ICU(国際基督教大学)入試の公式サイトが更新され、2023年度一般選抜入試要項が公開されています。ICU入試対策として、前年度からの変更点を中心に確認していきます。
合格発表が試験日の9日後
2023年度ICU入試、一般選抜の会場試験は、2023年2月4日(土)に行われ、合格発表(A方式)は2月13日(月)です。
昨年度の入試では、会場試験からの5日後に合格発表が行われていたので、試験から9日後に合格発表が行われる今年度入試は、試験日から合格発表までの日数が増えています。
2013年度以降過去10年のICU入試の日程を調べてみると、いずれの年度も試験日の5日後、もしくは6日後に合格発表が行われていました。
今年度のように合格発表までが9日間かかるのは、近年のICU入試ではなかったことですが、それ以前の年度では10日前後かかっていたと記憶しているので、昔に戻った感じですね。
また、それに合わせて入学手続き締め切り日も遅くなっており、2月20日(月)までとされています。
・合格発表が遅くなった影響は?
近年のICU入試では2月の第1週の土曜日が試験、2月第2週の木曜日(もしくは金曜日)が合格発表のパターンが多かったのですが、今年は2月の第1週の土曜日が試験、2月第3週の月曜日が合格発表です。
合格発表が2月13日と、例年よりは遅いため、この変更は併願校の受験に影響するかもしれません。例えば早稲田大学の国際教養学部は試験日が2月13日であり、早稲田国教の入試実施日の午前11時がICUの合格発表の日なので、両校を併願する受験生は、ICUが第一志望でも早稲田国教の試験会場には行く必要がありそうです。
志望動機の入力フォームが簡略化される
ICUでは出願時にWebフォームから志望動機などを記入しますが、その内容が昨年度まで3箇所(850文字)から、2箇所(600文字)に簡略化されています。昨年度までの質問1と2が統合されたてシンプルになった形です。
志望動機を出願者全員が記入するのはICU入試の伝統と言えますが、確かに「志望理由」と「何を学びたいか」は関連した内容であるため、1つの質問とした方が答えやすいですね。文字数と質問数が減ったことで、受験生のICU入試出願時の負担が軽減されたとも言えるかもしれません。
編入本科生(編入)の受験資格に「高専」が追記される
ICU一般選抜はいわゆる編入試験も兼ねており、ICU入試の転入本科の合格者は2年次、3年次に編入することができます。この条件に「高等専門学校を卒業した者(見込みの者を含む)」が追記されており、高専卒業者がICUの学部に編入できることが明記されています。国際色豊かなキャンパスで英語を学びたいと考えている高専生にとっては、ICUへの編入はよい選択肢になるかもしれません。
その他
・B方式二次面接は一次合格発表の5日後
B方式(外部英語試験利用)では、一次合格者に対して二次面接が実施されますが、昨年度は一次合格発表の9日後が二次試験の試験日であったのに対し、今年度は一次合格発表の5日後に二次試験が行われます。B方式受験者は、一次試験の合格発表から二次面接までの間隔が短くなっている事は押さえておいた方がよいでしょう。ちなみにいわゆる「一般入試」の「A方式」には二次面接はありません。
・B方式二次面接の表記が「オンライン面接」から「面接」に戻る
B方式の二次面接に関して、昨年度(2022年度)の要項では「オンライン個人面接」と表記されていたものが、2023年度は「個人面接」と書かれていて、コロナ前に会場で二次面接が行われていた時の記述に戻っています。よって現時点ではB方式の二次面接を会場でやるのかオンラインでやるのかは不明ですね。これに関しては追って連絡があると思われます。
・コロナ追試の口頭試問が論述試験に変更
これはマイナーな変更点なので気にする必要はありませんが、昨年度のコロナ用の追試で、人文・社会、自然科学に相当する科目は、「口頭試問」で行われていましたが、これが「論述試験」に変更されています。コロナ用の追試は医師の診断書等が必要です。元々ICUの試験は大学の授業をベースしているため、高校の科目を超越している部分がありますが、追試ではさらに小論文や論述が含まれるため、通常の試験より難度が高く対策は難しいと考えられます。体調を万全にして通常の試験を受けるべきでしょう。
要項の確認
2023年度一般選抜入試の受験生は、ICU入試対策として入試要項に目を通しておくとよいでしょう。2023年度ICU一般選抜入試要項は下記URLから確認できます。
https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/general/
(ページ上部の「詳細は2023年年度入学試験要項で必ずご確認ください。」というリンクから閲覧可能です。)