一般選抜

2021年度以降のICU国際基督教大学入試 変更点のまとめ

2021年1月以降、センター試験に変わる「大学入学共通テスト」の実施が予定されており、併せて様々な入試制度の変更が予定されています。現高1の方は色々と心配な部分もあるかと思いますが、ICU(国際基督教大学)入試の、2021年以降の変更点が予告されていますので、現在の制度との変更点をまとめてみたいと思います。

以下の内容は現時点で予告されているものなので、実際の入試受験に際しては、最新の入試要項を必ず確認して下さい。

<一般入試>

ICUの一般入試の募集人員は、300名から250名に変更されます。

(現行)

A方式:290名、B方式:10名

(2021年以降)

A方式:240名、B方式:10名

(内容や制度等の変更)

試験の内容や制度に関して、一般入試A方式に関しては大きな変更はなさそうです。

一方、B方式(英語外部試験利用)には、出願時の成績書類として、従来のIELTS、TOEFLに加えて、ケンブリッジ英検とGTEC(ベネッセの英語4技能検定)が追加されます。

一般入試B方式(英語外部試験利用)
(1)IELTS(6.5 以上)
(2)TOEFL(iBT79 以上)
(3)Cambridge English(175 以上)←追加(2021年から。以下同じ)
(4)GTEC(4 技能版)CBT タイプに限る(1300 以上)←追加

これらの試験はいずれも「大学入学共通テスト」の外部英語試験に含まれます。(3)(4)を追加することで「大学入学共通テスト」との互換性を高めたという所でしょうか。

<AO入試>

ICUのAO入試は、従来のAカテゴリーが「英語外部試験利用」、Bカテゴリーが「理数探究型」という名称に変更された上で、新たに「IB 認定校対象」が加わります。

AO入試
「英語外部試験利用」
「理数探究型」
「IB 認定校対象」←追加

従来のAO入試は主として日本国内の高校が対象でしたが、条件を満たすとIB(International Baccalaureate 国際バカロレア)認定校出身者もAO入試でICUを受験できるということですね。

ちなみにIB高は海外だけではなく日本にもあって、IB資格を持っている学生は英語力があり、ICU入試との親和性が高く、今もICU内で見かけますね。

(募集人員)

カテゴリーが追加されたことに伴い、AO入試の募集人員が20名増えます。

(現行2019年度)

約45名 (A、Bカテゴリーの合計)

(2021年以降)

65名(3カテゴリーの合計)

さらに、現Aカテゴリの「英語外部試験利用」の試験からTOEICが削除され、ケンブリッジ英検とGTEC(ベネッセの英語4技能検定)が追加されます。2021年以降のAO入試で使える英語外部試験は以下の5つです。

AO入試「英語外部試験利用」
(1)IELTS
(2)TOEFL
(3)英検
(4)Cambridge English ← 追加
(5)GTEC(4 技能版)← 追加
*TOEIC ←削除

<転入学(編入)試験、社会人入試、指定校推薦>

募集人員に変更がないことが予告されています。

転入学(編入)試験、社会人入試:若干名(変わらず)

指定校推薦:180名(変わらず)

<ユニバーサルアドミッションズ(主に帰国生向けの入試)>

募集人員が増えています。

(現行2019年度)

ユニヴァーサル・アドミッションズ(4月入学帰国生入学試験、4月/9月入学書類選考(English Based Admissions by documentary screening) 、4月入学国際学生入学試験、9月入学国際学生書類選考):全体で90名

(2021年度以降)

ユニヴァーサル・アドミッションズ(4月入学帰国生入学試験、English Based Admissions、EJU(日本留学試験)利用選抜(4 月/9 月入学)

→120名

また、細かな点ですが、EJU(日本留学試験)を利用している現行の「9月入学国際学生書類選考」は、2021年から面接が追加されます。また、EJU利用選抜は、「4 月入学」と「9 月入学」 を連続して出願できない旨が明記されています。

<傾向と対策>

以上を踏まえると、ICU入試の制度に関して、大きな変更はないという認識でよさそうです。総じて2021年度に向けての入試改革は、英語の諸技能などを盛り込めという事のようですが、ICUの入試にはすでに組み込まれているため、結果として大きな変更は必要ないという所でしょうか。

募集人員に関しては、一般入試が50名減、AO入試が20名増、国際生入試が30名増と変更されていますが、全体としては同じ募集人員なので、実際に入学してくる学生の実情に合わせたといったところでしょうか。特に一般入試は募集人員が大きく減ったように見えますが、一般入試が急に難しくなるようなことはないと思います。

英語資格に関しては全部で5つの試験が採用されることになりますが、AO入試と一般入試B方式の両方で使えるのは4つです(英検はAOのみ)。

特にTOEFLはICUの一般入試の形式に近く、また、ICU入学後の留学の資格としても利用できるため、TOEFL対策はやっておいて損はないです。(*TOEFLの有効期限は2年なので大学受験時のスコアは留学にapplyする際には使えないが、ICUのELAのクラス分けはICU入学後に実施するTOEFL団体試験の成績なので、いずれにしてもTOEFL対策はやっておいて損はない)。

<結論>

2021年に向けてICUの入試は大きな変化はないが、一部入試制度において、細かな変更があるので、要項を確認しておくとよい。

一般選抜

2018年度ICUオープンキャンパスに行く方のための傾向と対策

7月21日のICUオープンキャンパスに行って参りましたので、8月のオープンキャンパスに参加される方のためにICU見学の傾向と対策を書いていきたいと思います。

傾向

1.暑い。熱中症対策必須

これはICUに限らない事ですが、今年の夏はとにかく暑いので野外に出るオープンキャンパスは熱中症対策を十分に考えて行った方がよいです。緑の多いICUは東京都心より2-3℃気温が低いのですが、それでも夕方の野外の日陰で33℃くらいまで気温が上がっていました(2018年7月21日のICU学内、午後4時頃)。

大学サイドもかなり気を遣っていたようで、バカ山付近での水の無料配布や、熱中症に気をつけるよう、アナウンスが頻繁にされていました。ICU学内は広いので、水分を確保しつつ、むやみに歩かないなど、各自気をつけて行きたい所です。

ICU学内の主な自販機ポイント

・JR武蔵境駅周辺、ICU学内バス停付近、ICU本館2,3Fロビー、ICU学食、新D館、バカ山付近(無料配布)

2.エントリーは早めに! 要予約プログラムは満席なのでオープンキャンパスのエントリーのみでOK

現時点で8月開催分のICUオープンキャンパスの要予約プログラムは全て満席になっていますが、今回のICUオープンキャンパスは予約不要のプログラムが大半であるので、あまり気にしなくてもよいです。特にモデル授業は各教授が工夫をされていて毎年大変興味深いのですが、これらは予約不要(ELAを除く)で入れるため、予約画面の「満席」に臆せずICUに行って見ましょう。

全体の事前エントリーのみしておけば大丈夫です。なお7月21日のオープンキャンパスのエントリーは前日(7月20日13:00)までに締め切っていたようです。

(*実際には予約していなくてもICU学内には入れてもらえるけど、大した手間ではないので、事前エントリーはしておくべき。オープンキャンパス当日に事前エントリー制であることに気がついてしまった人は諦めずに突撃すべし)

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/#sec1

https://www.oc-entry.com/icu?fid=TzuQ5LJb

3.ICUオープンキャンパスのプログラム選びのコツ

オープンキャンパスのプログラムを回るコツを書いて行きます。

・事前にプログラムを見て漠然とでもよいのでどの順番で回るか考えておくとよい。ただし当日も会場でプログラムがもらえるので心配ない

https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/event/

・昼休みは特に設けられていないので、各自で適当に学食に行く時間を確保すべし。快適だし熱中症対策も兼ねて学食はぜひ行ってみるべき。ただしオープンキャンパス時のICUの学食は結構早く閉まるので最後に行くと何も料理はない。

・興味ある分野のモデル授業を優先し、「学生のトークライブ」系は時間がない場合は行かなくてもよい(と思う)。ICUの入試はICUの授業にベースがあるため、モデル授業は試験対策上も有効。

・ICU生やICUの先生方と1on1で会話できるラウンジ(新D館)は推奨。大推奨。勇気をもって行くべし。

<余談>

夜中にPC関連のまとめサイトをみていたらICUオープンキャンパスのターゲティング広告(検索履歴やサイト閲覧履歴等に基づいて表示される広告)が表示された。

(ICUオープンキャンパス告知関連のスクリーンショット、2018年7月31日)

*以下の画像はスクリーンショットで、実際の広告ではありません

↑上のスクショをとり忘れたので、もう一回表示したいとページの更新ボタンを連打しておったのですが、この広告の配信量が控えめなのか、同じ位置に家電量販店など、別の広告が繰り返し表示され続け、20回くらいリロードしたら別バージョンのICUの広告が表示された。

いずれにしてもICUがわざわざWeb広告を打つという事には、ICUへの進学を意識する高校生や保護者の皆様にはぜひオープンキャンパスに来て欲しいという大学の気合いを感じます。昔からICUのオープンキャンパスは他大学にはないアットホームな雰囲気があり、内容も充実しています。暑さに気をつけてぜひICUに行ってみて下さい。

ICU奨学金,一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金

バーゲンダッシュさんインタビュー(一般入試 ICUトーチリレー High Endeavor奨学生)2

(オンレクの過去問はどのような機会に解いていたのですか?)

基本的には家で解いていました。
ICU入試の人文・社会科学などは年度によって得点が大きく違ったりするので
あまり出来不出来は気にせず、とにかくコンスタントに解くことを考えていました。
最終的にはほぼ全ての過去問に取り組みました。

(人文社会対策について)

人文・社会科学はオンレクで過去問をペースを保って順次解いていきました。

知識問題に関しては、世界史選択だったので、世界史の問題は確実に取れるようにして、日本史も大きな流れだけは把握するようにしていました。

その他の知識問題に関しては、出題されて気になったものに関しては軽く調べるようにしてしました。出題範囲が本当に広いので、全部の問題に対してそうした訳ではありません。

(先ほどおっしゃっていた現代文対策は、ICU入試対策としても役立ちましたか?)

現代文対策は無駄にはなりませんが、やった内容がそのまま使えるかどうかは年度や内容によるという感じですね。

現代文の場合なるべく文章の中から機械的に情報をくみ取るという事が大事なのですが、ICUの文章は年度によって書き方も違いますし、多くの場合は現文の評論文ほど内容がまとまっていません。

ICU入試の人文・社会科学は文章のレベルも高く、書いてあることを機械的にくみ取ることはできない場合があるので、臨機応変に、現代文の解き方のノウハウを使える所は使うといった所でしょうか。

(実際のICU入試で、人文・社会科学の手応えはいかがでしたか?)

過去問の中では比較的読みやすくて、手応えもありました。
演習と同じように時間配分だけは気をつけて解くことを心がけました。
今回の場合は先に20分くらいで文章を全部読んでから、問1から順番に解きました。

(ICU入試の人文・社会科学対策に関して、文章を先に読むか問題を解きながら読むかという事をよく聞かれますが、その点はどう思われますか?)

一気に文章の全体を読める場合は読んでしまった方がよいと思って過去問を解いていました。両方試して、できるなら最初に文章を全部読むようにしたという感じです。

(総合教養(ATLAS)対策)

基本的にはオンレクの問題を解きました。パート4の自然科学以外は人文・社会科学の応用で読解を中心に取り組みました。

(ATLASのパート4の自然科学分野の対策はどうされましたか?)

数学や理科を復習したいと思っていましたが、結局は間に合いませんでした(笑)。

(実際のICU入試で、総合教養はどのように解きましたか?)

パート1から順番に解いていきました。特に読解の問題は確実に解くように心がけました。精読したので、パート3が終わった段階で残り15分くらい。パート4はその場で考える問題だけは答えるようにしました。

(英語リスニング)

リスニングも基本はオンレクをやりました。

後は息抜きに海外ドラマ Once Upon a timeを見たりしました。

実際の試験では、リスニングの放送の音は大きいのですが、ナレーターの発音が聞きやすい人と聞きにくい人がいた上に、講義の内容が難しかったため、他の教科と比較すると自信がありませんでした。

(英語リーディング)

リーディングは構文はポレポレ(ポレポレ英文読解プロセス50)、
単語は速読英単語シリーズをやりました。
熟語は電子辞書に入っていたターゲットを隙間時間にやった程度です。

その他、高3で受験勉強を始めてからは、毎日英文を読むようにしていました。
ICUの過去問を読んだり、最後は過去問2周目に入りました。
速読もかねて、制限時間を決めて読むようにしていました。

ICUの過去問以外の長文だと、青山、慶應など他校の過去問や、
河合のやっておきたい英語長文500と700をやりました。

また、リーディングに関しては学校の授業が役立ちました。

自分の高校は国際色が強くて、英語重視校でしたので、英文法は1年生で1周してしまって、2年生からはセンターレベルくらいの問題を解いていました。

また、1年生の時から洋書を授業で読んでいました。

(洋書のタイトルを教えていただけますか?)

1年生 "Matilda", “Holes"
2年生 "The Giver", “The Catcher in the Rye"
3年生 "Never Let Me Go"

(児童文学からカズオ・イシグロさんまでステップを踏んでいますね。洋書はどのように授業で用いるのですか?)

基本的にはALTの担当する授業で使われていて、精読が中心でした。
毎週2チャプターずつくらい読んでくるという宿題がありました。

(なるほど、ご出身の都立高校は国際色が強くて、毎年ICUに入学する学生が多いですね)

はい、一般入試を受験したのは自分だけだと思うのですが、今年はAOで8人も受かっていて1人が辞退、推薦校でもICUに入学するので、今年はとても多いですね(笑)。

(AOだけで8人も合格ですか。ICU入試の受験に際して、同じ高校の受験生同士で情報交換などはしましたか?)

いえ、一般は自分しか受験しなかったはずなので独学です。
AO入試の時は二次面接前に練習をしたことがあります。

(その他、ICU入試を受験してみての印象を教えてください)

ICUのキャンパスはゆったりしているという印象があったのですが、
思ったより1教室あたりの受験生の数が多くて、人口密度が高いですね。
教室にずっといるよりは、昼食などで外に出た方がよいと思いました。
先生方はとてもフレンドリーでした。

(無事合格されて、"ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金"を獲得されていますが、やはり試験のできばえはよかったのですか?)

いえ、英語リスニングと総合教養には自信がなかったので、合格発表まではとても不安でした。奨学金をいただくことができてとても感謝しています。

(ICUの奨学金の通知はICUの合格証と同時に送られてきましたか?)

合格の書類一式の中に、封筒に入った内定通知書と、ペラペラの1枚の奨学金に関する説明の紙が入っていて、High Endeavor奨学金がいただける旨が書いてあったと思います。

奨学金で入学金や該当する学費が不要になるため、振込用紙にはこの振込用紙は使えませんという感じのスタンプが押されていました。

(奨学金に関してはご家族は喜んでおられましたね?)

はい、とても喜んでくれました(笑)。

(ICU入試対策に関してこれをやっておいて良かったというポイントはありますか?)

ICUの入試は慣れの部分が大きいと思います。
オンレクで問題をたくさん解いていたのがよかったと思います。
試験当日もいつもの感じで読めました。
過去問にたくさん当たっておく事は大事だと思います。
また、入試では何が起こるか分からないので、最後まで頑張って問題を解くことが大事だと思います。

(具体的にはどういう部分でしょうか?)

実際の試験では人文・社会科学ではいつもやらないようなマークミスに気がついて時間をロスしたり、総合教養に関しては1問マークできずに時間になってしまいました。
今思うと入試特有の緊張感があったと思います。
しかし、終わった教科のことを考えても結果は変えられないので、
最後の英語の試験は気持ちを切り替えて、普段通り問題を解く事をこころがけました。今考えるとそこはポイントだったかなと思います。

(ありがとうございました。)

ICUトーチリレー High Endeavor奨学金の内定通知。昨年度までは「ICU High Endeavor奨学金」であったが、今年度から「トーチリレー」の名称が新たに入っている。

一般選抜,ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学金

今回は2018年度ICU入試合格者で、ICUトーチリレーHigh Endeavor奨学生のバーゲンダッシュさんにインタビューさせていただきました。バーゲンダッシュさんは東京の公立高校出身の現役合格者で、予備校には通わず、2018年度向けBUCHO.NETオンラインレクチャーなどを活用してICUに合格されました。

(ICUの志望したきっかけを教えて下さい。)

ICUに進学したいと思ったのは高2からです。

元々海外の大学に興味があって海外の大学への進学も考えていましたが、
費用のことを考えると自分の家では難しく、国内の大学への進学を考えるようになりました。

ICUを志望するきっかけは高2の夏休みにICUのオープンキャンパスに行ったことです。

自分の通っていた高校では、夏休みに高2で大学のオープンキャンパスに行くように指示されていました。

(高校でまとまってICUを見学に行くと言うことですか?)

いえ、個人で好きな大学のオープンキャンパスを選んで行きます。
夏休み後にどの大学のオープンキャンパスに行ったかを報告するという形です。
部活の都合もあって、曜日が限られていましたが、学校や家からも比較的近いので、ICUのオープンキャンパスに行くことにしました。

(部活は何をやっておられたのですか?)

ジャズ部に入っていて、比較的熱心に活動する所でした。
練習日は多かったのですが、高3の4月になると実質引退する仕組みでした。

(受験勉強を本格的に始めたのはいつ頃ですか?)

高3になってから始めました。

(最初はどんな勉強をしましたか?)

自分の通っている学校は推薦やAOで大学に進学する学生がとても多いのですが、
まずはAOの準備をしながら、一般入試の対策もしようと思っていました。

(推薦やAOで進学する人の割合はどれくらいでしょうか?)

自分のクラスの場合だと、高3の12月の段階で半分くらいの生徒は受験が終わっていたと思います。

(するとクラス内でも試験組と推薦組で雰囲気が違いますね?)

そうですね、全体としては推薦などで決まっている人が多くて、試験への緊張感は感じなかったかもしれません。

(ICUの入試の話に戻りますと、まずは秋にICUをAOで受験した形ですね?)

はい、ICUのAOは二次の面接まで進んで不合格になってしまいました。

(面接の様子は覚えておられますか?)

AO二次は午前と午後で2グループありました。
二次に進んだのはおそらく100人くらいではないかと思います。

学生4人での集団面接とディスカッションでした。

始まる前は自己紹介をしたり、和やかな感じの雰囲気でした。

ただし私自身は緊張してしまって、ディスカッションや面接の質問などに手応えが感じられませんでした。

(AO二次試験まで行ったのに、結果がでなかったのは残念ですね)

ショックはショックでしたね。

しかし結果的に、AOの準備と平行して、一般入試を勉強していたので、一般入試に気持ちを切り替えようと思いました。

(具体的にICUの勉強を始めたのはどれくらいの時期でしょうか?)

オンレクに申し込んだのが1学期の時で、そこから順次問題を解いていました。

(塾や予備校などには通っておられましたか?)

夏期講習などを除いては行っていません。

(進学校だと皆さん塾や予備校に行っている印象があるのですが、中にはそういう同級生もいらっしゃいましたか?)

いえ、周りの子はだいたい行っていたと思います。全く通っていないというのはあまり聞いたことはないがないですね。

(塾にいかなかった理由は?)

一つは塾には行ったことはあるのですが、通ってみようとして、あまり合わないと感じた事です。塾で講師の方の話を決まった時間に聞くよりは、自分のペースで、自分にとって必要な勉強したいと思いました。また、塾への通学の時間がもったいないとも感じました。それに加えて、学費を節約したかったと言いますか、単純に親に負担をかけられないという気持ちもありました。

(塾に通っていない事に不安は感じませんでしたか?)

不安がなかった訳ではないのですが、塾に通うための電車の時間などが無駄だと感じていましたし、自分の中では塾に通った時に、効率が悪いと感じたことの方が不安だったかもしれません。

(私大の文系の学部を受験されていますが、勉強をした英国社の割合はどれくらいでしょうか?)

イメージとしては
2(国語):4(世界史):5(英語)
くらいです。

(やはり社会は時間がかかりますね。意外に国語の勉強に時間を割いておられたのですね?)

ICUの入試でも読解が多いので、国語もある程度やっておこうと思っていました。
ただし古文と漢文は11月頃にやめて、現代文に集中することにしました。

(それはなぜですか?)

11月頃早慶オープンを受けたのですが、国語は古文と漢文の伸びが悪くて、
このままでは間に合わないと判断しました。
現代文は順調に伸びている感覚がありました。

最終的には現代文だけを受けられるところなどを中心に併願しました。

(古文漢文なしで併願するとどのような大学がありますか?)

例えば慶應などは国語ではなく小論文なので古文漢文が直接出題されることはないです。慶應は文学部に出願しました。後は青学の国際政経などです。

(現代文はどのように勉強しましたか?)

現代文の読解や解き方に関する参考書をいくつかこなしました。

現代文ゴロゴシリーズには一定の効果を感じました。

(具体的にはどのような点が役立ちましたか?)

本文を読むポイントなどが書いてあるので、読むのが速くなったと思います。
また、なんとなくではありますが、メリハリをつけて読めるようになったかも知れません。

(世界史はどのように勉強しましたか?)

学校でもらった教材をやりながら問題集をこなしていきました。
学校の教材はマイナーなもので、ウィニングコンパス(Winning COM.-PASS 世界史の整理と演習)というものでした。
問題集はヒストリア(HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集)に取り組んでいました。

(次回ICU入試対策に続きます)

2018年度のICU ELA Rader

一般選抜,花見・桜,サークル

 

ICU受験生の皆様、ICU入試合格、ICU入学おめでとうございます。
恒例のICU花見レポート。今年は満開の時期が1週間ぐらい早くて、お花見と入学式の日にはほとんど散っていました。

ICU鉄道クラブ。いわゆる鉄研。およそ6年前ほどから活動しているサークル。

例年ICU祭を見に行っているのですが、ICU鉄道クラブの展示は写真を中心にとても充実していますね。ICU祭の展示部門の賞を何度も受賞しています。

メンバーは鉄道ファンのみならず、写真を撮りたいメンバーや、あるいは旅行が好きなメンバーなど、様々なようです。ミーティングを定期的に行っていて、1学期に1度ほど遠征しているとの事でした。

剣道部。週3で稽古を行う。剣道部というと敷居が高い印象もありますが、ICUの剣道部は初心者も大歓迎で、実際に入部する人の半分くらいは大学から剣道を本格的に始めるとのことでした。個人戦、団体戦に参加しており、個人戦では上位入賞者もいるとのこと。

ちなみにICUの裏門の近くには近藤勇のお墓がある龍源寺があり、お寺には天然理心流の石碑も建立されているので、剣道にゆかりのある地域でもありますね。

Ukulele Music Society(通称うむす)。できたてのウクレレサークル。立ち上げメンバーが昨年ウクレレを始めた際に、練習する仲間を集めるために作ってしまったというサークル。ウクレレを初めて2ヶ月でサークルを作ったというからえらい。今では20人以上のメンバーがいるらしい。全国的にも大学のウクレレサークルは珍しく、都内の大学初、全国で3番目にできたのではないかとのこと。ウクレレは奥深いものの、シンプルな楽器なので誰でも参加しやすく、楽器も高額ではなく携帯しやすいので、大学から始める楽器としてはピッタリですな。ウクレレサークル自体が珍しいことから、ウクレレ業界からも熱い視線を集めているとのことでした。

軽音楽サークルMelody Union、メロユニ。ICUのバンドサークルはJFK(通称ジェフケ)とメノユニが2大サークル。両者の違いは、メロユニがロック寄り、JFKはpop、アコースティック寄りとのこと。管楽器やアコースティックな楽器や楽曲をバンドでやりたい場合はJFK、ロック全般はメロユニが合うかもとのことですが、例外あり、また、両者の境界は曖昧であり、重複するメンバーも多いので、新入生としてはどちらでもよいみたい。バンドごとに活動を行うフリーバンド制で、メンバーは必ずしも固定ではなく、楽曲やイベントごとにメンバーが替わる事も多いとのこと。また、全体のミーティングはあるものの、基本的にはバンドごとに練習を行う。経験者も初心者もいるが、バンド経験者の方が定着率は良いかもしれないとのこと。

ICUお笑い研究会、笑研。部室をゲットしたせいか、近年同じ看板を使い回しているぞ。メンバーは約30人で、フリーコンビ制(?)を採用。固定メンバーもいるが、ネタや公演ごとに、コンビを組むメンバーが入れ替わることもよくあるそうです。およそ月1回の教室ライブに加えて、年2回、ICUのオーディトリアムを埋める大きな公演を行っている他、ICU祭での公演や、有志で大学対抗のコンテストなどに参加している。ICUの傾向として、外国出身者やセプテンのメンバーが文化的なギャップを利用して反則的な面白さを発揮することがある。

我らが学生新聞サークル、The Weekly GIANTS(通称ウィジャン)の新入生歓迎号。新入生全員に配布する60ページの情報誌で、650部を発行。授業情報などが掲載されているので新入生は本館1Fのメールボックスをチェックしてみよう。

なお、今年から紙版のWGは、通常号も無料配布モデルを試してみるとのこと。新入生は引き続き全員メールボックス(ICU本館1階にある連絡用の書類などが入れられる個人の棚)が与えられているが、去年から、2年生以上は希望者のみメールボックスが与えられる形になった。WGは定期購読者のメールボックスに毎週新聞を届けるモデルであったため、新聞の配布先および販売方法が課題となっていた。

WGのお花見ブースで見せていただいた新入生配布のバッグ。今年は青ですな。お花見ではこれを持っていると上級生からサークル勧誘される仕組みなので、サークル参加希望者はもって積極的に歩くとよいですぞ。

今年のICUの桜(ICU生撮影)。

ICU入試合格&ICU入学おめでとうございます!

一般選抜

2019度入試向けオンラインレクチャーのご案内は下記URLをご参照くださいませ。

https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture

一般選抜

BUCHO.NETでは皆様のICU合格体験記を募集いたしております。
ぜひ後続のICU受験生のために、皆様の合格体験記をお送り下さいませ。
体験記をお寄せ下さった皆様には、Amazonギフト券や、
ICU入学に確実に役立つ、BUCHO.NETオリジナルWeb小冊子
『BUCHOのICU入学対策』を差し上げております。

体験記の投稿は下記フォームをご利用下さいませ。

https://icu.bucho.net/mail/exp01.html

一般選抜

ICU(国際基督教大学)の公式Webサイトで、2月6日に、2018年度のICU入試で出題ミスがあったことが公表されていました。

総合教養(ATALS)と英語リスニングでそれぞれ1問ずつ、形2問で全員正解の措置がとられたようです。公開された2つの問題をみてみましょう。まずATALSの方から

1) 「総合教養」 (一般入学試験 A・B 方式、社会人特別入学試験)
該当箇所:設問 38 の正解が 1 つに定まらないことが判明しました。

光学天体望遠鏡を高い山の上に設置することの利点として適切でないものは次のどれか。
a. 夜空が暗いこと。 b. 大気が安定していること。 c. 湿度が低いこと。
d. 大気圧が低いこと。

総合教養の問38なのでPart 4自然科学の問題で、望遠鏡を高い山に置くメリットではないものを選ぶもの。これは既存の望遠鏡の設置場所から着想を得て作問されたのではないかと思われますな。すばる望遠鏡のWebサイトには以下のように書かれています。

(credit:https://www.subarutelescope.org/Gallery/)

Q 3: すばる望遠鏡をなぜハワイのマウナケア山頂に造ったのですか?https://www.subarutelescope.org/Information/j_faq.html
A 3 :天体観測を行う場所として必要な条件は、「天気がよいこと、大気が安定していて星像がゆらがない (またたかない) こと、湿度が低いこと、夜空が暗いこと」などが上げられます。マウナケア山頂は、これらの条件がすべてそろった理想的な天体観測の場所です。また日本からハワイへのアクセスが容易であることも、選ばれた理由の一つといえます。

天体観測を行う場所の必要な条件だけを考えると、dの「大気圧が低いこと」は、これらのメリットに該当しません。実際にすばる望遠鏡は大気圧の低いところにあるにもかかわらず、その点は天体観測のメリットとしては明記されていない。さらに、作業や物資の運搬が大変で、望遠鏡のメンテナンスなどが大変になるという点で、実務上の問題が出てきそうです。すばる望遠鏡のサイトにも、見学者等に対して、低い大気圧に関する注意書きがあります。

https://www.subarutelescope.org/Information/Tour/Summit/j_precaution.html
マウナケア山頂は標高 4200 m の高地であり、大気圧は平地の 60 % 程度しかありません。このため大気中の酸素も薄く、訪問者は高山病にかかる危険があります。

更に、「マウナケア山頂は、これらの条件がすべてそろった理想的な天体観測の場所」と書いてあることから、「a. 夜空が暗い、 b. 大気が安定、 c. 湿度が低い」は、一般的に天体観測を行う上での有利な条件であり、マウナケア山頂はこれらが揃っている貴重な場所ということですね。だからわざわざハワイに観測所を作ったと。逆に言えば、全ての高い山がこれらの条件を備えているとは限らない。例えば大気が不安定で、湿度が高いという高い山もたくさんありそうです。それらの高い山に望遠鏡を設置するのは、天体観測の条件を考えると必ずしも適切ではない。よって、この問題は答えが一つに絞れないということですね。

続いてもう1問の英語リスニングの問題。

2) 「英語」 (一般入学試験 A 方式)
該当箇所:設問 15(リスニング)の選択肢に正解がないことが判明しました。

If the conversation is taking place on Wednesday April 4th, when is the last day of the
orientation?
a. April 9th b. April 11th c. April 13th d. April 15th

問15なのでPart IIの長い会話文の最後の問題。

4月4日水曜に会話があったということなので、恐らく、終了の日の曜日、もしくは、オリエンテーションが何日間続くかという事に言及していた問題だと考えられ、その曜日や日付に該当する選択肢がなかったということだと思われます。ICUの英語リスニングはキャンパスライフでの実践的な英語がテーマになっているのですが、2018年の4月4日は水曜日なので、2018年のカレンダーを念頭に作問されていますね。

いずれにしても1問は知識問題、1問は放送に従って答える問題だったので、どちらもあまり長考するような問題ではなく、試験時間などにはあまり影響は無い問題だったと思います(2問目は試験当日に全試験室において口頭でも伝達したとの注記あり)

特に総合教養ATLASはそもそも公表していない試験科目なのですが、その問題をわざわざ公表したというのは、積極的に合否に関わる内容を公開するという姿勢が見えますね。京大の入試出題ミスなどが影響したのか、2月3日実施から3日後の2月6日に公表されたので、今回はとても迅速な対応でした。

毎年大学入試を受験していると、答えがでないような問題もたくさん出てきますが、それらの問題は気にしないことが大事です。ICUの問題は比較的手間暇かけて作られていますが、とくに学部の多い大学ほど大量の入試問題を毎年新たに作問しなくてはいけないので、粗製濫造とも言える問題が出てきます。

予備校や出版社の出している参考書は厳重にチェックをしたり、読者からのフィードバックを受けていたりするので、参考書の問題の方が入試問題よりも良問が多く、完成度が高いです。参考書のような良問ばかりが出題されることを入試で期待しない方がよいです。実際の試験では、答えが出ないような問題に時間を使わないことがとても重要ですね。

一般選抜

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一般選抜

ICU学生新聞入試特別号 2018年度ICU一般入試受験者数及び傾向と対策

ICU学生新聞The Weekly GIANTS 2018年度入試特別号掲載記事(2018年2月2日発行号)

BUCHO.NETが執筆し、ICU学生新聞の入試特別号に掲載された、
2018年度の入試の志願者数の分析および入試対策法に関する記事です。

 

2018年度ICU一般入試志願者数及び傾向と対策

<志願者数>

2018年度のICUの一般入試(A方式)志願者数は、1,451人(2018年1月26日現在)で、昨年度の志願者数1,571人から減少した。A方式の志願者数が減った背景には、ICUの入試制度の多様化と、他大学入試との日程重複という要因があると考えられる。ICUの入試では、2018年度から「ユニヴァーサル・アドミッションズ4月入学書類選考」が新たに追加されており、64名が出願している。これは従来は外国の高校出身の9月入学者を対象に行われていた書類選考による入試であるが、今年度から4月入学でも利用可能になった上に、日本国内の高校出身の学生なども出願できるようになった。これにより、従来は一般入試を受験していたような一部の受験生が、新しい入試制度を選択している可能性がある。さらに、今年度は比較的ICUとの併願者が多いと思われる上智大学のTEAP利用型入試と日程が重複しており、当該入試には延べ6,543人(*同時に複数学科への出願が可能であるため延べ人数。2017年度は延べ4,460人)が出願している。これは外部英語試験を利用した、上智大学の学部統一型の入試であるが、昨年度も2月3日に実施されていた。近年ICUは2月の第一週の土曜日に入試を実施しているが、昨年度は入試日が2月4日であったので、上智大学のTEAP利用型入試とは日程が重複していなかった。

<合格最低点>

ICUが2015年度から公表している合格最低点(補正後)は、概ね55%前後で推移している。

*合格最低点は中央値補正による換算後の点数

<科目別の傾向と対策>

  1. 英語 ?リーディングの出題形式が変更

・英語リーディングの単語数(words)*

*単語数は問題文(本文)の単語数の合計で、設問や選択肢の単語数は含まない(以下他の教科も同じ)

・英語リーディングの問題数

また、長文の内容に関して、読解問題が3題になったことで、ATLAS(総合教養)と同様に、3つの英文がそれぞれ人文・社会・自然科学に関連した内容から出題されている。よって、問題を解く際は、解きやすい分野の長文から解いた方がよいだろう。特に自然科学分野の長文が1題出題されると予想されるので、この点を踏まえて、解答の順番をよく考えて受験したい。その一方で、問題数は全体で40問から36問に変更されている。よって、長い英文の全てを精読するというよりは、問題で問われている箇所を重点的に読むなど、設問を意識しながら英文を読むことが重要である。2017年度入試から英語リーディングの出題形式が変更され、長文読解のPart 1にText 3が追加された。また、問題数は40問から36問に変更されている。全体に英文が長文化しており、合計で2,600 wordsを超える英文が出題された。比較的長い英文が出される事で知られる慶應大学総合政策学部の2017年度の英語長文の単語数が合計で約2,700 wordsであったが、同学部の外国語の試験時間が120分であることを考えると、試験時間が60分であるICUの英語リーディングでは、相当な解答スピードが求められる。

空所補充問題であるPart IIに関しては、設問が20問から12問に削減されたので、従来の問題よりは文中の空欄が減り、文意が理解しやすくなった。このパートを素早く解いて、Part Iの長文読解に時間を確保するようにしたい。

・英語リスニングの単語数(words)と放送時間

*放送時間には試験の指示や解答時間が含まれる

英語リスニングの単語数は全体で2,500 wordsを超えている。特に、講義の聞き取りのPart IIIが長文化している。2017年度の出題では、Part IIIの3つのうち2つの講義は500 wordsを超えており、英語リーディングの長文に匹敵する分量が、英語リスニングで出題されている。例年英語は入試の最後の時間帯に実施されるので、一度しか放送されない英語リスニングを含め、最後まで集中して試験に臨むことが求められている。英語リスニングの放送時間は試験の指示や解答時間を含めて30分程度である。なお、英語リーディングの解答時間は、上記の英語リスニングの放送時間の長さとは関係がなく、60分である。

 

  1. 総合教養(ATLAS ?読解資料の文字数が増加

・総合教養の各Partの論文の文字数と放送時間

総合教養(ATLAS)は4つのPartに分かれており、Part Iでは放送講義に直結した問題、Part IIからIVはそれぞれ講義に関連した人文科学、社会科学、自然科学の論文を読んで答える問題が出題される。試験前に配布される問題冊子はシールで閉じられており、講義の放送終了までは問題冊子の内容を見るはできないが、別途メモ用の冊子が配られるのでメモを取ることは可能である。講義は一度しか放送されないので、問題を解く際に講義の内容を思い出せるよう、メモを取る必要がある。試験時間は80分であるが、昨年度の場合、講義の放送時間は約15分であったので、実質的な解答時間は約65分であった。

最近の出題では、Part II以降で掲載される論文の文字数が大幅に増加している。2017年度の問題では、各論文がいずれも3,500文字以上あり、3つのパートの文字数を合計すると約10,900文字にも達する。2015年度は7,700文字程度であったことを考えると、大幅に文字数が増えている。よって、人文・社会科学に匹敵するほどの分量の論文を、短時間で読むことが求められていることを念頭において、時間配分には十分に注意したい。

総合教養は出題範囲が人文、社会、自然科学と広範囲に及ぶので、すべての問題に答えるのは困難である。文系であれば人文科学や社会科学、理系であれば自然科学のパートを重点的に解くなど、自分の専攻範囲に合わせて、取捨選択を意識することが重要である。

 

3A.人文・社会科学 ?10,000文字以上の出題が定着

・人文・社会科学の論文の文字数と問題数

人文・社会科学の出題では、論文が約10,000文字、問題数40問の出題が定着している。論文の内容は大学の概論(入門)レベルのものが多く、また、他大学の入試ではみられない文章量であるので、まずはこの長い学術的論文を時間内に読みこなすことが重要である。設問も40問と多いため、スピーディに解いていく必要がある。解答に時間がかかる問題は後回しにして、短時間で解ける問題を優先的に解くようにしたい。近年の出題では論文の内容の順に設問が出されることが多いので、論文を読み進めながら順次設問を解くようにすると効率がよいだろう。

3B.自然科学  筆記問題が増加傾向

自然科学では他の教科にはない筆記問題が導入されているが、2017年度では物理で4問、化学で3問、生物で5問の筆記問題が出題され、従来の出題よりも増加傾向にある。数学のみ筆記問題はなかったが、計算結果を答える数値選択問題が多数あるため、他教科と比較して解答に時間がかかることが予想される。自然科学では4つの教科が一つの冊子に印刷され、試験時間中この内の2教科を選択する形式であるため、実際に各教科の問題を見てから解答する教科を決めることができる。よって、国立大学併願者などで、3つ以上の自然科学の科目を勉強している場合は、問題をみてから科目を選択するようにしたい。

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