ICU総合型選抜(AO入試)

ICU国際基督教大学公式サイトで2022年度ICU総合型選抜(AO入試)の入試要項が公開されています。

要項の内容は昨年度からほぼ変化はなく、ICU総合型選抜受験生としては例年通り取り組めば問題ありません。

昨年度は二次試験の内容がグループディスカッションからZoomを利用したオンラインによる個別面接に変更されました。

入試要項では例年通りICUの試験会場でのグループディスカッションが予定されています。しかし今後の状況によっては昨年度と同じように、二次試験がZoomでの個別面接に切り替わる可能性も高そうです。

総合型選抜(AO入試)に先行する形で4月帰国生入試の二次試験が9月に行われますが、この試験ではすでに二次試験がZoomでの個人面接に変更される事が決定しています。

(4月帰国生入試の変更に関する告知 ICU Webサイトより)

ICU国際基督教大学総合型選抜(AO入試)の要項は下記URLから確認可能なので、受験生は早めに目を通しておきたいところです。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/special/

一般選抜

6月15日にICU国際基督教大学の公式サイトが更新され、2021年度一般選抜(一般入試)の数学において以下の出題ミスがあった事が公表されています。

「自然科学」における数学 Part I 小問 4 および 9 において、複素数の絶対値を用いた問題を出題したことを確認した。複素数の絶対値は数学 III において扱われる項目であり、本学の一般選抜における数学に関する出題範囲外からの出題であった。

 

結果的に小問4、問9は全員正解となって、採点をやり直したが、合否判定に変化はなかったとのこと。

過去には出題ミスは答えが無いパターンや答えが複数あるというパターンが多かったのですが、出題範囲が原因というのは初めてです。

遡って確認してみたですが、自然科学講座は1998年から現在の4教科制になって、1998年度も数学I・II(現在の数学I・II、A・B)を出題範囲とする旨が書いてありました。過去問を見ると高校数学を超える問題は何度も出題されているのですが、今回の複素数の絶対値は数IIIの複素数平面に登場するので、確かに数IIIに該当してますね。

なぜ今回の公表があったかを検討したいと思います。

文系の受験生の場合、人文・社会科学を受験しますが、この教科は、自然科学以外のICUの入試問題がそうであるように、そもそも「出題範囲」という概念がありません。

「人文・社会科学」は文学、哲学、芸術、宗教、政治、経済、歴史、社会などの分野から出題されます。(ICU Webサイト)

人文・社会科学は、人文・社会科学の領域から選ばれたテーマについての資料を熟読し、それに関する設問に解答します。課題として与えられた資料の内容を体系的に理解し把握する力、論理的に推理・思考する力、さらに資料で与えられた知識や原理を応用する力、資料の内容をもとに新しいことを推測す
る創造力をテストするものです。(ICU入試要項)

 

人文・社会科学は特定の科目とはリンクしていないので、出題が教育課程の範囲を超えているという「出題ミス」は起こりえません。

一方、自然科学に関してはICU入試の中では唯一、高校教科にリンクすることが明記されています。このように明記されるようになったのは1998年からで、ICUは元々理系の受験生が少ないため、教科を細分化し、高校数学理科との関係性を明確にすることで、理系の受験生の受験を促進するという狙いがあったと考えられます。そもそも「出題範囲」が書かれているのは「自然科学」だけです。

自然科学は、数学、物理、化学、生物のそれぞれの分野から出題され、受験生は試験時にその中から2 分野
を選択して解答します。出題範囲については下表の通りです。
分野: 教育課程
数学: 数学I 、数学II 、数学A、 数学B(数列、ベクトル)
物理: 物理基礎、物理
化学: 化学基礎、化学
生物: 生物基礎、生物
(ICU入試入試要項)

 

特に数学に関しては数学IIIが出題範囲ではない事が示唆されている上で、今回の内容が数IIIの具体的な単元の中に登場する内容であることから、今回の公表に至ったというところでしょうか。

いずれにしても自然科学受験者、特に数学選択者は出題範囲をしっかりと学習しておけば大丈夫という事は言えそうですね。

せっかくなので総合教養(ATLAS)と英語の出題も確認しておきましょう。

総合教養(ATLAS)

「数量的領域」「言語的領域」「分析的領域」におけるリベラルアーツ教育への適性を測るとともに、試験の内容に「講義を聴く」要素が含まれる試験です。まず15分程度の短い講義を聴き、それに関する設問に解答します。その後、講義トピックについて人文科学、社会科学、自然科学の観点からの論述等を読み、それぞれの設問に解答します。ICUの授業の疑似体験を通して迅速かつ的確な判断力、論理的な思考力、これまで学んできた知識や考え方を柔軟に問題解決に応用する能力などを評価します。(ICU Webサイト)

ATLAS (Aptitude Test for Liberal ArtS):
文系・理系にとらわれないリベラルアーツの「世界地図(アトラス)」をプレビューすることによって、ICUの教育への適性を判断するものです。
(ICU Webサイト)

総合教養(リスニング含む)は、リベラルアーツの基礎となる人文科学、社会科学、自然科学を統合した学力を判断する総合問題です。特定のテーマについての講義を聴き、その内容およびそれに関連する論述や資料に関する設問に答えます。文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心や論理的で批判的な思考力を養うICU の一般教育の授業を受けるつもりで取り組んでください。(ICU入試要項)

 

総合教養に関する入試要項の記述は、何が出るかというより、試験を頑張ってくださいというメッセージになっています(笑)。

英語

入学後の「英語での学び」への適性があるかを評価します。通常の日本の大学入試に多く見られる英文和訳・和文英訳のような問題とは異なり、英語でものを考え、理解し、分析する能力を測ることを目的とします。 全体の意味と各文の論理関係を理解する力が求められます。 2部構成でまずリスニング(約30分)を行い、引き続きリーディング(約60分)となります。(ICU Webサイト)英語(リスニング含む)は、英語で書かれた資料を読み、それに関連した問題に答える形式の読解の試験と、スピーカーから流れる短い講義を聴いて、正答を選ぶ形式のリスニングがあります。(ICU入試要項)

 

ICUの英語も高校の英語にリンクするとは書いていません。実際の入試ではアカデミックな英文が出題されていて、英語を用いて大学で学んだり研究したりする能力を測る試験の構成です。

このように各教科の出題を並べてみると、自然科学はだけが出題範囲を特定されていて、さらに数学は数IIIが含まないことが示唆されているという意味で逆に特殊ですね。今回の公表もそのような背景が反映されていると思います。また、自然科学以外の試験科目は高校の教科とはリンクしていない点は再確認しておきたいところです。

ICU入試の受験生としては、ICU入試の出題の幅広さを再認識して、闇雲に取り組むのではなく、過去問を中心に勉強をして、特にどのようなコンセプトで入試が行われているかを常に確認しながら学習を進めたいところです。

一般選抜,オープンキャンパス

2021年7月17日(土)に開催されるICU(国際基督教大学)オープンキャンパスの参加申し込みが本日から可能です。

 

今年のオープンキャンパスは7月17日(土)と8月21日(土)に実施され、さらに8月16日(月)から8月20日(金)まで特別企画も実施予定です。

今回の申し込みは7月17日開催分です。

8月開催分は8月4日から申し込み可能となる予定です。

今回の特徴としては、予約制で各日程で午前(10:00-12:45)と午後(14:00-16:45)の二部制で実施されます。午前と午後は同じ内容です。

いずれの日程ともオンラインで参加可能です。

また、コロナの状況によっては開催がオンラインのみになる可能性もあります。

2021年度7月17日開催のICUオープンキャンパスの申し込みは下記URLから可能です。例年より申し込み受付から開催までの日程が短いため、早めに申し込みをしておきたいところです。

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/oc/oc2021sm.html

ICU総合型選抜(AO入試),オンレク寮生インタビュー

(ICU入試合格後、入学しての印象はいかがでしょうか?)

ELAの授業がすごく多くて、慣れるまでは大変でした。
課題などをこなしていると1週間があっという間です。

(今のELAはどのような種類の授業があって、週に何コマくらいELAがあるのですか?)

はい、ストリームは3で、ARW, RCA, ASの3種類の授業と論文の個別指導があって、全部で10コマくらいですね。

(本当にELAの授業は多いですね。今年はコロナの影響でオンラインの授業が中心でしょうか?)

私のセクションでは実際に先生が教室で授業をしながらオンラインにも対応しているMixの授業が多いです。

また、ARWは1コマだけ全員教室に出席する授業があります。
担当する先生によって異なるのですが、私のセクションの場合は、少なくとも週に1回はセクションメイト全員に会う機会があります。

(その他のMixのクラスの教室出席者とオンライン出席者の比率はどれくらいでしょうか?)

私のセクションでは半々くらいだと思います。

ほとんどの授業で教室に来ている人もいれば、対面授業以外は登校しないというセクメもいます。

もっと多くの学生が教室に参加しているというセクションもあるそうですので、どれくらい教室に来るかはクラスによって分かれるみたいです。

ELA以外の授業はZoomでの授業ですね。

(関東地方のご出身で現在は寮に入っておられますね?)

はい、旧寮の一つに入っています。

(旧寮には希望して入ったのですか?)

今いる旧寮を第一志望にしました。

(新寮ではなく旧寮を希望された理由は?)

理由の一つは家賃が安かったからです(笑)。

また、旧寮の方がよりアットホームなイメージで自分の希望に合っていると思いました。

(現在ICUに残っているICUの旧寮はどこがありますか?)

カナダハウス、第3女子寮、第4女子寮の3つが旧寮、
グローバルハウスも併せて自治寮と呼ばれています。

(新寮と旧寮の雰囲気の違いは?)

旧寮は学生が主体となって寮を運営していて、寮生同士の一体感があって、寮生全員で寮を維持、管理していくという意識があると思います。また、人数が少ないのでみんなが知り合いというか、アットホームな雰囲気ですね。

新寮の方は収容人数が多くて、フロアごとでセキュリティなどが分かれているので、旧寮のように全員が顔見知りという事はなくて、フロアによって雰囲気が違うという話を聞きます。

(部屋は何人部屋ですか?)

私の寮は2人部屋です。ICUの寮は2人部屋のところが多いと思います。

(リーモート授業が中心である中で、寮の人間関係は貴重かもしれませんね)

寮生である必要はないと思うのですが、定期的に大学のキャンパスに来ることがとても大事だと感じています。
リモートだけでは人間関係や交友関係を広げる場が限定されてしまう部分があると感じます。
週に何度かは学校に来ないとサークルなどにもなかなか参加できないと思いますので。

(寮の倍率というのはどれくらいなのでしょうか?)

私の寮の場合、旧寮で人数が少ないため、1年生は6人の募集に対して16人の応募があったそうです。

もちろん規模の大きな新寮はもっと多くの募集があるので、希望したらどこかしらの寮に入れたという人が多いと思います。

また、旧寮は自治寮であるため、新入生を既存の寮生が選ぶことになっています。
そのため応募書類は自分の希望や性格などをしっかりと書く必要があります。寮生による選考では寮との相性が重視されているようです。

新寮は大学が運営しているので、入寮に際しては自宅との距離などが重視されるのではないでしょうか。

(新入生も大いに歓迎してもらえそうですね)

私の入った寮はびっくりするくらい上下関係がなくて、上級生にも気軽に何でも聞けるという雰囲気があります。
いつでも先輩に相談したりできますし、同期の1年生同士の仲間がすぐにできたのはとても大きいですね。

先日は他の旧寮と合同で新入生の歓迎会がありました。

また、仮装イベントのイニシエーションもありましたよ(笑)

(ICUの寮の伝統の仮装イベントですね。授業はオンライン中心だと思うのですがリモート授業に仮装して出席したという感じですか?)

はい、Zoom上でカメラに写る時に仮装している感じでした。
コロナ対策で、各寮の新入生は期間をずらしてイニシエーションに参加しました。

——–

(最後に来年以降のICU総合型選抜の受験生にアドバイスをあげるとしたら?)

ICUのAOが外部英語試験が必須で、
英語が得意な人が受かるイメージもあったのですが、
それほど英語が得意ではない私でも合格できました。

英語の資格は大事な要素の一つではあると思うのですが、
あくまでも総合型選抜ですので、それだけでは決まりません。
むしろICUの求める生徒像に合っているかという事の方が大事なのではないかと思います。私にとっては総合型選抜は受験のチャンスが1回増える試験というイメージだったので、まずは出願してみる事が大事だと思いました。特に昨年度コロナの影響なのか、AOの合格者が多めに出ていたので、受験生にとってはチャンスかもしれません。

(ありがとうございました)

(ICUには新寮・新々寮以外にも、学生が中心となって運営する自治寮と呼ばれる寮もある。写真はグローバルハウス)

ICU総合型選抜(AO入試)

(ICU総合型選抜(AO)の二次面接に関して伺います。今年度は会場でのグループディスカッションではなく、オンライン個人面談で二次選考が実施されました。オンライン面接の何日か前に通信環境のチェックがありましたね?)

はい、ICUの担当者の方とZoomで接続をして、問題ないかを確認してもらえます。試験本番で使う機材を事前にチェックしてもらう感じです。

(どのようなカメラ、マイクでWeb面接を受けましたか?)

カメラはノートPC付属のもの、マイクはヘッドセットタイプのものを使いました。

(Web面接の機材などで気をつけるべきことはありますか?)

逆光にならない場所で面接を受けるようにして、机の上には資料を含めて何も置いてはいけないという点には気をつけました。

しかし、実際の試験では面接官の先生のカメラが逆光気味でした(笑)

また、通信や機材の不調があったようで、面接は予定時間より遅れて始まりました。

いずれにしても事前にチェックしてもらえますし、受験生は機材などに必要以上に気にしなくてもよいのではないかと思いました。

(入試の面接をする先生はヘッドセットやイヤホンマイクを使っていましたか?)

いえ、2人とも何も付けておられなかったので、ノートPCもしくはWebカメラのマイクを使っておられたと思います。

(オンライン面接の2人の先生はどのような組み合わせでしたか?)

男性と女性の先生がそれぞれ1人ずつの組み合わせでした。

男性の先生が音楽を中心に願書に関連した質問、
女性の先生がICUの志望理由など一般的な質問をしていたので、
もしかすると役割分担があるのかなという印象を受けました。

(ICU AO入試の面接官の先生方は、応募書類を読んできていて、事前に質問を考えているようでしたか?)

はい、私が書いた内容はちゃんと読んでもらえているという印象を受けました。

また、音楽に関連した質問が出ていたので、専用の質問が用意されていると思いました。

(音楽に詳しい先生が出てこられた感じですか?)

男性の先生は音楽に造詣が深いと思いました。

(いずれにしても小論文や活動歴で書く内容を中心に面接で問われたという事ですね)

はい、一般論のような、例えば社会一般をどう思うかというような、ぼやっとした質問はなくて、提出した資料に関する具体的な質問が中心でした。

そのような意味でも、提出する資料には自分の専攻の希望などを含めてはっきり書いた方が、二次面接で担当する先生が具体的な質問を返してくださると思います。自分の中で指針を明確にして提出書類を書くことが大切だと思いました。

(印象に残っている質問はありますか?)

2つの主張に対してそれぞれ賛成か反対かとうい質問がありました。

一つ目は「音楽に国境はないが国籍はある」、

二つ目は「リベラルアーツは交響曲(シンフォニー)より協奏曲(コンチェルト)に近いものである」

というものでした。

(それぞれどのように答えましたか?)

はい、緊張していて何と答えたのかは曖昧な部分があるのですが、
概ね以下のような感じで答えました。

「音楽に国境はないが国籍はある」という質問に対しては賛成で、

音楽は言語を伴わないので、国境を超えて楽しむことはできる
その一方で、その土地にそれぞれに根ざした音楽もある
また、音楽家の活動や音楽の配信という視点からみると国籍というものはたしかにある
音楽には視点によって多面的に捉えることができるものであるという事を答えたと思います。

「リベラルアーツは交響曲(シンフォニー)より協奏曲(コンチェルト)に近いものである」
という質問にも賛成の立場で答えました。

リベラルアーツをICUでの学びと結びつけて考えると、
ICUではみんなで同じものを作り上げるというよりは、
それぞれが個性や自分の専攻をいかした上で、それらが結びつくのがリベラルアーツではないかと。
みんなで同じものを作り上げるシンフォニーよりは、個人へのフォーカスもあるコンチェルトであるから、その主張には賛成である、という風に答えたと思います。

(緊張する面接でそれだけの回答ができたのはすごいですね。)

総合選抜二次試験で、サブマリンさんがオンライン個人面談で使用したヘッドフォンのイメージ。USBでPCに接続するタイプのもの。

(次回に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

(引き続きICU総合型選抜(AO入試)の応募書類に関して伺います。800字の自己活動歴はご自身の実績を中心に書いておられますね)

はい、そちらにはどのような活動をしてきたかという事と、自分の役割を中心に書くようにしました。

(活動歴に「読書コンシェルジュ」という活動を書いておられるのですがこれはどういったものですか?)

私はT県の高校に通っていたのですが、T県では生涯学習への取り組みの一環として、県内の高校生に「読書コンシェルジュ」県内の高校生世代の読書活動推進リーダーとして「読書コンシェルジュ」という活動を行うメンバーを募集しています。読書コンシェルジュの役割は高校生に対して読書活動推進したり、県内のビブリオバトルへの参加や運営をしたりすることなどが含まれます。

はい、「読書コンシェルジュ」は私の通っていたT県の生涯学習に関する取り組みの一つです。県の募集に応募して、「読書コンシェルジュ」に選ばれると、県内の高校生世代の読書活動推進を行うメンバーとして活動します。主な役割は県内の図書館や高校で読書推進に関連した活動や、県内のビブリオバトルへの参加や運営などです。

(ビブリオバトルとはなんですか?)

書評をテーマにした読書のイベントで、ビブリオバトル参加者は、5分間で書評をして、自分の好きな本の紹介をします。どの本を一番読みたくなったかという得票を参加者同士で競います。

(ご自身も参加されたのですね?)

はい、県大会に参加しました。

(大会ではどんな本が紹介されるのですか?)

絵本以外ならどんな本でも紹介してよいというルールでしたが、小説を紹介する参加者が比較的多かったですね。また、メジャーな本が紹介される事が多いのですが、知名度が低い本を紹介する参加者もいます。例えば「オイラーの公式」に関連した数学本が紹介された事もあります。

(引き続き総合選抜(AO)のその他の応募書類に関して伺います。評定平均を4.9で提出されていますが、どうやってこんなに高い成績を維持したのですか?)

高校は田舎の県立の女子校だったのですが、どの科目もテストでちゃんとした点数を取れば良い成績がもらえました。また、家庭科や保健体育などもちゃんとやろうという事は自分の中で決めていました。

指定校などを具体的に考えていた訳ではないのですが、成績が良ければ選べる大学の幅が広がるので、とにかく成績は維持しようと思っていました。

評定を後から良くするのは難しいですし、高校の成績が足りなくて特定の入試に申し込めなかったというのではもったいないですからね。

(塾などには行っておられてのですか?)

高2から英語だけは塾に行って、高3からオンレクを受講していましたが、基本的には3年までずっと学校の勉強が中心でした。

(英語成績として英検2級を提出されていますが、これはいつ頃取りましたか?)

英検2級を取ったのは、高校2年生の終わり頃です。

高3の春にも準一級も受けてみたのですが失敗してしまいました(笑)

欲を言えば、高2の終わりまでに準1級を取れるようなスケジュールでやっておけばと思います。英語の資格は結果が出るのに時間がかかるので早めに取り組んだ方がよいですね。

(AO入試の一次試験は書類を揃えるのが大変だと言われていますが、実際にやってみてやはり大変でしたか?)

大変でした(笑)。とても時間がかかったというのが率直な感想です。
提出は9月ですが、8月中はほとんどAOの書類にかかりきりでした。

おそらく単純に書類を揃えたりするだけなら半月でもできると思うのですが、
いいものを書くのであれば、1ヶ月くらいはみておいた方がよいと思いました。

また、推薦状なども必要です。早めに準備をする事が大事だと思いました。

(AOの書類の準備に際して関連してコロナ禍の影響を感じる部分はありましたか?)

夏休み中に先生が登校する日程が限られていたので、書類を揃えるのが少し大変だったかもしれません。全体を通してみるとそれほど大きな影響は感じませんでした。

(コロナ禍で活動に制約がある中で、来年度以降のAO入試への影響をどう考えますか?)

そうですね、実際にICUの総合型選抜の試験を受けてみて、活動や実績の大きさだけで合格者を選んでいる訳ではないという印象を受けました。高校での活動に制約がある中でも、リーダーシップや学習への取り組み方などの部分はちゃんと評価してもらえたのではないかと思います。

 

ICU総合型選抜(AO入試)

今回は2021年度のICU総合型選抜(AO入試)に合格されたサブマリンさんにお話を伺いました。サブマリンさんは関東地方の公立高校のご出身で、オンレクの総合型選抜添削講座を受講されていました。

(オンレクのICU一般選抜対策に加えてAO添削も受講されています。一般と総合型選抜の両方の入試を視野に入れて検討しておられたのですね?)

はい、本命はAOではなく一般選抜だという意識がありました。

オンレクに申し込んだのは4月で、ICUの過去問の演習をしながら、総合型選抜の書類の添削など対策をしてもらえるという魅力がありました。

ICUのAOはそんなに甘い感じではないと認識していましたので、入学のチャンスを増やすために出してみようかなという気持ちで始めました。

(小さいころから音楽に取り組んでおられたのですが、音楽の専門性を持った大学への進学とICUと迷った部分はあるでしょうか?)

はい、進路はすごく悩みました。

高校1年生の頃は音楽系の大学で進路希望を出していました。

しかし音大への進学を考えると、ピアノ実技を含んだ入試対策と学校の勉強を両立できるのか、次第に疑問を感じるようになりました。

高校の成績は維持できていましたし、勉強にはしっかり取り組んでいた方なので、実技の入試がない大学で音楽の研究ができないかと考えるようになりました。

その時点では教育学部の音楽専攻や、芸術系統の学部の音楽研究などが候補にあがりました。

しかし、入試に実技がないところで音楽の研究ができるところは限定されていて、青学や明治学院大の一部学部くらいしかありませんでした。

また、それらの学部では純粋に音楽を学問として研究をするという感じでした。

私は様々な音楽の体験を通じて、音楽と社会などを結びつけて音楽の研究をしたいと考えるようになったのですが、そのような自分の希望とは違っていると思いました。

また、進学先の情報を集めるうちに、純粋な音楽専攻は大学卒業後の進学や就職などの点で将来の進路も限定されるという印象を受けました。

一方、ICUでは数あるメジャーの1つとして音楽があるイメージで、他の分野と結びつけて音楽の研究をすることが推奨されているように感じられました。

もちろん国際性が強く英語をしっかりと学べますし、進学や就職まで考えると、ICUで音楽を中心に学ぶことは自分の希望にあっていると考えました。

(提出書類の一つである1500文字の小論文に関して伺います。音楽へ強い関心を持つ中で、ICUへの進学希望する理由と整合性をつけながら小論文を書くのは大変だったのではないですか?)

そこは一番大事なポイントの一つだったと思いて、その点には十分に時間をかけて書きました。

(実際に書いた内容をご紹介いただけますか?)

音楽、芸術、文学の価値といったものは、社会の利益に直接は結びつきにくいので、大学の学びの中ではあまり重視されていない部分があると思います。
それに対して ICUのあり方というのは、どの学問を重視するではなく、
たくさんの学問を垣根無く研究していくという中に音楽があって、自分がイメージしている音楽の研究にとても近いと感じています。そして、このような考えに至ったプロセスを自分の個人的な体験や経験を含めて書きました。

(個人的な体験を含めて、なるべく本音で小論文を書こうという意識はありましたか?)

そうですね、自分の考えを書類にあわせて無理に作りあげるのではなくて、今の考えに至ったプロセスを率直に書くことで、小論文に一貫性を持たせようと思っていました。

また、高2で参加したオープンキャンパスのAO入試受験者向けの説明会で、応募書類の内容はどれも似たような内容になってしまっているというお話がありました。
特に英語や国際交流の話を書いてくる人がとても多いという指摘もありました。

そのような意味で、小論文の中でも自分らしさみたいなのは変えずに書きたいとは思っていました。

(次回「自己活動歴と自己分析」に続きます)

ICU教会のパイプオルガン。オーストリアのリーガー社製。ICU本館4Fには宗教音楽センターがあり、パイプオルガンの演奏の講座も開講されている。

ICUの総合型選抜(AO入試)で提出する1500字の小論文の用紙。

ICU奨学金,ピースベル奨学金

(オンレクに関連して、ICU対策を始めた時の感想は?)

赤本だけではICU対策は難しいと思ったので、ICUの専門対策を探して、オンレクを始めました。最初にオンレクでICUの入試問題を解いてみたときは制限時間内に終わらせるのがやっとという感じでした。

(その相当な過去問を解いておられて、段々と成績がよくなっていますね。国立大を併願する際でも、ICUの過去問を解くなど、専門対策はやっておいた方がよいでしょうか?)

はい、私の場合はオンレクでのICUの専門対策はやっていてよかったと思います。

(Peace Bell奨学金を獲得された事を考えると、オンレクはやっていてよかったですね)

オンレクの過去問演習はお世辞抜きにやっていてよかったです(笑)。

(コロナ対策に関連して、高校の授業や大学受験にコロナが影響した部分はあったでしょうか?)

最初の緊急事態宣言の時は春休みが延長されるような形で臨時休校になりました。
私の通っていた高校はオンラインの授業もなかったので、課題だけ出されるような形でした。それが終わってからは例年と同じように授業が行われていました。

—–

(ICU入学後の様子をうかがいます。今年の入学式は混雑を避けるために2回に分けて行われたそうですね)

はい、合唱が省かれるなど、一部は簡略化されていました。
それでも入学式ではちゃんと入学生全員の名前が呼ばれました。

(その後の新入生向けのオリエンテーションはオンラインで実施されたのですか?)

はい、オンラインで行われました。

(ICU入学後、授業はどのような形で行われていますか?)

基本的に授業はオンラインに対応した形で行われていて、ELAなどの授業は教室も併用するような形です。

特に新入生はELAの授業の教室の割り当てがあって、オンラインの授業であっても指定された教室でセクションメイトと一緒にオンラインの授業を受けることができます。ディスカッションなどは教室で行うこともできます。

(ELAのセクションごとに割り振られた部屋があるということですね?)

セクション専用ではないのですが、例えば1限と3限に本館の1教室が割り当てられている場合、2限も同じセクションで使う事ができるので、別の授業をリモートで同じ教室でセクションの友達と一緒に受けられます)

(ELA以外の授業もセクメと一緒に受けられるのはいいですね。けたさんの場合は週に何回通学されていますか?)

平日は毎日大学に通っています。

(ほとんどの授業がオンライン併用ということは、オンラインのみ出席で、1度も教室で会った事がないセクションのメンバーなどもいますか?)

いえ、私のセクションのメンバーはなんらかの形で大学には来ているので、1度も合った事がないという人はいません。

(セクメの印象はどうでしょう?)

本当にいろんなメンバーがいるなあという印象です。ELAのストリームは3ですが、帰国生も結構いますね。私は純ジャパなのでスピーキングはあまりできないのですが、ELAのディスカッションでは誰かしらに表現を補ってもらえたりしてとても助かっています。

(オンラインの授業は対面の授業として比較してどうですか?)

思ったよりは普通に授業が受けられるなという感想です。

一部授業はmixという形式で行われていて、実際の教室で先生がzoomの授業をしながら、受講している学生は同じ教室で授業を受けることができます。

(mixの授業に関して、先生が教室にいる安心感や授業に出ているという実感はzoomだけの場合よりはありそうでしょうか?)

個人的に安心感はあると思います。ディスカッションの時間には先生が教室を回ることもあるので、少しではありますが先生とface to faceで会話をすることができるので、少し身近に感じることができます。

(教室のコロナ対策はどのようになっていますか?)

各教室には消毒液やアクリル板の設置、換気用のファンなどが入っていて、
席を空けて座るように指示されています。

(ICUではお昼ご飯はどうされていますか?)

教室やバカ山でお弁当を食べています。学食にも行ってみたのですが、座席を減らしているため、入学当初は結構混雑している印象でした。大学は学食をはじめ、大学学内の混雑状況にはとても気を遣っているようで、入学後しばらくして特に昼食時は気をつけるよう、学生全体への注意がありました。)

(なるほど、大学側はかなり気を遣って対策をしていますね)

はい、ちなみに今年の春からオスマー図書館に新しいカフェスペースがオープンしていて、そちらも学生に人気があります。

2021年春にオープンしたオスマー図書館のO’s Cafe

(ELA以外の授業は基本的にオンラインだとすると、上級生に授業で実際に会うという機会はやはり限られてきますね?)

そうですね、Zoomの画面上では見かけるのですが、実際に上級生に会う機会があるのはサークル活動だと思います。

(どのサークルに入ったのですか?)

文化系と運動系サークルに1つずつ入っています。私の所属している文化系サークルは現在オンラインを中心に活動しています。

運動系サークルは活動に制約はあるのですが、実際に週に何日か学内で活動をしていて、上級生に会うよい機会になっています。

—–

(最後に、特にPeace Bell奨学金に関して来年以降のICU受験生に何かアドバイスがあったらお願いします)

はい、Peace Bell奨学金に関しては書類を書いたり揃えたりする事が大変なので、とにかく早く準備をした方がよいです。入試前の忙しい時期から書類を揃え始めると大変です。

また、私の家は共働きで、ごく普通の家庭だと思うのですが、それでも奨学金をいただくことができました。

奨学金の種類によっては、支援が必要な場合にのみに応募や採用が限定されている場合もあるのですが、Peace Bellの場合はそのような制限はないので、参考してもらえるとうれしいです。

(ありがとうございました)

本館の各教室にはアクリル板や換気用小型ファン等が設置されており、窓を開放して頻繁に喚起が行われている

ICU本館の様子。各教室入り口には消毒液が設置されている

ICUは敷地が広く、少人数制であるため、都心のビル型キャンパスの大学に比べると、感染症対策では有利か

 

ICU奨学金,ピースベル奨学金

(Peace Bell奨学金の出願の手続きに関して伺います。出願時には申請理由や志望動機を所定のPDFにテキスト入力をして書類を完成させる形ですが、そちらにはどのような事を書きましたか?)

ICUのパンフレットやWebサイトを熟読した上で、
まずはICUで学びたいということを熱く書きました。
また、国際機関で働いてみたいという将来の目標や
留学や大学院への進学を踏まえると学費がかさむので、
私立大学に進学するのであれば奨学金がぜひほしいということを書きました。学費に対する自分の率直な気持ちを書きました。

ちなみに出願書類のPDFのテキスト入力フォームのテキストがとても小さくて、思ったよりたくさん書かなくてはいけませんでした(笑)。

*2021年度のPeace Bell奨学金申請書の一部。PDFファイル内のフォームに各自でパソコンから記入する方式。実際に入力してみるとフォーム内のフォントサイズは小さめで、全部埋めるように入力すると約5,500文字も入力できてしまう。

(なるほど、それは実際に出願してみないと分からないポイントですね。出願時はフォームの文字数を全部埋めたのですか?)

いえ、無理に全部は埋めませんでした。全体の3分の2くらい書いたと思います。

(申請書類の作成はいつ頃から始めたのですか?)

申請書類は早い段階から目を通していて、11月くらいにはそろえるべき書類などは把握していました。

実際に志望動機などを書くのはかなり大変で、
最終的にはセンター試験が終わった後の1月下旬に1週間ぐらいかけて書類を仕上げました。

入試前なのに時間をとってしまうし、私の場合は作成に時間がかかって出願1週間ぐらいまでかかったので、
とにかく書類の準備は早くやった方がいいですね。

(1名の推薦状が必要ですがどなたに依頼されましたか?)

推薦状は担任の先生にお願いしました。
快く引き受けてくださったのですが、
書類を渡してから一瞬で戻ってきたので、
どんな内容で書いてくれたのか少しだけ心配になりました(笑)。

(出願時の評定平均はいくつですか?)

4.1-4.2だと思います。

(授業料の1/3が減免となるHigh Endeavor奨学金にも申し込みはされましたか?)

いえ、今回はPeace Bellだけです。

High EndeavorはICUが第1志望の方のみと書いてあったので、国立も視野に入れていた私はそういった制限の記載かなかったPeace Bellのみ出願しました。

*High EndeavorにはICU第一志望などの要件あり。Peace Bellは特に制限の記載がない。

(併願校に関して伺います。共通試験(センター)利用でICU以外の私大を併願しつつ、
東京外国語大学も受験して合格されていますね。志望順位はどのようなイメージだったのですか?)

ICU志望ではあったのですが、大学院への進学や留学を考えると国立大学の方が学費の負担が少なく、最終的にはICUは奨学金を目指して受験して、もしICUの奨学金がダメだったら外大への進学も視野に入れていました。

(するとICUの奨学金がなければ東京外大に進学していた可能性もあるという事ですね。)

そうですね、オンレクを受講しようと思ったのは、奨学金を獲得しながらICUに合格したいという気持ちもありました。

(ピースベル奨学金のおかげで優秀な人材にICUを選んでもらえたという意味で、岩切先生も喜んでおられるかもしれません(笑)
ICUと東京外大の併願の相性は良いのでしょうか?)

はい、ICU入試は広い範囲から出題されているので、科目数の多い国立大の入試との相性の良さは感じました。
英語の難易度が近く、目指すべきレベルが似ていると思います。
特にどちらも英語リスニングの試験があって、ICUと外大とではそれぞれ違う要素を聞いてくるので、両校のリスニング対策をすることで、相互に補うことができました。

(東京外大は国立なので教科数が多いイメージがありますがいかがでしょう?)

一次は科目数が多いですが、二次は英語と世界史だけで受験できます。

(奨学金がもらえない場合は国立進学も想定していたという内容は申請書に書きましたか?)

いえ、そこまでは書きませんでした。

(引き続きICU入試受験の様子を伺います。近年のICU入試は英語リーディングがポイントになっていると思うのですが、実際の試験では英語リーディングはどのような時間配分で解きましたか?)

リーディングは最初にPart IIの穴埋めを7-8分ほどで解いて、残りの時間でPart Iの3つの長文と解くという時間配分でした。Part Iの長文は1題15分くらいで解くイメージでした。

(Part IIを先に解くのはどのような意図からでしょうか?)

あまりPart IIは得意ではなかったので、短時間で先に片付けようと思っていました。
また、長文を解くときは長文を解くモードを維持したいと考えていて、
先に性質の違う空所補充を終わらせておきたいという意図もあったと思います。

Part IIの語彙の問題などは考えても知らなければ答えられませんが、長文はほとんどの場合答えが本文の中に書かれているので、長文で稼ごうというイメージでした。

(長文1つ15分で読むというのは大変ではないですか?)

英語リーディング自体は苦手意識がなく、元から読解のスピードには自信を持っていました。

全部の長文が15分で読める訳ではなくて、長文の中でも自然科学を題材とした英文は読むのに時間がかかるので、多めに時間をとりました。

(同じく読解の要素が強い人文・社会科学はどのように解きましたか?
本文を先に読むか、設問を解きながら読み進めるかという部分は好みが分かれるところですが)

いろいろ試して、設問を半分くらい読んでしまって、設問と本文の順番が一致している事が確認できたら、本文を一気に読むというスタイルになりました。
ただし設問を先に読む際には選択肢を読まないようにしました。

ICU奨学金,ピースベル奨学金

今回は2021年4月のICU Peace Bell奨学金スカラー(ICU Peace Bell Scholar)のけたさんにお話を伺いました。

けたさんは一般選抜入試でICUに合格され、BUCHO.NETのオンラインレクチャーを受講されていました。

ICU Peace BellはICU OB・OG等の寄付金によって運営されており、ICU入試の出願と同時に申し込みが可能な奨学金で、奨学生には1年間で100万円、4年間で400万円が授与さます。

(Peace Bell奨学金 授与式の様子について教えてください)

はい、2021年4月のICU Peace Bell奨学金授与式は、4月16日(金)にオンラインで開催されました。

Zoomでのオンライン授与式で、寄付者の方々を含め全体で60人のくらいの参加者がいました。

(奨学生として挨拶はされましたか?)

はい、事前に各スカラーはスピーチすることが知らされていましたので、
採用の決まった時の感想や寄付者の皆様への感謝、ICUでの抱負をスピーチさせていただきました。

(けたさんがスカラーとなったPeace Bellはどなたかのご寄付であるかという連絡はありましたか?)

はい、冠賞としてICU 4期生の皆様のご寄付であることが明記されています。本当にありがたいことです。

(さすがICU一桁代のOB・OGの方々はすごいですね。寄付者の方に連絡をすることなどはあるのでしょうか?)

寄付者の皆様には年に1度、学業や課外活動、キャンパスライフの様子などをご報告することになっています。また、大学には1学期ごとに報告書を提出します。

(奨学金採用後の成績要件はありますか?)

GPAは3.0以上が求められていて、2学期続けて通算で3を割ってはいけない事になっています。

(授与式にはICU学長の岩切先生や理事長さんも参加されていたと思いますが何かメッセージはありましたか?)

はい、Peace Bellのスカラーとして平和の精神を持って、4年間、学業や諸活動を頑張ってほしいというメッセージをいただきました。

(今回の4月採用のスカラーは何人いらっしゃいましたか?)

5人だと思います。

注:Peace Bellは例年4月と9月に採用があり、授与式も4月と9月の年2回行われる。

(他のスカラーの方はどのような方々でしたか?)

帰国生の方もいて英語でスピーチをした方もいたので、色々な方がいるという印象でした。今回は私を含め全員女性のスカラーだったというのも印象的でした。

(けたさんはオンレク受講生でICUを一般選抜(一般入試)で合格されています。入試の感触はよかったのでしょうか?)

はい、オンレクの過去問で演習をたくさんしていたので、入試本番はその中でも悪くない出来映えだと感じました。

ただし試験が終わって数日してから大丈夫だろうかと心配になってきたのですが。

また、実は入学式で入学者代表として生徒宣誓をする機会がありました。

今回の入学式は密を避けるために午前と午後の2回に分けて行われたので、宣誓する役割に選ばれたのは4人だという事です。例年は2人だそうです。

(それはすごい、入学生代表ですね。入試の成績で選ばれるという噂ですがやはりそうなんですかね?)

そこは分からないのですが、4人はそれぞれ違う入試の形式で、
それぞれ一般入試、帰国生入試、推薦入試、大学院生だったようです。

(入学式での入学生代表に選ばれたというのはどういう形で連絡があるんですか?)

入学式の1週間前にICUから直接電話連絡がきました。

(入学生代表は何か記念品をもらえるなどはあるのでしょうか?)

いえ、何ももらえませんでした(笑)。

(話が前後するのですが、2月のICU一般選抜の合格後、どのタイミングでPeace Bell奨学生に内定したことが分かるのでしょうか?)

今年の場合、合格発表の日の午前11時頃に専用の合否参照サイトで入試合格がまず分かりました。

その際はPeace Bellに内定していることは書かれていなかったので、てっきり奨学金はダメだったのかと思っていました。

その後合格発表から1時間後くらいに入学関連の書類が同じサイト上に表示されて、その中にPeace Bell採用の通知がありました。

(郵送ではないのですね?)

Peace Bell関連書類に関しては自分でプリントアウトして、署名をして提出した記憶があるので、合否確認と入学手続きをするサイト上で連絡される形だったと思います。

(そこはオンラインなのですね。ICU入試合格に関する郵送での連絡は今もありますよね?)

はい、ICU一般選抜入試に合格した際の書類などは封筒で送られてきました。

(ピースベル奨学生に採用された際はどのような気持ちでしたか?)

うれしかったのと同時にホッとしました。

(ご両親も喜んでおられましたね?)

はい、とても喜んでくれました!

(次回、Peace Bell奨学金の応募方法に続きます)