講になることもありましたが、土曜日を利用してきっちり補講が開かれました。笑

◯ICUでは、授業の移動に自転車を使う!? (p.171)
使います!!!!!!笑 体育の後に別の授業が入っていて、しかもそれがN館(主に理系科目の授業が開講されていますが、大教室があるので特に一年生の間は割と行きます。)だったりすると、徒歩では確実に間に合いません。本館3階でも絶望するレベルです。ましてELAなんて絶対遅刻できない授業なので自転車は必須です。イギリス人の時間に厳しい先生だと、教室に2分前に到着しても「きみはほとんど遅刻だぞ」と睨まれ、体育で遅刻した男の子たちは「前の時間は体育だったんです!」と弁明しても「それは理由になるのか?遅れないように先生に交渉しなさい」という旨のお説教を受けていました。笑(もちろん英語ですよ!) 通学はバス!という友達も学内及びお昼ごはん遠征時専用の自転車を学内においていました。バス停から本館までもかなりの距離があるので、1台あったほうがいいと思います。
ここまでがこの本の中で「確かに!!!!!」と思った7項目になります。
次回は「うーん…?」と思ってしまったパートについて書いてみようと思います!

(次回に続きます)

一般選抜

先日今年度のICUの赤本が発売されました。

「赤本に○○が載っていない!!」というICU受験生の悲痛な叫びをよく聞きますので、
改めてここでまとめておきたいと思います。

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ICU入試の場合、赤本はあくまでも入試のサンプルという側面が大きく、これ単体で試験体験をすることは以前から無理でしたが、2016年度に入試制度が変わって以降、試験の半分程度しか問題/解説の掲載がない状態になっています。

まずICU一般入試の内容まとめると
1.人文・社会科学または自然科学
2.ATLAS総合教養(80点)
3.英語(リーディング、リスニング)

の3つです。

この内、赤本に掲載されていないのは以下の内容です。

<1.ATLASの問題と解答・解説>

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これはICUの公式ページと全く同じサンプルが8題だけ掲載されています。
その上で、それら8問の問題の解答・解説は大胆に(?)省略されています。
一体どうやって勉強したらよいのやら。
<3.英語リスニングのスクリプト及びリスニングの解答・解説>

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これもとても大胆なカット箇所です。リスニングはスクリプト(放送内容の英文)なし、解説なしです。関西地方ではこれは「何もないやんけ!」と言うと思います(未確認)。もちろんスクリプトはICU公式ページにもありません。
更に、一般入試には関係がありませんが、四月帰国生入試の小論文の問題は載っていますが、これも例によって解答例がありません。

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以上のように、解説まで掲載されているのは「人文・社会科学及び自然科学」と「英語リーディング」と、実質1.5教科だけで、残りの1.5教科はほぼ掲載されていません。

他校であれば赤本で一通り演習ができますが、特殊な科目が多いICUの場合は、
赤本では試験対策が部分的にできるという構成になっています。このように欠落している内容が多いのは、恐らく解説の作成等が困難であるという理由が大きいですが、大切な英語リスニングのスクリプト、解説すら載っていないのは自習が困難で少々厳しいですね。

また、当然のことですが、上記で掲載されていないと書いた内容はいずれもICUの公式ホームページにも掲載されていないので念のため。

 

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第3回>

(引き続き科目別のICU(国際基督教大学)入試対策を伺います。総合教養(ATLAS)はどのように対策されましたか?)

総合教養は現役時代に受験して課題だと感じた科目です。
昨年はどうしていいか分からないで受験していました。

ICUのサンプルを見て、例えば世界史とか地理などの知識問題があればいいのかなと思っていました。しかし入試で実際に総合教養を受けてびっくりしました。イメージより遙かに問題に使われている論文の量が多くて、従来の人文・社会科学のような読解問題が多数は入っていました。

私大の理系だと現代文の読解は全くやっていないという人が多いと思うのですが、自分もそういう状態で、読解の要素のある総合教養のPart 2と3はまるごと文章がよめず、全部飛ばして、選択肢だけで読んで答えました。

(すると現役の時は、総合教養は40問なので半分の20問が読解、そのほとんどを選択肢だけで解いたということですか?)

そういうことになりますね(笑)。
昨年合格できなかった大きな原因だったと思います。

総合教養の試験が終わってまずいと思いましたが、ショックでその点は親にも言えませんでした。いずれにしても総合教養に関しては万全ではない部分が多かったですね。

(しかし昨年開示した点数が合格まで5点ということでしたね。他がよくできたのですかね?)

そうですね、総合教養に関してはかなり失敗したので、去年もオンレクやっていたら受かっていた可能性があったと思えるほどです。

(今回の受験ではどのように総合教養対策に取り組みましたか?)

今回は総合教養に関してはオンレクで対策しました。
オンレクでは音声で勉強できた点はよかったですね。
また、読解の練習が多数できた点もよかったと感じています。
後はICUの人文・社会の過去問を通して読解対策をしました。

(昨年と今年度を比較して、今年合格できた要因はどのあたりにあるでしょうか?)

モチベーションの部分が大きかったかなと思います。
現役時代だと先生方に言われてやっていました。
一方、今年は自分の意思で勉強したというか、ICUに進学したいという気持ちをもって勉強できたのがよかったと思います。今度は背水の陣といいますか、自分の意思でプレッシャーをかけて勉強をしたのがよかったです。

(高校生の時とは違って、今年度は大学生の身分があったので、背水の陣というほどではなかったのでは?)

実際に前の大学に入って、合ってない、物足りない、このまま同じ大学にいてもどうしたらいいか分からないという思いは常に抱いていました。
また、去年ICUの入試では、勉強のやり方や、解き方に関して色々と失敗をしたなと感じていたので、その悔しい思いを原動力にしたと自分では考えています。

(なるほど、編入の入試に関して伺いたいのですが、受験に際して、具体的にはどのような書類が必要ですか?)。

まずは高校の調査書ですね。これは現役生と同じです。
出身高校に取りに行きました。
後は、大学の成績証明書か、在学証明書です。
自分は成績証明書を提出しました。

(合否に前の大学の成績は関係あるでしょうか?)

そこは分かりませんが、提出する以上はもしかすると関係あるかも知れません。

(ICU合格後の編入の手続きはどのような流れですか?)

まずは前の大学の退学手続きですね。
しかし退学の手続きをしてもすぐに退学という訳ではなく、
身分としては3月31日まで前の大学の学生です。

前の大学では3月中旬くらいに1年後期の成績がでましたので、
その頃一度成績をICUに送る必要があります。
この際の成績証明書は和文・英文両方が必要です。

自分の場合3月に春期講座をとっていまして、結果的に3月末まですべての成績が出ていませんで、4月に再度成績証明書を送りました。その後ICUに入学してから単位編入の手続きをします。

(実際にどれくらい単位が編入されましたか?)

40単位くらい認められました。

(前の大学に1年の在学で40単位ならなかなかよいですね。)

はい、しかし特に理系の場合はメジャーの選択要件を満たすにはたくさんの単位をとっておく必要があり、実験等のクラスも多いので、編入後3年で卒業する場合は、
きちんと計画を立てて単位を取っていく必要があります。

「理系→理系」の転入は、全く自由という訳ではなく、ある程度前の大学の専攻と近い領域でないと、3年で卒業できなくなる可能性がありますね。

(実際にICUに編入しての印象はいかがでしょうか?)

ICUに編入して1年目は他の新入生と同様にELAのセクションの単位で動くことが多いのですが、とてもよいセクメに恵まれまして、毎日楽しくて居心地がよいですね。

授業は前の大学よりも歯ごたえがあって、学生の意欲が高いです。授業参加も大いに求められますし、試験も難しいところを聞いてきたりしますね。特にELAでの英語論文の精読、ライティングの訓練等を通して、アカデミックな英語力が付いてきたと実感しています。

特に自分のように理系の学問を専攻しながら、しっかりと英語の訓練ができるというのは、ICUならではの事で、その点にはICUに編入したアドバンテージを感じています。

(ありがとうございました)

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一般選抜,自然科学,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第2回>

(それではICU(国際基督教大学)の一般入試対策に関して伺います。自然科学(数学・物理)はどのように対策されましたか?)

現役の時は数学物理で受験をして、主にMARCHの過去問などをやっていました。また、ICUの自然科学は難しいと聞いていたので、難度の高い問題集に取り組んでいました。結果的にはこの勉強法はICUの入試問題とは大きく傾向が異なっていました。

(具体的にはどのような部分が違いますか?)

例えば他の私大では教科書、チャート式等の問題集を解法を含めていかに暗記しているかという問題が多いのですが、ICUの場合そういう問題はそういう問題ばかりではなくて、教科書には登場しなかった式や記号、概念などがよく登場します。

それらの新しい式や記号はリード文で詳しく説明され、ステップを踏めば解けるようになっています。しかしこの部分は他の私大の問題集だけをやっても難しかったですね。

(すると1回目の受験の一番の反省点はどこでしょうか?)

自然科学に関しては、文章を読んで理数系の問題と解くという練習をしていなかったことですね。

一般的な私大の理系は国語がいらないというか、普通の理工系の問題は数式が解ければまず解けます。

ICUの場合、リード文が大事になる。リード文を無視して数式だけで解くのは厳しいです。

ICUの場合はいかにリード文を読み、未知の概念に数学的な知識を用いて挑んでいくかという問題ですね。

自分の場合、そのような文章をちゃんと読んで理解するということは他大学で出題されないのでやっていませんでした。

単純に私大のハイレベルな数学が解ければよいというものではないことを知らなかったという点が反省点ですね。

(具体的な出題傾向はどのようなものですか?)

数学だと微分積分は最頻出で、毎年のように出ています。
それに加えてもう1題というパターンが多いですね。

(2回目のICU受験では具体的にはどのような対策をされましたか?)

数学は得意だったのでまずは教科書レベルの問題を復習した後に、ICUの過去問に取り組みました。これは同じ問題がでるからやるというよりは、むしろ、未知の問題、初見の問題が出た際に、資料の文章をよく読んでステップを踏んで答えていくというICUの入試の形式に慣れる上でとても役立ちました。

自然科学対策は、ICUの自然科学の過去問をやるのが一番よいです。文章を読んでプロセスを理解して、それを出題された問題で再現できるか、という力が問われているように思いました。

(ICU入試の数学に関しては市販の教材に似たような問題は出ていないのですか?)

市販の教材では無いですね。強いて言えば国立や私大の筆記問題が方向性としては近いかも知れません。いずれにしてもICUの入試ほど文章の理解が求められる数学の問題は珍しいと思います。

(ICUの物理に関してはいかがでしょうか?)

出題の仕方は数学のイメージに近いですね。高校物理の範囲を超えて、大学で取り扱うようなテーマがよく出題されているのですが、文章をよく読むと高校物理の知識で十分に解けるようになっています。ただし、出題される分野は数学のような偏りはあまりなく、物理の諸分野から主に2分野に分けて毎年出題されるというイメージです。ここでも

個人的には物理の場合は分野や出題によって得意不得意があると感じていたので、公式や解法を覚える上で問題集を仕上げました。問題集は『入試物理良問と要点』というものをやっていました。この問題集は各分野を網羅している上に、解法と発想が見開きで書いてあってとても使いやすかったですね。ちなみにこの本はブックオフでたまたま見つけた少し前に出された本なので、今書店に行くと同じ筆者の新しい参考書も出ています。個人的には苦手分野を含めて一気に問題を解きながら解法や公式等を学びたかったので、相性がよかったと思います。

ICU独特の入試問題に関しては、数学と同じく、ICUの過去問をやるのが一番よいです。物理は問題集で解法や公式を覚えながら、ICUの過去問で文章題や発想の方法を学んだという感じです。

(実際の試験を受けてみて、感想はいかがでしたか?)

やはり数学は微積分・関数ですね。これらはガッツリやっておいてよかったです。

物理は波、熱など課題としていた分野も多少は出ましたが、全体として苦手な問題が出なくて運がよかったです。問題集と過去問をやったことが本番でいかされたと思います。物理やしっかり勉強したので、本番では自信を持って完答することができました。

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(見せていただいた受験時愛用の物理問題集)

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

<A・B併願 ICUトランスファー(自然科学)RHさん 第1回>

今回は2016年度ICU入試で他大学から編入でICU(国際基督教大学)を受験し、A方式/B方式(一次)合格したRHさんにインタビューをさせていただきました。
理系、BUCHO.NETオンラインレクチャー(オンレク)にてICU入試対策

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<Rさんに見せていただいた2016年度版 ICU ELA Reader>

(現役生の頃もICU受験をされたという事で、その時の様子を教えてください)

高校の頃は早慶の理工学部などに入れたらいいかなぁと思っていましたが、
高3に入ってから親にICUは良い大学だと勧められて、ICUに関心を持つようになりました。ICUのオープンキャンパスに参加して、インターナショナルでみなさん優しくて、いい大学だなぁと思いました。

その後受験勉強を進めるにつれて、科目数などの問題で、早慶ではなくMARCHと併願してICUを目指すことにしました。

早慶の理工系は4科目(英数物化など)が要求されるのですが、化学は間に合わないと思ったからです。

このときはICUに是非とも行きたいというよりは、どこか大学に入れたら良いくらいに考えていて、特定の大学に特化した勉強はしていませんでした。
結果的に1回目のICU入試は5点差で不合格になり、M大学の比較的新しい理数系の学部に進学しました。

(なるほど、都内にある新キャンパスに、国際系の文系学部と同居している、ITにも強そうな理数系の新設学部ですね。新キャンパスで良さそうですね。)

自分としても入学する前のイメージはそうでしたね。ただし自分の進学した学科はNetworkのDesignを連想させる名前の学科だったのですが、実際にはエネルギー分野など、ITとは直接関係のない物理の専門家が多く集まっていました。

(進学した学科は、ネットワークの構築とかあるいはE-commerce、あるいは次世代のネットの研究をするとか、ネットに関連した情報工学が必ずしもメインというわけではないのですね。)

今思うと僕のいた学科のコンセプトはとても曖昧でしたね。厳しい言い方をすれば教授陣が寄せ集めというところがあって、学科名と、所属教授の研究内容が必ずしも一致していないように思われました。

新しい学際的な学部の学科なので仕方がない部分もありますが、「この学科はこれをするんだ!」という共通認識は教員や学生の間でも明確ではありませんでした。
強いて言えば「あそこは何をやっているところかよく分からない!」というのは学内の共通認識だったかも知れません(笑)。

曖昧といえば、僕のいた学科には学科の外部に向けた公式なWebサイトがまだなくて、僕が先生方に頼まれてサイトのコードを書きました。サイトを作りながら、「ああ、こういう学部なのか」というイメージがようやく湧いてきました(笑)。

(学科の公式サイト自体をRさんが作ったのですか?)

ええ、そのサイトを作る作業はとても楽しかったのですが、創設3年目で学科の公式Webサイトがなかったことにはびっくりでしたね。

(学生の雰囲気はどうでしたか?)

全般に学生の勉学へのモチベーションが高くなく、学生同士の会話でも学問に関する話なんかはほとんどなくて、授業時間中に学生から発信されているTwitterの履歴が当たり前にあるような雰囲気でしたね。大学で熱心に勉強したい人にはあまりいい環境ではなかったと思います。

(新しい学部で面白そうだと思うのですが、ご自身の感じたイメージとしてはマンモス校の一学部で、あまり勉強熱心ではないというところだったのですかね?)

今になってICUと比較してしまえば全くその通りですね。大学生活を楽しく送っている人、あるいは研究に取り組んでいる人もいたはずなので、一概には言えませんが、自分には前大学の雰囲気が合っていない、あるいは馴染めていない部分が大きかったのだと思います。次第に大学に行くのが面白くない、どこか他の大学に行きたいと思うようになりました。

(なるほど、入学後のミスマッチはどの大学でもあり得ることですが、具体的にICUに転入しようと思ったのはどのようなタイミングですか)

ICUに編入しようと思ったタイミングはもっと後になるのですが、きっかけになったのは、前の大学の協定留学に応募しようと思ったことですね。今の大学を脱して一度留学にいきたいなと。協定校にはレベルの高い大学もあったのですが、それらの協定大学に留学するにはTOEFL iBTのスコアで80点以上が必要でした。よって8月頃からTOEFLの勉強を集中的にやりました。夏には留学を目指す人向けのTOEFLのスコアアップのための受験対策セミナーなどにも参加しました。

結局TOEFLは9,10,11月と受験して、3回目の11月でようやく80点を超えるスコア(86点)がとれました。最初はなかなか良いスコアがでなかったのですが、この時期は集中して英語を勉強しました。

(86点は良いスコアですね、英語は元々得意だったのですか?)

TOEFLの勉強がうまくいったと言いますか、帰国子女ではないし、入試で満点とれるとかそういうレベルでは全くないのです。ただし英語自体は好きでした。また、母がTOEICなどの英語の講師をしておりまして、直接指導を受けたとかではないのですが、子供の頃から家で聞こえてくる英語の教材の音声などをそれとなく聞いていたのがよかったのかも知れません(笑)。

(その後ICUをもう一度受験しようと思われたのですね)

そうですね、英語の試験に詳しい母の指摘などもあって、ICUの場合一般入試B方式が昨年からできていて、TOEFL iBTで79点以上あれば出願できるので、これはちょうどTOEFLのスコアが使えて良いなと思いました。

ただし、TOEFLは公式スコアが米国ETSのセンターから大学に郵送されるまでに1ヶ月、もしくはそれ以上の時間がかかるので、Official Score Report送付の手続きは早くやらなくてはいけなくて、2016年度入試の場合、2015年の12月4日までにという指示でした。今回は無事に届いたようなのですが、結果的にスコアの送付手続きがギリギリになってしまっていて、届くかどうか心配していました。

(要は1月下旬の出願締め切りの頃までにICUにTOEFLの公式スコアが届いていないといけないということですね。12月上旬までに送付手続きが必要というのはかなり早いですね)

はい、TOEFLはレポートの送付も遅いですが、スコアが出るまでも時間がかかるので、自分の出した11月はぎりぎりだったので、できれば10月までにTOEFLを受験しないと間に合わないです。

(その頃にオンレクを受講されたのですね)。

ええ、ICUの入試を受験しようと思ったタイミングで、例によって試験に詳しい母がBUCHOさんのオンレクを見つけてきまして、これはICU対策に良さそうと言うことでオンレクを受講しました。最初はB方式の総合教養(ATLAS)の対策だけを最初はやろうと思っていました。

(その後、間に合うならICU一般入試のA方式を並行して対策してはどうか、という流れでしたね。)

はい、試験まで時間がなくて、AとBを併願することに関しては不安があり、高校の頃お世話になった先生にも相談させていただいたのですが、オンレクでのアドバイスと同じように、面接など推薦の要素があるB方式だけ受けるよりは、ICU入試のA方式も受けてみては、というアドバイスをいただきました。

(確かにB方式はTOEFL等の英語のスコアと、会場での総合教養ATLAS、二次面接というもので、TOEFL以外は不確定な部分が多いですからね。)

そうですね、実際にオンレクを受講してみて、ICUの過去問のデータが完全に網羅されているので、これはICU一般入試のA方式もいけるのではという感触もありました。

(やはりB方式だけだと不安ですかね?併願の効果はありましたか?)

正直僕の場合A方式もB方式も不安だったので、だったら両方受けてしまえという感じだったかも知れません。1回の入試対策で2回ICUを受験するチャンスを得ることができたという意味では併願の効果はあったと思います。

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<現在RさんがICUで学習中のELAのテキスト>

(次回にICU入試対策に続きます。)

一般選抜,オープンキャンパス

毎年多数のICU受験生が来場する、ICU(国際基督教大学)のオープンキャンパス。先週からWeb受付が開始されています。
今年の夏休みは例年通り3日間の開催、日程は2016/7/16(土)、8/6(土)、8/13(土)です。今回から外部サイト(oc-entry.com)経由で参加申し込みをする形式に変更されています。予約の取り消しが可能になるなど、使い勝手は向上していますね。
oc-entry.comは慶應大学などでも利用されているサイトです。

さて、ICU受験生としては注目のICUオープンキャンパス応募状況ですが、
すでに2週目の時点で、事前予約対応のイベントがすべて満席になっています。

opencampus2016-07(2016年度ICUオープンキャンパスの予約状況の一部。上記に表示されている部分以外もすべて満席になっている)

今年度は以下の2つのみ事前予約に対応しています。

・リベラルアーツ英語プログラム(ELA)モデル授業
・在学生によるトークライブ

上記の通り事前予約は執筆時点ですべて満席になっております。
しかし例年の傾向であればいずれも当日も開始時間前までに並べば十分に参加できる可能性が高いと思われます。

ELAはICUの英語教育に関心を持っている方にはオススメです。

一方、数名のICU生が教室でしゃべるというトークライブは是が非でも参加すべしというほどのものでもないですね。ICUオープンキャンパスでは例年、各種個別相談の方が実施されており、各ICU受験生にあった入試対策アドバイスなどを受けられる事もあるので、個人的にはそちらの方がオススメかもしれません。

また、その他のイベントは予約が不要ということなので、上記2つ以外の人気イベント(ELA以外の各種モデル授業など)は当日各会場に行けば大丈夫ということのようです。

総じて、例年より事前予約が可能なイベントが減った分、予約可能な分は早く埋まってしまったという印象です(1名の予約で全日程がとりあえず予約できてしまうシステム上の問題もありそう)。

ただし前述のように、当日並ぶつもりでいけば十分に参加できると思います。加えて、ほとんどのイベントが予約不要となったので、あまり心配せず、各自の希望の日程でICUのオープンキャンパスに参加すればよいと思います。ICU受験生としてはICUのキャンパスを見ておくよい機会ですので、日程が合えばぜひ参加したいところですね。

なお、2017/3/18(土)にもICUオープンキャンパスの開催がアナウンスされています(予約はまだ)。

2016ICUオープンキャンパス、および、ICUオープンキャンパスの予約は下記URLを参照。
ICU OPEN CAMPUS 2016

このブログでもICU受験生向けのオープンキャンパス情報をお伝えする予定ですのです。事前にICUの試験会場を見られる機会は貴重でですが、例年秋に行われるICU祭にも受験生向けの企画があるので、今回参加できない受験生も特に心配することはないです。

ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金,編入・転入本科

<編入生 High Endeavor奨学金受賞者インタビュー Aさん 第2回>

(人文・社会科学に関してはどのような対策をされましたか?)

まずはオンレクで過去問を解いてみて、出来映えは年度によると感じました。
特に自分は理系で世界史をあまり勉強していなかったので、世界史重視だと厳しいという印象を持ちました。

なのて、全部に対応するよりは頻出分野で勝負しようと思った。
理系というハンデもあり、これで高得点狙いではなく、及第点をとればよいという作戦ですね。

具体的な勉強法としては、まずは過去問で傾向を把握した上で、必要に応じて背景知識をつけるというイメージでした。
人文・社会科学分野というとあまりに広すぎるので、過去問から絞っていくことが大切だと思いました。

(具体的にはどのような分野ですか?)

一例として、多くの文化や学問のベースとなっている古代ギリシアに関連した内容や、あるいは直接または間接的にキリスト教史に関連した論文も見受けられるように思いました。

いずれの年度も元ネタといいますか、参考文献等が書いてあるので、それらのキーワードを拾いながら、元ネタを軽く読んでおくとよいと思いました。

例えば、個人的にはキリスト教史はおさえておきたいと思ったので、『よく分かるキリスト教』という本をみました。

また西洋古典も、人文科学を勉強する上で必ず通る部分なので、これも必要に応じて物語や登場人物等を押さえておくとよいと思いました。一例として『オデュッセイア』などはとてもよく出ていますので、このような分野に関しては、過去問を解きながら、簡単でもよいので、ちょっと調べておいて損はないですね。

まとめると、傾向を把握した上で、ソースとなるような資料に随時できる範囲で当たっていくという勉強法をしていました。

実際の試験では人文・社会科学が一番心配だったのですが、入試では手応えがあり、この教科がうまくいったことで、これはいけるという気持ちになりました。

(ATLAS(総合教養)対策はいかがでしょうか?)

ATLASに関しては対策を立てるのは難しいですね、完全な過去問も公開されていないので、オンラインレクチャーの問題をやるべきだと思います。

(オンレクの問題はいかがでしたか?)

問題の再現度は高く、やっておいて損はないです。
特に時間の配分などが身につきます。

第1問のリスニング対策などは他の教材などでは非常に対策しにくいです。
放送される講義のメモの取り方が重要なのですが、慣れない内は、放送中のメモのムラができていました。設問に関係ないところを細かくとってしまったり、逆に取るべきところをとっていなかったり。この点に関して予想問題・過去問演習はとても有効ですね。英語等には市販教材を活用しましたが、ATLASに関しては市販のテキスト等では厳しいです。

Part 2,3は人文・社会科学の傾向に近いと思いました。
読解が中心ですので、人文・社会科学の過去問演習を行っておくとよいです。

Part4に関しては、元理系なので概ね取れました。
文系の人は全部捨てたらまずいが、解けそうなやつを解く、拾う、捨てても合格点は取れる、というくらいの気持ちでよいと思います。

例えば物理の衝突や化学反応式係数合わせなど、理系では常識的な問題だが、文系の人が勘で当てるというのは相当厳しい問題だと思いました。
基本的に、ATLASは分かるところだけ解けばよいという試験です。

全体にボリュームが多くて、時間も足りないので、理系パートに時間を使うよりかは
文系なら前半の読解パートをきっちりといて行くというのも手だと思いました。

理系の場合、Part 4に関しては有利さを感じたので、まずはPart 4をきっちり解くというのが大切だと思いました。
<実際の試験に関して>

今年はリスニングが難しかったですね、

スピーカー音声になれていなかったというのもあったのですが、問題自体も例年よりやや難しかったと思います。

自分はトランスファー用の試験教室だったのですが、多くの受験生から、
英語が終わってからは「これはリスニングがやばい」という声があちこちから聞こえてきました。全体の会場の雰囲気として難しい感じだった

(トランスファーの教室は別会場?)

同じ会場ですが、本館の1部屋に集められているという感じでした。
今年の場合本館1階の階段教室でした。
また、トランスファーも理系(自然科学)と文系(人文・社会科学)は別の教室です。

私は人文・社会科学を選択したのですが、その教室にかなりの人数がいたので、理系のトランスファーの受験生は少ないのだなという印象を持ちました。

いずれにしても全体としての出来映えは、リスニングが不安要素で、
その他リーディングなどはいつも通りで、勉強の成果が出たという印象でした。

(受かってみての感想はいかがですか?)

とにかく安心しました。やっと受験が終わった、1年間の成果が出た、よかったという感想です。

(入学金免除の上、授業料及び施設費の3分の1相当額が給付されるHigh Endeavor(ハイ・エンデバー)奨学金も受賞されたということですが、その通知は合格と同時ですか?)

はい、合格証などと一緒に封筒に入っていました。ちなみにHigh Endeavor奨学金は申請しないと審査対象にならないので、興味のある方は事前に準備しておいた方がよいです。特に、所得の要件があるので、所得証明書等の書類が必要になります。この書類だけはすぐにはそろわないので、入試要項が出たらすぐに用意しておいた方がよいでしょう。
ちなみに400万円規模のピースベル奨学金は、トランスファーは応募できません。
一般の入学であればもちろんピースベル奨学金も応募できるはずです。

(合格後の周りの方のリアクションはいかがでしたか?)

まちまちでしたね、ふーん、というぐらいの人から、めちゃくちゃ驚く人まで
授業は終わっていたので、残念ながらあまり友人らに会う機会もありませんでしたが。

ちなみにICUの入試の時期は、前の大学の期末試験の時期の直後で、ICU入試の前の週まで期末試験を受けていました。

(直前まで普通の大学生活を送っておられたのですね、今回の合格の勝因はどのあたりにあったと思いますか)

大学での勉強があったので、受験にかけられる時間が限られていたが故に、配点や最終的な結果を意識した勉強が効果的だったと思います。最後まで配点を意識して勉強していました。

例えばICUの英語はリスニングを含みますし、全般に内容が難しいとはいえ、他の教科と比べると癖がないです。よって、ここには時間をたくさん投下して、高得点を狙うという姿勢で、一番時間を割いて勉強しました。

逆に、人文・社会科学などは、全部とるのは無理なので、頻出分野を意識しつつ、過去問を中心に及第点をとるイメージで挑みました。未知の問題はその場で頑張るつもりで受けました。

ATLAS(総合教養)に関しては読解の部分は人文・社会科学の過去問が有効でした。
ATLASの講義パートはとにかくメモの取り方に慣れることです。
日本語のリスニング試験はないので、オンレクの問題を解き、どこが問われるか、どのようなメモを取るべきか、あるいはその他のPartを含め全体の時間配分をどのようにするかなど、実践的なトレーニングを行うとよいと思います。

(その他メッセージ等があったらお願いいたします。)

トランスファーの人は出すときに編入か一般かを迷うと思うのですが、
実際合格水準は変わらないはずだと思います。

ただし現役生と大学生では受験勉強に当てられる時間が全然違うはずです。
現役生・浪人生はフルタイムで受験勉強をしているので有利です。
倍率ではなく受験生の質ですね。

よって、迷うかもしれないが、もし大学にきちんと通っているのであれば、編入の試験にチャレンジすべきだと思います。High Endeavorもいただけましたし。ピースベルは取れませんが(笑)。

後は、実は意外に重要な事なのですが、他大学からICUに編入を考えている方は、できれば在学中に体育を2単位とっておいた方がよいです。

ICUは3学期制ですが体育の実技は1学期に1/3単位しかとれず、卒業に必用な2単位を取るのに最低2年(1/3*6学期)かかります。2学期制の他大学で体育実技を取っておけば1年(1単位*2学期)で取れます。

体育の時間が空くといろいろな授業が入れやすいですし、前の大学の感覚からすると、1/3単位というのは時間単位の効率が悪いです。

トランスファーに限りませんが、ICU入学時に体育が1単位でも編入できたら、他大学に在籍していたメリットの一つになり得ます。

(なるほど、いずれにしても希望していたICUに合格し、奨学金も受賞されて、前の大学より学費まで安くなったので、オンレクを受講されてよかったですね 笑)

オンラインレクチャーにはとても感謝しています。特に奨学金を得たことで海外留学を実現できる可能性が高まり、また大学を移るという自分のわがままにもかかわらず、両親に経済的な負担をかけずに編入できた点はありがたいと思っています。

(ありがとうございました)

その他2016年度のICU(国際基督教大学)入試合格体験記はこちら

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