ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

BUCHO.NETでは、ATLAS(総合教養)の情報を募集いたしております。
情報提供者の皆様には図書券やギフト券もご用意いたしております。
サイトは皆様の情報提供によって運営されております。ぜひこのページが役立ったという皆様、
下記フォームより、ぜひ皆様の情報をお寄せ下さいませm(_ _)m。

https://icu.bucho.net/mail/ATLAS01.html

一般選抜

学内新聞WGのICU入試特別号が今年も発売されます。
ICU入試の下見の際にぜひお買い求め下さい。ICU入試当日も販売予定。

販売場所:ICU学内、ICU教会前を予定

発売する時間の目安:
2019年2月1日(金) 9:00頃-17:00頃 ICU教会前
2019年2月2日(土) 7:30頃-17:00頃 ICU教会前(もしくは新D館前)
(天候や販売状況等により変更・中止される可能性があります。去年は雪で早期撤収。)

販売予定価格:300円
内容はICU入試の分析やアドバイスなどで、例年通りなら入試をリラックスして受験していただくための軽めの読み物が中心です。
WG OBのBUCHOの記事も掲載予定!

英語リスニング,一般選抜

ICU(国際基督教大学)入試英語リスニングの頻出表現の研究その2。

今回は前回分析したICU英語リスニングの質問文の頻出単語を元に、
それらの単語のコロケーションを見ていくことで、頻出の出題パターンを確認していきます。

 

<ICU入試リスニング対策1 最頻出のWhatの出題パターン>

・"imply"はほぼ100% What does(What do)と一緒に出題される。また、ほとんどの場合、主語がman, womanである。

What does the woman imply?

What does the man imply?

 

・"will"はほぼ100%"what"と一緒に出題される。会話の後何が起こるかを答える問題は頻出

What will most likely happen next?

What will the woman most likely do?

 

<ICUリスニング対策2  Whichの出題パターン>

・"following"はほとんどの場合、"Which of the following"の形で出題される。各問は選択肢(a,b,c,d)の中から答えを選ぶことは明らかであるから、質問文中にfollowingを見つけたら、それを含む箇所は読まなくてもよい。

Which of the following can be inferred from the conversation?

 

ただし、"NOT“を含む質問文(当てはまらないものを選ぶ問題)は、ほとんどの場合"which of the following"で質問文が始まるので注意。

Which of the following does NOT illustrate post-truth thinking?

 

<ICUリスニング対策3 Part I, IIのパターン>

・"probably"はほとんど場合、"What will"(もしくは未来表現)を伴って出題され、未来の予測を聞いている。

What will they probably do next?

What is the man probably going to do?

 

・"mean"はほぼ100%、"What does the woman(man)?mean?"の形で出題される。

What does the woman mean?

What does the man mean?

 

・"likely"はほぼ100%"most likely"で出題される。

Which of the following is most likely true?

 

<ICUリスニング対策4 Part IIIのパターン>

・"According to ~, “で始まる質問文は、ほとんどの場合、"According to the lecture," “According to the speaker," の形を取る。Part IIIの設問が講義に基づくことは明らかであるから、"According to ~, “の表現を見たら、カンマより前は読み飛ばし、カンマより後の箇所をまず読む。

According to the lecture, how many refugees were from Afghanistan in 2017?

According to the speaker, what design principle did Steve Jobs follow?

 

以上のように、リスニングの質問文は、特定のパターンに該当する場合があります。これらのパターンを理解しておくと、解答時間の短いリスニングを有利に展開できる可能性があります。

練習として一つ例をみてみましょう。

According to the lecture, which of the following is true?

 

すでに見たように、"According to ~,"は読み飛ばしてよく、"following"を含む文はほとんどの場合"which of the following"の形を取るためここも読み飛ばし、結局"is true?"の部分だけ読めばこの問題が何を聞いている問題なのかは分かるということになります。

さらに言えば、択一の英語の試験では、"Which of the following is true?"自体が超頻出の質問文のパターンで、慣れてくれば即座に正答を選ぶ問題だと判断できます。言われてみれば当たり前の事なのですが、解答時間がとても短いICU入試の英語リスニングでは知っておいて損はない事です。

実際のICUの英語リスニングの試験では限られた解答時間で判断する必要があるため、これらのパターンを暗記するというよりは、ICU英語リスニングの入試過去問演習を多数行って、特定のパターンに出会った場合に、「この質問文はこれを聞いている」のだとか、「この質問文はこの箇所だけを読めばよい」、といった事を、過去のリスニングの経験から、自分なりに素早く判断できるようにしたいところです。

英語リスニング,一般選抜

ICU(国際基督教大学)入試英語リスニングの頻出単語の研究

今回はICU英語リスニング対策として、出題パターンを研究するため、過去13年分(2007-2018)*の英語リスニングの質問文をデータ化し、英単語の出題頻度を調べた。

調査の結果、ICU入試の英語リスニングの質問文で最も出題される英単語のベスト100は以下のものであった。"出現回数"は質問文に登場した回数を示す。

ICUリスニング対策1 5W1H(6W1H)で最も出題されるのは、Whatである。

コミュニケーションや情報伝達の際、5W1H(6W1H)が重要であるとされるが、実際の質問文での登場回数には偏りがあった。

what 248
which 34
why 32
how 19
when 6
where 4
who 3

上記のように、圧倒的にWhatを含む質問文が多かった。大半の質問文にWhatが含まれると考えてよい。ICUの英語はアカデミックな文脈から出されるため、"who"や"when"などよりも、"what"を用いて、より学術的な内容を問う傾向がある。故にWhatの疑問文のバリエーションは非常に多いので、過去問を通してこれらの内容を習得しておくとよい。

また、When, Who, Whereは出題回数が少なかった。

Whenに関しては、"What time~", “On what date~"など、whatを使って具体的な時を問う問題も見られた。

Whoに関してはほとんど出題がない。会話パートでは話者が男女別に分かれていて、登場人物は学生、教員、大学職員(図書館の職員など)である。また、講義は一人の話者(大学講師)によって語られる。よって、話者が誰であるかは自明である。さらに、アカデミックな文脈で"Who is the speaker?"といような質問文はあまりに稚拙過ぎるので、"What is Dr.? X’s area of research?"という風に、あくまでも学術的な観点から問われる事が多い。そのような意味でもWhoの出題回数は少ないと考えられる。

ICUリスニング対策2 学術的な出題を反映した英単語が多数出題されている

lecture 55
professor 13
student 8
Dr. 6
research 6

ほとんどの問題が大学生活や大学での学術的な講義をテーマにしており、結果的にアカデミックな文脈を反映した英単語が多く出題されている。逆にビジネス英語特有の表現(customer service, business conference)などは登場しない。

ICUリスニング対策3 会話や講義のテーマは日本国内に限らない

Japan 4
Japanese 1

“Japan"という語がリスニングの質問文に登場したのは13年間で4回、"Japanese"は1回である。会話パート(Part I, II)ではICUでの大学生活、講義パート(Part III)ではICUで行われる講義をイメージして出題されるものが多いのだが、それでも、会話や講義の内容が、日本国内に限定されるものとは考えない方がよい。特に講義は国際的な文脈から出される問題が多い。逆に、たまに日本の社会問題や文化等を話題にした内容が出題される事もあるという程度に考えておいた方がよい。

ICUリスニング対策4 会話パートでは男女の話者が登場するが、男女の発言はほぼ均等に質問対象となる。

woman 92
man 85

“woman" “man"は会話パートであるPart I, IIの質問文に特有の語だが、その出題頻度はほぼ等しい。

例:

What does the woman imply?

What does the man mean?

なお、ICU入試の英語リスニングでは質問文が問題冊子に印刷されているため、質問文を見ながら放送を聞くことができる。よって、試験対策上、特にPart Iでは、質問文にman, womanと書かれていたら、その話者の発言を特に注意して聞くようにする。

 

次回ICU英語リスニングの質問文におけるコロケーションの分析に続きます。

 

*1 現行の英語リスニングの出題形式は2009年度入試から導入されている。2007、2008年度も基本的な出題形式は同じであるが、出題数が35問であった。2006年度までは放送の会話文に応答する問題が含まれていたため、2006年度以前の質問文はこのデータには含まれていない。

一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 2/2)

 

【ICU入試科目別対策】

<人文・社会科学対策>

ICUの人文・社会科学は主に現代文への対策がそのまま役に立ちました。私が参考にしていたのは、『現代文ゴロゴ解法公式集』です。ここにある方法を自分なりにアレンジし、センター現代文やICUの過去問演習の際に徹底して取り組みました。ただし文章のすべてにマークすると時間がかかるので、設問に関係するところや、文意のわかりにくいところを中心にマークしていました。この参考書と、『現代文講義の実況中継』を合わせて使うと効果的だと思います。

また過去問演習と並行して、政治経済と倫理のセンター試験向けの参考書を読みました。加えて高校では日本史選択で、世界史の知識がなかったので、高1のときに使っていた世界史Aの教科書を探し出して読みました。過去問に関しては、10年分は解きました。だいたい7割以上は取れていたように思います。

特殊だといわれるICUの人文・社会科学ですが、現代文の力があれば、そんなに難しいものではありません。たしかに本文そのものは難しそうに見えますが、設問は比較的平易です。また知識問題に関しては、少なくとも世界史、日本史、倫理、政治経済の各分野から幅広く出題されますが、どれも基本的なものばかりです。まず何よりも現代文の力を身につけることが肝心です。

<総合教養(ATLAS)>

総合教養(ATLAS)も現代文への対策が役立ちました。ATLASの過去問は一部しか公開されてないので、主にオンレクの問題を解いていました。計算問題に関して言うと、じっくり時間をかければ解ける問題も多いので、先に計算以外の問題を解いて時間を稼ぎ、余った時間で解くようにしていました。全体ではだいたい6〜7割は取れていました。

<英語リスニング>

ICUの英語リスニング対策ですが、実を言うと、今回はほぼICUの過去問演習しかしていません。具体的には、オンレクの音声を毎日聞き、スクリプトに目を通すという作業を繰り返していました。ICUのリスニングにはある種の傾向があり、特に会話問題は毎年似たような問題が出題されるため、慣れれば慣れるほど点数が伸びていきます。また講義問題に関しては、いきなり問題を解き始めるのでなく、講義の流れを把握してから解くようにしていました。ただしこれらはあくまでも対処的なものなので、時間のある限り、基礎からリスニング力を身につけるべきだと考えます。最終的に過去問は5〜6割ほど取れていました。

<英語リーディング>

英文法と英文解釈に関しては、オンライン予備校のスタディサプリで学びました。時間的にも予算的にも、普通の予備校に通う余裕がなかったからですが、結果的には役立ちました。それと並行して、『Next Stage』という文法・語法問題集と、『東大英単語熟語 鉄壁』という単語帳をやりました。この単語帳は東大に限らず、難関大学を志望する方におすすめしますが、大変分厚い本なので、初学者は『DUO 3.0』や『システム英単語』から入ると良いと思います。そうして文法・単語・英文解釈の知識を身につけた上で、過去問演習に取り組み、長文読解力を身につけていきました。時間のある人は、過去問演習の前に『やっておきたいシリーズ』等の長文問題集をやっておくと良いでしょう。過去問はだいたい7割ほど取れていました。
リーディングに関しては、どの予備校や参考書であっても扱う内容はほぼ一緒です。なので、評判の良いところであれば、どれを利用しても構わないと思います。もちろん過去問演習は必須ですが、ICUだからと言って、なにも特殊な対策をする必要はなく、難関私大向けの勉強をごく当たり前にすれば充分だと考えます。

【ICUの編入入試について-その他】

○高校の調査書は、ICU入試の合否にはあまり影響しないと思います。私の高校時代の評定平均は3.1でしたが(他の高校だったらもっと低かったでしょう)、それでも合格することができました。ただし評定や願書等の資料が、ボーダー上にいる人を選別する際に使用される可能性はあるかもしれません。

○ICUを編入で受験する場合、大学の成績証明書または在学証明書を提出します。私は成績証明書を提出しましたが、前の大学の成績証明書も、あまりICU入試の合否とは関係がないと思います。私が出願の際に出した前の大学の成績証明書は、その半数以上がBとC(ICUでいうCとD)で、全く良いとは言えない成績でした。さらに留年したことがあるので、入学年度と現在の学年が一致していなかったのですが、そこも大目に見てくれたようでした。もし成績が不安な人は在学証明書の方を提出しましょう。

○実際に受験してみて、ICUの編入試験の難易度は、一般入試とまったく変わらないと感じました。たしかにICUのホームページによると、その倍率はかなり高いように見えます。しかしこれは編入のものだけを抜き出した数字であり、実際には一般入試と同じ基準で合否が決まります。おそらく、十分な対策をして、本気で編入を受験する人が少ないがために、あれだけ倍率が高くなるのだと思われます。私も、ICUを一般入試と編入のどちらを受験するべきか最後まで悩みましたが、結果的には杞憂でした。

○ちなみに、試験の座席について説明しますと、ICUでは「人文・社会科学」を選択した人の多くはICU本館のタブレット型の椅子で、「自然科学」を選択した人は(隣のICU高校にて)普通の机を使って受験します。自然科学は計算でスペースを広く使うからでしょうか。ちなみにタブレット型の椅子は右利き用ですが、試験の際に申し出れば左利き用に取り替えてくれます。

皆さんのお役に立てたら幸いです。一人でも多くの方がICUに合格することを願っています。

一般選抜

ICU入試対策直前対策講座(冬期講習)を12月より開講いたします。 詳しくは下記URLをご参照下さいませ。 https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture/

一般選抜,編入・転入本科,ICU合格者インタビュー

今回は編入でICUに入学されたshiroさんに、ICU編入に関する記事をご投稿いただきました。shiroさんはオンラインレクチャーを利用され、都内の私立大学を経てICUに編入で2017年度に合格されています。

オンレクOBのICU(国際基督教大学)編入対策記事(shiroさん 1/2)

こんにちは、都内の私立大学からICUに編入をしたshiroと申します。ICUへの単位編入や、編入試験対策に関して投稿させていただきます。少々長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。

<編入に関して>

【単位編入について】
○単位編入の概要について簡単に説明します。
まず、単位編入の時期に関してですが、入学直後の4月上旬に申請します。編入できる単位の上限は60単位です。編入された単位は、一般教育科目、保健体育講義科目、保健体育実技科目、そして専門科目のうちの基礎科目および選択科目の各科目に振り分けられます(それぞれ上限あり)。

○基礎科目および選択科目に振り分けられた科目は、メジャー申請の際にメジャーの科目(基礎科目および専攻科目)として再申請することができます。メジャー(マイナー)の基礎科目として3単位まで、専門科目として10単位まで(マイナーの場合は7単位まで)編入することができます。

○メジャー申請は、入学年度の冬学期の履修登録期間に行います。メジャーによっては取るべき科目や成績が指定されていますが、編入生に限っては、その時点でメジャー要件を満たしていなくても、自分の希望するメジャーを申請することが可能です。ただし、1年後のメジャー変更期間までに必ずメジャー要件を満たすことが必要になります。

○前の大学での一般教育科目・専門科目は、特に関係なく振り分けることができます(一般教育科目→専門科目として編入されたり、その逆もあった)。ちなみにICUでは、教職の単位も卒業要件として編入できます(ただし、ICUの教職課程で使用する際には別途手続きが必要になります)。なお、前の大学でのGPAは引き継がれません(個人的にはこの点が良かった)。

○その他、単位編入の詳細は、入学直後に行われる編入生向けの説明会で改めて説明されます。

<単位編入の実際>
私自身について述べますと、前の大学で持っていた単位が70単位で、うち44単位が編入されました。
まず前の大学の単位の内訳ですが、ICUでの一般教養科目にあたる単位が30単位あり、うち成績等で編入できない単位を除いて、20単位を申請しました。同じくICUでいう専門科目も34単位あり、うち21単位を申請しました。教職の科目も6単位あり、うち4単位を申請しました。したがって、45単位を申請したことになります。
編入後の単位の内訳は、
一般教養科目(GE)が5科目×2単位で10単位、
保健体育科目(PE)のうち実技科目が1単位、
基礎科目(FDN)のうちその他基礎科目(OTH)が4科目×2単位で8単位、
選択科目(ELE)が12科目×2単位+1科目×1単位で25単位となりました。
(※基礎科目については、編入生はまだメジャーが定まっていないため、いったんOTHに編入されました。)
基礎科目に編入されたのは、「日本文学史」や「教育原理」など、ICUでも基礎科目として開講されている科目が中心でした。一般教養科目に編入された科目の基準は良くわからないのですが、ICUではあまり開講されていない科目が編入されたという印象を持ちました。
また、上記のとおり、編入できなかった単位は、成績が足りずに申請できなかったものがほとんどでした。留学で得た単位もありましたが、留学先の大学のシラバスが必要とのことで、申請をあきらめました(シラバスがある方は申請すべきだと思います)。体育の単位は2単位ありましたが、実技科目と判断されたのか、1単位のみ編入されました。
なお、申請の際には、前の大学のシラバスも同時に提出します。私の場合は、ネットで過年度のシラバスを調べて、該当する講義のシラバスを印刷してまとめました。どの単位がどの科目に編入されるかは、シラバスをもとに判断されるようでした。

【単位編入の注意事項】
◯編入できるのは、ICUでいう成績C(評定70)以上の単位が対象です。成績Dの単位は編入できません。
ここで注意すべきなのが、ICUと他大学とでは成績評価基準が異なる場合がある、ということです。すなわち、ICUでの成績の最高評価(評定90−100)はAで、以下10点ごとにB、C、Dとなります。一方、私の以前在籍していた大学は、最高評価はSもしくはA+で、以下10点ごとにA、B、Cと成績が付けられるシステムでした。つまり私の例で言いますと、前大学での成績B(=ICUでいう成績C)の単位は編入できますが、前大学での成績C(=ICUでいう成績D)の単位は編入の対象外という事になります。
もちろん大学によっても異なりますので、自分の大学がどちらの基準に当てはまるのか、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

◯また、ELAに相当する科目(すなわち英語の語学科目)、体育を除く実技・実習科目も編入できません。これらの点を踏まえ、編入後の単位数をあらかじめ見積もっておくと良いでしょう。とはいえ、上記以外の単位はほぼ編入できた印象なので、そこまで心配しなくても良いと思います。
なお、体育の実技科目を1単位でも取っておくと、入学後に体育の授業を受ける必要がなくなるので、かなり楽になります。

○ちなみに編入試験ではなく一般入試で入った場合でも、前の大学から30単位を上限に単位を編入できます。ですので、現在の大学から編入できる単位が30単位に満たないのなら、一般入試を受けるのもありだと思います。もちろん、編入生として入学しながら4年間学ぶことも可能です。

○その他、編入に関する質問・相談は、ICUの教務グループに問い合わせるのが確実です。また、BUCHO.NETのブログにその他の編入生のインタビュー記事が載っているので、ぜひ参考にしてください(ブログ>カテゴリー選択>編入・転入本科)。
なお、ここまでの情報は私が編入をした時点のものなので、必ず最新の情報を確認してください。

(次回に続きます)

ICU総合教養対策(ATLAS),一般選抜

ICU入試総合教養(ATLAS)の問題構成と対策

今回はICU国際基督教大学入試の総合教養(ATLAS)の対策方法を、問題構成と試験時間を図解を交えて解説していきたいと思います。

まずはICU入試の総合教養の問題構成です。

ICU入試の総合教養(ATLAS)は4Partで構成されており、各Part10問、全体で40問の出題が定着しています。ここで注意したいのは80分の試験時間の構成です。

ICU入試の総合教養の試験時間は80分ですが、冒頭に約15分の講義が放送され、残りの時間の約65分で問題冊子の問題を解きます。試験時間は80分で固定されていますが、放送時間の長さは年度によって微妙に異なるため、解答用の時間も年度によって違います。概ね講義が15分間で、残り時間の約65分が解答用の時間と覚えておけばよいでしょう。つまり40問を約65分で解く必要があります。

総合教養の試験では2つの冊子が配られます。写真左はメモ用の冊子で、放送をメモするために用います。一方、写真右は問題冊子で、各Partの問題と、Part II以降の論文が掲載されています。問題冊子にはシールがしてあり、講義の放送終了後、合図があるため開くことはできません。つまり、問題冊子を見ながら講義の放送を聞くことはできません。このため、講義の内容を後から思い出せるように、メモ用の冊子に講義の内容を整理してメモをしておく必要があります。

以上の特性を踏まえて、総合教養(ATLAS)の対策を述べていきます。

 

<ICU総合教養対策ポイント1>

・人文・社会科学の対策を役立てる

構成を見ると約半分は読解問題です。人文・社会科学の過去問を活用し、学術論文を読み、それに答えるという読解の演習を積んでおくと、限られた解答時間で素早く問題を解く読解力がついてきます。

<ICU総合教養対策ポイント2>

・問題が非公開である上に、類似した試験がないので、対策講座等で過去問演習をやっておいた方がよい

上記でみたように大変特殊な試験です。その上、問題は非公開であるため、対策をしないとぶっつけ本番でこの試験に取り組まなくてはなりません。ICU受験を経験した浪人生の方にお話を伺うと、総合教養ATLASは戸惑っている内に試験が終わってしまったという声を聞きます。逆に言えば、過去問を精密に再現した問題を事前にやっておくと、ICUを受験する上で、大きなアドバンテージになります。

ICUの総合教養はかなり特殊な試験なのですが、何度かやっていく内に時間配分やメモの取り方など、試験の勘所が分かってきます。

英語対策,一般選抜

今回はICU国際基督教大学入試の英語リスニングの対策方法を、問題構成と放送時間を図解を交えて解説していきたいと思います。

まずはICU入試の英語リスニングの全体の問題構成です。

<ICU入試の英語リスニング問題構成>
問題数:全30問(Part I:10問、Part II:5問、Part III:15問)
放送時間:約30分 (Part 1:5分、Part II:5分、Part III:20分)

ICU入試の英語リスニングは全体で約30問、その内Part Iが10問、Part IIが5問、Part IIが15問出題されます。

放送時間は全体で約30分で、Part Iが約5分、Part IIが約5分、Part IIIが約20分の放送時間です。放送時間の長さは年度によって異なります。

Part 別の傾向と対策を見ていきます。

<ICU入試英語リスニング Part I>

<ICU入試英語リスニング Part Iの傾向>
問題数:10問
放送時間:全体で約5分
構成:10の短い会話文 (約15秒の会話が10個)
解答時間(会話後の無音時間):10秒

英語リスニングのPart Iは10の短い会話文が出題されます。1つの会話文につき1つの問題が出題され、計10問が出題されます。会話の長さは15秒程度、それぞれの会話文の後に10秒の解答時間(無音時間)があります。なお、その他Partも同様ですが、ICUの英語リスニングでは、問題文と選択肢は問題冊子に印刷されており、放送されません。

<Part I 対策法>

会話文が10数秒、解答時間(無音時間)が10秒ですので、非常に速く試験が進行します。まずはこのスピードに慣れることが重要です。

ICUの場合問題冊子に問題文と選択肢が印刷されていますので、できれば問題を見ながら放送を聞く訓練をした方がよいでしょう。

また、会話の内容は大学生活に関連した、大学のキャンパスでの会話が中心です。よって、過去問の内容は繰り返し出題されており、類題が多くでるため、過去問を教材として学ぶと入試対策として非常に効率がよいです。ちなみにリスニングの内容はCU入学してからも大いに役立ちますので全く無駄になりません。

その他の教材の方向性としてはTOEFLなど、留学を目指す人向けの教材をこなした方がよいでしょう。TOEFLは、非英語圏からの留学生が、英語圏の大学でやっていけるかという視点から、受験生の英語力を測るものなので、ICU入試の英語にとても類似しています。一方で、TOEICなどのビジネスパーソンも多く受ける試験とはやや方向が異なるかもしれません。

<ICU入試英語リスニング Part II>

<ICU入試英語リスニング Part IIの傾向>
問題数:5問
放送時間:全体で約5分
構成:2つの長い会話文 (約1分30秒の会話が2個)
解答時間(会話後の無音時間):1問につき15秒

Part IIでは2つの長い会話文が出題されます。Part IIの会話文はPart Iより長く、Part Iでは長くても2人の話者が1度か2度発言する程度でしたが、Part IIでは2人の話者が10回程度ずつ発話します。Part IIの問題数は他のPartより少なく、計5問が出題されます。例年、1つめの会話文で2問、2つ目の会話文で3問が出題されます。

<Part II 対策>

傾向はPart Iとほぼ同じです。大学でのキャンパスでの会話が中心で、大学生活に関連した内容が出題されます。Part Iより会話が長い分、多くの場合何らかのトラブルが発生し、それに解決するといった、込み入った内容の会話になる事が多いです。よって、会話文を「何が問題で、それをどうやって解決しようとしているのか」という点に注目しながら聞くと、効率よく解答することができます。

<ICU入試英語リスニング Part III>

<ICU入試英語リスニング Part IIIの傾向>
問題数:15問
放送時間:全体で約20分
構成:3つの講義 (4-5分の講義が3個)
解答時間(会話後の無音時間):1問につき18秒(各講義後、90秒の解答時間で5問)

Part IIIでは3つの講義が出題されます。前半の会話パートに比べると分量が非常に多く、各講義500-600 words程度あり、各5分程度で読み上げられます。他大学のリーディングにも匹敵する分量で、内容も大学での講義を前提としており、難度が高いPartです。

<Part III 対策>

3つの講義が出題されますが、その内容は総合教養(ATLAS)と同様に、人文科学、社会科学、自然科学の3分野を意識して出題される事が多いです。特に1つは自然科学分野から出題されます。人文科学、社会科学は明確な区分なく出題される事が多いですが、近年世界で議論されている社会問題などは毎年のように出題される頻出の分野です。

いずれにしても幅広く学術的な講義が出題されることを念頭に、自分の得意な学術的分野を作れるよう、ICUの過去問を中心にリスニングの演習を重ねていきたいところです。

<ICU入試英語リスニング対策のまとめ>

・全体に解答用の時間が短い。問題文と選択肢は問題冊子に印刷されており、実際の試験でもそれを見ながらリスニングの放送を聞くことができる。問題冊子を見ながら、問題を解きつつ、リスニングの放送を聞く練習をする

・Part I,IIは大学生活を意識した実践的な英語表現が多い。結果的に、過去問に類題が多く見られるので、過去問を中心に学習すると効率的に対策できる。

・Part IIIは非常に幅広い範囲から出題される。入試対策としては、様々な学術的な英語を聞く演習を、過去問を中心にする。人文・社会・自然科学の3分野がある程度意識されて出題されているので、背景知識の習得を含めて、得意な分野を作っておくとよい。特に近年の社会問題、環境問題などは頻出。Part IIIはI,IIに比べると明らかに難度が高いので、Part I,IIはなるべく多く得点するようにしつつ、Part IIIは「この分野の講義ならよく分かる」という得意分野を作れるようにする。

一般選抜

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詳しくは下記URLをご参照下さい。
https://icu.bucho.net/icu_onlinelecture