併願校研究,明治大学国際日本学部

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<お名前>
BUCHO

<プロフィール>
都立Tタマ高校卒、ICU(国際基督教大学)卒
大学受験情報サイトを運営

ICU受験対策 BUCHO.NET
早稲田国際教養受験対策 WasedaSILS.com
慶應SFC対策 KEIOSFC.COM

趣味はビリヤード、マジック、自転車旅行、ギター、こっそりと受ける大学入試(?)など
<受験形態・合格年度>
一般入試・2014年度入試

明治大学国際日本学部国際日本学科

<予想得点>

英語得点 = 約95%

国語得点 = 約75%

選択科目得点(政治経済) = 80%

<併願校>
今年は単願

<受験するまでのいきさつ>

経営している予備校(ICU、SILS、SFC対策)の併願校研究のため。

ICU(国際基督教大学)やSFC、SILSと併願している方がオンレク受講生の中に比較的多く、また、なんと言っても受験者数日本一の大学であり、2014年から中野に新しいキャンパスが出来たという話題性もあり、受験を決意。

政治経済が選択科目として選択でき、ICUやSFC入試の背景知識として活用できる点もポイント。

<大学への期待>

(入学するとしたら)

日本の魅力を世界に発信するような、ユニークな授業と人材育成に期待したい。2014年から移転したの中野キャンパスも魅力的。
-入試対策-

<全体>

明治大学の中でも特殊な配点の学部で、
英語が約44%、国語が約33%(現代文約22%、古文約11%)、社会が約22%という配点である。

また、合格ラインが例年70%-75%と非常に高く、
センター試験のようなハイスコアゲームの要素を持っている。

英語と現代文で乗り切りたいところだが、
合格ラインが非常に高く、また配点がうまくできているので、
例え英語だけできても、社会や古文ができないと不合格になる。

英語が最重要だが、英語だけでは受からないという、なかなかうまくできた配点である。

<会場に関して>

明治大学の多くの学部の入試は、明大泉校舎(杉並区)で行われる。
京王線明大前駅から歩いて数分のところにあるが、駅と明大校舎の前には甲州街道が走っていて、これは陸橋でないと渡れない。

なんといっても累計受験者数10万人超で日本一なのだから覚悟した方が良い。

この明大前の陸橋が入試期間中はものすごく混雑しており、事故が起らないよう、係員の指示に従って進む必要があり、駅から明大に行き着くまでに20分は見た方がよい。

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混雑する明大前の陸橋。行列が明大前駅から明大正門まで続く。

どうしてもこの行列に並びたくない場合は、京王線の下高井戸か、京王井の頭線の西永福あたりからタクシーに乗ると、新宿方面に向かう登り車線の甲州街道を通って明大前の校門に直接到着できる。

頑張れば明大前駅から歩いてぐるっと陸橋を回避することもできるが、そちらのルートも結構時間がかかる上に迷ったらしょうがないので、明大前駅から行く場合は無難に指示に従って陸橋ルートでいくべきだろう。

なお今回は東京では数十年ぶりという大雪が前日に降り、試験会場が比較的地元ということもあり、自宅から駅に向かう途中で、通りかかったタクシーに乗った。

地元ナンバーのタクシーの運転手さんはさすがというか、道路は全面雪にもかかわらず、「ええ!明大の試験受けるですか、おもしろいご商売ですね!」などと世間話をしつつ、凍結気味のカーブで逆ハンドルをあてながらドリフト気味にかなりのスピードで明大まで疾走し、あっという間に校門の前まで着いてしまった。さすがプロ。

無事に会場に着いたが、予定より早くついた上に、試験が1時間遅れで開始されることが告知されていた。試験開始まで2時間以上もある。一端校門をくぐって試験会場に入ると出ることができないので、外で時間をつぶそうと思ったが、明大前周辺の喫茶店・ファーストフード店等は受験生と保護者らで満席だった。京王線で隣の下高井戸駅に移動してそちらの喫茶店で試験開始1時間前くらいまで待機していた。

<1.英語>

(問題構成)

問1長文 約1500words
問2長文 約800words
問3,4空所補充(会話文中心)
問5長文 会話文の短文補充

試験時間80分

(実際の試験)

過去問を研究した結果、問5,4,3,2,1と逆順に解いていくと効率がよいと思った。

明大国際日本学部の場合、1限が英語であるので、最も長く、配点も大きいと思われる問1から解くよりは、確実に得点できる後半の問題から解いていった方が自分の場合はうまくいった。
全体の印象として、まっとうな素直な問題が多く、引っかけ問題などが極端に少ない。

このあたり「前へ!」という明大の校風なのか、誤解を招くような微妙な問題や選択肢があまりない。

時間さえ間に合えば十分に高得点が期待できるような内容。

よってあまりミスがあまり許されないような、ハイスコアが期待される問題とも言える。
配点から考えても英語が最重要で、英語のミスを他で挽回するのは難しい。

実際の試験では文法等が中心の問5,4,3を15分と素早く解いて、問2を20分、問1は30分ほどかけて、長文を比較的ゆっくり解いた。

試験会場の雰囲気も、英語の試験は早く解き終わっている受験生が多かったように思う。

<昼食>

1限目の英語が終わると昼食であるが、明大の場合試験会場の学食は、教職員学生の待機所になっており、受験生は利用できない(慶應なども同じで、受験生にとっては有りがたくないシステム)。また、試験会場から出ることはできないので、いずれにしても持参した弁当など冷や飯(?)を食べろというシステム。冗談抜きで弁当などは雪の日は冷や飯状態。

明大構内の明大マートで、お弁当やおにぎり等の昼食を買うことはできる。

なお明大駅前から明治大学の途中にはコンビニが一店舗あるが、陸橋の行列の途中になってしまうので、購入しにくい。他の駅などで買い物を済ませた方が良い。

自分は絶対教室で昼食を食べないことにしているのだが、雪で外のベンチ等が使えないため、メディア棟1階のラウンジで弁当を食べた。ここは穴場になっていて、ゆったりと食事ができる。

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<2.国語>

現代文2題、古文1題の典型的な国語の構成。

配点は「おおよそ7:3の割合」とされていて、
恐らく現代文約100点、古文約50点くらいの配点だろうと思われる。
(具体的な配点は非公表)

トータルで7割以上が期待される試験なので、古文は捨てない方がよい。

今回はどうしても古文が必要だったので、基本古語と助動詞を中心に、数ヶ月勉強した。
結果的に古文で6割くらい取れたので、大いに助かった。

傾向として、古文は他大学にはほとんど出題がない、江戸時代など、近世の文書からの出題が多くの年度で見られる。これらは現代語により近く、理解しやすいが、それでもやはり、古文の基礎知識がないと、問題に答えることは難しい。

現代文はオーソドックスな出題だが、古文を含め3題で60分であるので、スピードが求められる。

<3.社会(政治経済)>

今回最も力を入れたのが政治経済対策。

これは明治大学の入試の大きな特徴の一つだが、ほぼ全ての文系学部で、日本史、世界史に加えて、政治経済が選択できる。さすが受験者数日本一である。

政治経済が選択できる大学・学部は限定されるが、日本史、世界史と比較すると短期間で得点がUPしやすく、また、特にICUやSFCと併願する場合、政治経済の知識が大いに役に立つ。

政治経済は大学受験後も役立つ知識ばかりで、ぜひとも勉強しておくべき教科だと思う。政治学部、経済学部、法学部など、大学の文系学部の多くの学問分野の基礎知識であり、絶対無駄にならない。

また、明大の特徴の良問主義というか、ひっかけ問題や、教科書以外からの無理な出題が少ないので、問題が非常にパターン化している。

よって明大の他の学部の政治経済の試験問題をたくさんといていくと、必ず類題が出てくる。

一応全ての学部の過去問を研究してみたが、得に情報コミュニケーション学部、及び農学部の問題(毎年出題される農業に関する問4は除く)が似ているように感じられた。

なお政治経済は時事問題が多いので、10年前の問題をやるよりは、明大のいろいろな学部の問題を3年分ほどやった方が効率がよさそうだ。

政治経済のテキストに関して、以下のものが特に明治大学国際日本学部の試験にあっていると感じ、内容もよくまとまっていて、最後まで使っていた。個人的には今回1番使ったテキストで、オススメ。ただし、政治経済のテキストは、経済史、政治史等の内容は変わらないものの、時事問題や各種社会制度等に関する記述は、すぐに内容が古くなってしまうので、それらに関しては新しいものを使っていく必要がある。


みんなのセンター教科書 政治・経済 (吉田泰史・旺文社)

また、比較的内閣史がよく出るように思ったので、以下のものも使った。こちらは辞書的に使うというか、過去問で出題された内閣の部分を、この本で確認するという程度でよい。完全に内容を理解しなくてはいけないというタイプの本ではない。

日本史〔近現代史〕 歴代内閣 図解整理 ハンドブック(福山 浩麿 旺文社)

あとはひたすら明治の政治経済の過去問の数をこなした。前述のように情報コミュニケーション、農学部の政治経済の過去問は、国際日本学部と相性がよい。明治大学は全学部で政治経済を実施しているため、過去問がとても充実している。また、良問が揃っており、演習に適している。よって、市販の政治経済の問題集をやるより、明治の過去問を解いて、その上で足りない部分をテキストで確認したり、必要なら、その分野の問題集をやるというやり方がよい。他学部で出た問題の資料、リード文等が、問題として出てくることがよくあった。

特に一問一答形式の農学部の問題は汎用性が高く、使いやすかった。国際日本学部、他学部の過去問を、累計で25年分ほど解いた。ここまで解いてしまうと、多様な学問の要素を含みつつも、出題範囲がコンパクトにまとまっている政治経済では、おなじみの問題が多くなり、大いに自信になった。

一方、時事問題も出題されるので、普段からニュース等をよく見ておく必要がある。時事問題に関しては教科書レベルを超えてくるので、満点が取れるような試験では無い。つまり合格点には短期間で達することが可能だが、満点に到達するのは他教科と比べても困難というイメージ。

なお、国際日本学部では、今年度から長めの論述問題が出題されており、それが社会科学の内容そのものであるから(今年は少子高齢化に関する小論文的記述問題)、それらの分野を自然と勉強することになる、ICU、SFC受験生にはとっては有利な材料が増えた。

<まとめ>

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試験終了後、退場のための行列

・英国2科目型+政治経済の併願校としては、ICUとSFCとの相性が非常によい。ICUの場合人文・社会科学で、SFCの場合小論文で、政治経済の知識が大いに役立つ。政治経済は極端な暗記は必要なく、良問中心の出題で、勉強になる。その上英語の配点が大きいので、なんとも都合がよい。ただしICUは試験日程が近く、まれに試験日程が重なる年度もあるので注意。

・もちろん3教科型のSILS(早稲田大学国際教養学部)などを受ける場合も、配点がやや似ているので、英語が得意な受験生には併願しやすい。

・試験のポイントは、まずはなんといっても英語で高得点を取ること、そして、高い合格ラインを踏まえて、選択科目も含めて、7割以上を確保することだと思われる。

・3教科型入試としては標準的な難易度だが、英国型の受験生が受けると、社会と古文がポイントであり、合格点が高いので、少なくとも社会はやらないと合格は難しい。

・英国型受験生にとっては、政治経済が選択でき、古文も無茶な問題はでないので、勉強時間に応じて、一定点数までは確実に点数が伸ばせる。感覚的に半年勉強すれば十分に戦える(英国がすでにできあがっている場合)。古文・政治経済ができれば明大の他学部や早稲田の一部学部なども併願できるようになるので、メリットは大きい。

・さすが受験生10万人超の世界観というか、他大学の試験会場と比較して明らかにボリューム感が違う。これに匹敵するのは早稲田ぐらいだろう。誰も騒がないお祭り。試験日程が早いせいか、早慶の試験会に比べると悲壮感は少ない。なお帰りは時間差退出が実施されている。政治経済の場合、1番最後の退出で、試験終了から30分以上教室で待たされる。陸橋等を含め安全上の問題があって試験教室で待機するよう指示される。確かにあの人数が校門や陸橋に殺到したら危ない。待たされる教室になった場合でも、地方からの受験者などで、飛行機、新幹線等の時間が迫っている場合は、退出が許可される場合もあるようだ。

 

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<余談1>

右斜め前の男子受験生が、吉祥寺などでみかけるような英語がたくさん書いてある若者向けのシャツを着ていたのだが、1限の英語の試験前に「そのシャツは英語がたくさん書いてあるから脱いで」と試験官に言われ、脱いでいた。確かに入試要項にはそれらしい事が書いてあるのだが、ほんとに脱がされている人は初めて見た。雪がちらつく中でTシャツにさせられるのは厳しい。

<余談2>

英語ができる事と試験の親和性から、この学部から仮面浪人でICUに編入した学生は少なからずいる。過去のオンレク受講者の中にも結構いて、とある年度では同じ語学のクラスから2名が受験し、2名ともICUに合格している。実際に受験して受かった率直な感想として、この学部に興味がある人は、ICUと併願で受験すすると効率が良さそうだと感じた。オンレクで一定程度演習をすれば、ICUは十分に狙えると感覚的に思う。もちろん試験としてはICUの方が難しいのだが。

一般選抜,ICU入試統計倍率偏差値,志願者数・受験者数

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2014年度ICU入試は上記のような結果となった。一般入試では、志願者数がやや減少している。早慶MARCHなど主要私立大の志願者数は軒並み減少している。他方、中堅以下を含めると私立大学の志願者は微増している事から、今年度は旧過程の最終年度とあって、確実に合格できる中堅以下の大学への志願者が増えたものとみらえる。ただしICUは今年度からセンター入試方式を廃止していることから、累計での受験者は大きく減少した形である。

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(科目別合格者はBUCHO.NET調べで、公式の統計ではありません)

次に、一般入試の受験科目別の人数を見ていくと、昨年度に引き続き、自然科学の合格者が増加している。2012年度以前は自然科学の合格者が70-80名程の水準にとどまっていたが、今年度は141名合格しており、一昨年の2012年度が74名であったことを考えると、倍近くにまで合格者が増えている。この変化の背景として自然科学出題難度等の変化や、得点補正等の影響、理系の学生の確保、センター入試募集の影響など、様々な要因が推察される。

一方、一般入試全体の合格者は549人であった。これは2013年度の565人と比較するとやや少なく、一定水準の受験生を選抜しようという傾向が伺える。

特に最大のボリュームゾーンである社会科学の合格者は401人と、昨年度の439人から比較すると減少している。

難易度に関しては、ICUの公表する合格最低点がほぼ昨年度と同じ水準の184.9点(2013年度183.0点、2012年度184.0点)であることからも、ほぼ例年並みの難度であったものと考えられる。

オープンキャンパス

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バカ山周辺および花道の様子。今年は事前予約制による人数制限もあって、例年より若干人数が少ない印象があったが、各教室でのモデル講義や説明等を例年と比較しても熱心に聞いている受験生や父兄が多かった(例年より途中退室等が少なかった)。やはり事前にチェックして第一志望にしているような方がたくさん集まったのだなぁという印象を受けた。

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本館の改装工事に伴って、会場として使用されたダイアログハウス。ICU(国際基督教大学)初の高層建築だが、手前に低層のカフェテリアがあることによって、前面から見ると思ったよりも圧迫感がない。

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ダイアログハウスを裏側から見るとこのような感じ。敷地が広く低層の建物が多いICUの中では、やはり結構でかい。今年は主にこの1,2階が説明会等に用いられた。

なおICUのダイアログハウス上層階(3-6F)は主に招聘教授や短期留学生等を対象とした宿泊施設で、寮と比べると長期滞在対応のホテルのような雰囲気。

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ダイアログハウス1FにあるICU就職相談グループ。求人票等の就職関連の資料が揃っている。ICUらしく国際機関からの求人案内なども。就職相談グループのメールマガジンのバックナンバーも閲覧可能。

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ダイアログハウス2F会議室で実施されていた各種奨学金に関する案内。給付型、貸与型を含めるとかなり広範囲にカバーされている様子が分かる。ICU Peace Bell奨学金の採用倍率は約10倍、ICU給付奨学金は入学時が約5倍、在学生が約2倍とのこと。貸与型のICU奨学制度を利用する場合は選考がなく、希望すればほとんどの場合借りられる。担当職員が常駐していて、奨学金に関する個別相談も可能だった。

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ダイアログハウス2Fの国際会議室。写真は本郷准教授の同時通訳に関するモデル講義の様子。同時通訳の魅力を伝えると同時に、高校生の素朴な疑問(英語が聞き取れない、単語力がない等)も解決してくれる講義内容で、皆さん熱心に受講されていました。

(なおICUでは同時通訳等の科目は(メディア・コミュニケーション・文化メジャー)等で充実したカリキュラムが組まれている。たまに受験生が質問を受けるが、難関私大でこれらのコースはありそうであまりないらしい)

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ダイアログハウス2Fで行われたICUセプテン(9月生)向けの説明。9月生はとにかく国や地域によってシステム等が異なり、提出書類の多岐にわたるので、早めに取り組み、分からない場合は個別に問い合わせる必要がある。

オープンキャンパス

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例によってJR武蔵境駅からICU(国際基督教大学)に小田急バスで移動。バス停は南口を出て右の2番。今年は駅の出口とバス乗り場でICU生が案内をしていた(ICU入試の日も基本的には同じルートです)。

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15分ほどでICUに到着。なおICU入試日は直通のバスが増発されています。

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ICUのバス停から見た滑走路の様子。

 

 

 

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バス停からほど近い受付。今年は事前受付制となっていたため、左右に受け付けが分かれていた。申し込み受付メールを持って行くと右側で簡単な確認、持って行かなかった場合は左側で名簿の確認等が行われていた。

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ICU本館の様子。今年は夏期に内部の改装工事が行われていたため、本館に立ち入ることはできなかった。このため例年とは違って会場利用に制限があり、各日先着1,000人までの事前受付制を取っていた。

来年度以降も事前申し込み制を継続するかは不明だが、今年に関しては各日程とも1-2週間前には定員に達しており、8月上旬の段階で概ね締め切りをしている様子だったので、来年度以降の受験生も、早めに(6月中旬頃から)オープンキャンパス情報を確認しておいたほうがよさそうだ。

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とにかく今年は猛暑で、緑が多く夏も比較的涼しいICUでもかなり暑かった。会場入ってすぐのところに無料で飲み物を配布していた。塩飴等も無料で配られていた。

こんな一番暑い時期にやらなくてもいいのではないかとも思うが、夏休みを利用して各大学のオープンキャンパス巡りをしている地方出身の受験生も多く、やはりこの時期に開催せざるを得ないということになりそうだ。

また入試の実施も一番寒い2月にやるのだが、これも慣習で他大学も軒並み同じ時期に入試をせざるを得ないので、仕方がないと言えば仕方がない。

いずれにしてもエクストリームな気候の中で受験関連の日程は進んでいくのだなと思ったりする。

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今回の学食メニュー。オープンキャンパスを巡るコツ(?)として、早めに昼食を済ませるのはポイントの一つかも知れない(ICUの場合来場者に対して学食のキャパも結構大きいのでそれほど混雑しないが、大学によっては昼時に数十分待ちの列になっていたりする)。もちろん弁当持参などでもよいのだが、学食で食べると各大学やキャンパスの雰囲気がよく分かるし、値段も手頃なので、ぜひ行っておくべき。今回はいつのまにかICU名物押しされているバカ山丼をチョイス。

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ううむ、これはつまりキャベツが上に乗っている味噌カツ丼ですな。このカツ丼はなんとなく東南アジアにある日本食風レストランの味を再現したような味がするぞ(おいしくいただきました)。

(次回に続きます)

一般選抜,ELA(英語教育)

(最後にICUでの学習の様子をうかがいたいと思います。実際にICUに入学されて、ELAの上級クラスとも言えるStream 2(注)で学習されているとのことですが、ご自身のように英語は得意だが海外には行ったことがないという純ジャパが所属するとどうですかね?)

注:ICUのELAはStream 1から4に分かれており、Stream 1はほぼ英語教育の必要ない免除レベル、Stream 2は帰国子女が多く所属するレベル、Stream 3,4は国内校出身の多くが所属するレベル。
そうですね、やはりスト2は帰国子女の学生が多いですね(笑)。

帰国直後とは限らないが、中学校の頃アメリカに住んでいたとか、海外経験がある学生がほとんどです。

結構みんな話せていますね。英語が問題なくできている人が多い印象です。

テキスト読むにしても、英語そのものが悩みというよりは、コンテンツというか内容の理解に重点が置かれている印象を受けます。

純ジャパには結構きつい瞬間もあります。

(はやりStream 2は少々きつい?Stream 2で良い面はありますか?)

そうですね、自分の場合すでにStream 2入ってしまったので、入ってしまった以上伸ばしていく姿勢がないとやっていけない感じなのですが、他の人が自分よりすごくできるというのは良い環境ではあります。

ただじっくりELAで学ぼうという場合、Stream 3という選択肢もありだと思います。

(スト2とスト3は選べるのですか?)

選べるとまでは言えませんが、純ジャパでスト2に行く人は大抵インタビューを受けることになると思いますので、そこで希望を伝えることはできます。

僕もインタビューを受けました。

教授の方から新入生500人受けた中でTOEFLのスコアでは65位くらいという話を聞き、それならスト2でもよいかなと(笑)。

(英語を得意とするICU生の中でその順位は相当に良い成績ですね)

ええ、自分でも驚きましたが、クラス分けに使われるTOEFLはITP(団体受験)で、これにはスピーキングとかライティングは入っていないですからね。

もし普通のTOEFLのようにWritingやSpeakingがあったらもっとずっと順位は低いはずです。

自分のような純ジャパでも勉強し続ければペーパーテストは取れるようになるが、会話やライティングは海外経験がないとなかなか伸ばせないですからね。

逆に海外経験があっても会話には困らないが、文法やリーディング等をきっちりやってきていない帰国子女もいたりするので、このような順位になるのだと思います。

(Streamごとにどれくらいのクラス数があるのですか?)

大まかな数ですが、

Stream 1が1クラス、
Stream 2が4つ
Stream 3が20くらい
Stream 4は10くらい

という感じでしょうか。

(やはりStream 2以上は少ないですね)

そうですね、4月入学ではマイノリティですね。ICUの場合は日本語教育を受ける9月生の方に帰国生がたくさんいますが。

(ちなみにStreamのレベルを上げたり下げたりすることはできますか?)

成績が優秀だと、春学期終了後などに、上級のStreamに上がることはあるようです。

逆にStreamが下がるこというパターンはないと思います。

(そうするとやはり入学後のクラス分けで、希望するStreamをきちんと申告しておいた方がよさそうですね)

そうですね。特にStream 2はELAが1年次には終わってしまうプログラムですので、
英語をじっくりやりたい方はStream 3にした方がよいと思います。

英語以外の他の教科が早めに取れるという意味では良いのですが、
1年次のELAの授業自体に費やされる時間は多いので、大変な人に取っては大変です。
僕もこれからどういって付いていこうかという感じですし(笑)。

ただ、Stream2の自分のセクションは刺激的で楽しいことは楽しいですよ。

また雰囲気として、スト2に上がるような人は学習意欲が高いという面もあると思います。

授業にはみんなきっちり準備をしてきていますし、英語で競うのではなく、学問で競争しようという雰囲気があると思います。

逆にStream 4あたりになると、中には学習意欲が低い人もいると聞きます。
中には乗り気じゃない人もいるし、授業の予習をしてこないような人もいるとか。
学生の学習意欲の高いICUとしては意外だったのですが、その点も含めて、クラス分けのインタビューのある場合は、Streamの希望を出せばよいかなと思います。

(ありがとうございました。)

ICU入試対策ブログ 国際基督教大学入試最新情報,人文・社会科学,一般選抜

(それではここからはICU受験対策に関して科目別に聞いていきたいと思います。ICU(国際基督教大学)入試の人文科学・社会対策はどのようにされましたかはいかがでしょう?)

人文と社学もオンレクを中心に勉強しました。

現国の勉強もやっていたのですが、現国の文章解釈等が結構役立ちました。

どこに線を引くか、どこに要点があるか、などの読解の技術ですね。

(特に役だった現国の参考書はありますか?)

個人的な好みだとお断りしておきますが、特にオススメが2冊あります。

駿台の霜栄先生の『現代文読解力の開発講座』

これはとても古い本だったのですが、最近新装版が発売されています。

後は 板野先生の『ゴロゴ板野の現代文解法565』ですね。

どちらも内容把握にはとても役立ちました。

後者はマークの付け方なんかをを教えてくれるものです。

逆接の後は大事な内容がくる、とかそういう内容ですね。

最初は抵抗があったのですが、パターン化されたものを一度受け入れることで、
読むスピードが上がりました。

ICUの問題でも結構当てはまるところがあり、役立ちましたね。

ただ最初の頃は、パターンどおりに読んだり、パターンを発見したりしようとして、精読しすぎになってしまいました。
指示語とかをいちいち追うようになってしまって。

それでも参考書で学習したことで、現国の典型的な線の引き方、各文章の注目すべき点などが理解できるようになったことで、長い論文をピンポイントで理解できるようになったのは自分としては大きかったです。

(やはりICU志望者も現代文をやったほうがいいですかね?)

そうですねぇ、ICUの場合現国よりはるかに多くの背景知識を要求してきますが、読み方的なものもやった方が良いとは思います。特に文系なら現代文はいずれにしても付いてきますので、やっておいて損はないです。

(ただ現国はICUの入試などに比べるととても文章が短くて、精読のイメージがありますね。ICU入試の人文科学・社会科学のように、長い日本語論文も読めるようになりますか?)
そうですね、長文に関して言えば、英語の勉強が意外に役立ちましたね。
一つのパラグラフがどういうことを言っているのかを見極めるパラグラフリーディングとか。

飛ばしどころが分かるようになるというか、読むスピードに緩急が付けられるようになりました。

ここは主題なのでじっくり読もうとか、ここは主題の解説なのでより丁寧に、とか、ここは例の部分なので飛ばしながら読む、とかですね。

英語に関しては、日本語ほど速く読めない上に、入試問題も長文化していて、いかに素早く論旨を速くして、細かな箇所を飛ばして読むかという技術が発達しているのですが、現代文にはそういう技術はあまりない。なのでICU入試の場合は英語の読み方を日本語に取り入れてあげると、人文・社会科学の論文を読む際に役立ちますね。
英語のリーディングの勉強・現代文の勉強をしながらオンレクで人文・社会科学の過去問を平行して勉強することで、長い論文の読み方のコツを段々とつかんでいったような気がします。

英語・国語の二教科にしてもそうですが、これらは根本的に言語であることには変わらないので、「長い論文の読み方」、なり「線の引き方」などは、それぞれの教科で技術を得れば、勉強が進むに連れて相乗効果みたいなのがあると思います。

(次回に続きます)

英語対策,一般選抜

(高1から継続的に英語の資格試験の勉強をされていたということですが、
大学受験の勉強を本格的に始めたのはいつ頃でしょうか?)

校3の春休み頃です。

アメリカのコミュニティカレッジへの進学は、現実的には資金面や就職等の面で厳しいということが周りのアドバイスなどで分かってきました。

そこからは日本の大学に進学しようと思い、受験勉強も意識するようになりました。

(予備校等には通いましたか?)

はい、でも通い始めたのは遅くて、予備校に入ったのは高3の7月です。

また入ってすぐの8月の終わりくらいに体調を崩してしまいました。
体調不良と、精神面もあって、しばらく勉強できなくなってしまいました。

その時期は学校も休みがちになってしまって、授業に出られないというくらい落ち込んでいました。

本当に生活もままらない状況で、何とか勉強に戻れたのは11月頃でした。

この時期に勉強できなかったのは大きなロスでしたが、その分得意の英語を中心とした受験に特化するようになしました。

(ICUの対策はいつ頃から?)

7月申し込んでから1ヶ月くらいはいろんな問題をやっていた
英語やリベラルは比較的得意でしたが、人文・社会がネックになっていました。
そこから勉強できない時期に入ってしまって、その後11月ぐらいに軽い気持ちで解いてみたら楽しく解けました。

(どう立ち直ったのですか?)

本当に精神的にまいってしまっていて、でもこのままだと堕落していって二度と立ち直れなくなるなと。

どうせ落ち込んでいるならば、今は何かしら勉強に目標を建てて、何かした方がよいと思うに至りました。
目標を建ててそれに向かってやっていこう、それが自分には救いになりました。

目標という部分から立ち直った

結果ICUに入れて、間違いではなかったと思います。

(時間的には厳しかった?)

そうですね、英語は高1から継続的に勉強していたので得意でしたが、いわゆる受験科目は全く間に合わないと思ったので、世界史などは受験の参考書ではなく、一般書で勉強するようにしました。2時間で分かる世界史、みたいな本です。

結果的に大局的にエッセンスだけを見るような勉強になりました。

(世界史はICU用に勉強されたのですか?)

ICU用でもあるのですが、私大のセンター利用等にも使おうと思っていました。
ただやはりインプットの面で間に合いませんでした。
センターの待ち時間に勉強して、「こういうことなのか」と驚いたりしていたレベルだったので(笑)。
間に合わなかった

結局英語と国語で勝負するような形になりました。

(自分も英国型の受験の研究を長年していますが、英語に特化して暗記色があまりない、実践的な勉強ができる反面、志望校が限られて、かつレベルが高い大学・学部が多くなってしまうという面もありますね?)

そうですね、結局ICUを第一志望、早稲田国際教養を第二志望として、その他獨協の外英と中央の総合政策を考えていました。ただ調べると英国型もいろいろあって、比較的取り組みやすいレベルの大学でも英国型の受験は可能だったと思います。

自分の場合最終的には獨協や中大レベルを確保しつつ、第一志望のICUに専念するような形になりました。

(英国型の受験に関してはどのように考えますか?他の受験生にも勧められる?)

自分の場合夏頃勉強できなかったので、やや矛盾してしまいますが、文系であれば世界史とか社会とか理科とかは嫌いでも教養程度でも身につけておいた方がよいと思います。

世界史等は受験勉強としては十分にはできなかったが、知識でも断片的にでも入っていたのは意外に大きかったです。

例えば国語の小論とか英語とかで背景知識として、各種高校科目の内容が登場するんですよ。

世界史でナポレオンがどうしたとか、逸話とかそのまま現代文に登場したり。

背景知識、日本史、世界史、がっつりやっていなくても以外なところでも役立ちます。

英国だけやるのはいいかもしれないが、がっつりでなくても教養レベルで他の科目に触れた方がよいと思います。

センターレベルでも十分に知識になります。

実際の試験でも役立ちました。これってこのことを言っているんだろうなみたいな、類推が可能になる。背景知識が分かっていれば、内容の理解に費やす時間が短くなる。
問題で問われていることに集中できる、というイメージです。

英国の二科目は最後は背景知識の勝負になるので、二科目だけやって伸びるかというと案外そうでもないのです。

二科目にするなるにしても二学期くらいまではちゃんと勉強しておいた方がよいと思います。

その後の選択肢がかなり狭まってしまいますので。

(次回に続きます)

英語対策,一般選抜

今回は英語・国語を中心に大学を受験し、ICUに合格されたTENZANさん(2013年度向けBUCHO.NET ICU対策オンラインレクチャー受講生)にお話を伺いました。

(英語を得意とされているということですが、海外経験は全然ないのですね?)

高校の時語学研修で約1週間カナダにいったことはあるのですが、海外住んでいた経験などはないです。

(なるほど、英語を得意にされているのはどうして?)
そうですね、元々英語が好きというところが大きいと思います。

またカナダの研修も、ある意味で刺激になっていて、とにかく知っている難しそうな言葉をただしゃべるだけでは意味がなく、全然通じなくて、難しい文法や語彙を知っているより、まずはコミュニケーション能力を高めることが大事だと痛感しました。

そこで実践的英語へのこだわりが出てきました。

そして、高校を卒業したらアメリカのコミュニティカレッジなどに進学したいと思っていて、その意味でも積極的に英語を勉強していました。

(具体的にはどのような勉強をされましたか?)
高1年生の時に英検準一級を受けまして、最初は英検の試験対策をよくやっていました。

コミュニティカレッジの進学を意識してからは、TOEFLの対策もやりました。
(英検とTOEFLはそれぞれどのようなスコアですか?)

英検は高1の時に準一級を取ったので準一級ですね。ちなみに高3で一級も受けていますが、これは3点差で不合格でした(笑)。英検は一級までいくと英検独特の語彙などが出て、専用の勉強が必要になりますね。

TOEFLはiBTで85点くらいです。

(留学経験なしでPBT560点程度というとかなりのものですね、高校は進学校ですか?)

一応進学校ではありますが、公立が優勢な地区の私立校という感じで、トップの進学校とかそういうレベルではなかったです。
(なるほど、英検やTOEFLはICU(国際基督教大学)入試など大学受験にも役立ちますかね?)

そうですね、自分の場合あまり大学受験というよりは、英語の実力なり資格なりを身につけたいという意識が先にあったのですが、結果的には役だったと思います。

(具体的にはどういうところが?)

入試だと高1で勉強しても結果が出るのは高3の受験時まで分からないし、しかも合格するか不合格かの2通りしかないという世界です。でも資格試験なら、例えばTOEFLなら毎回スコアが出るし、英検も準一級の次は一級とか、目標を持って勉強できる。そういう意味で、いきなり入試を目標にするよりは、英語の資格試験の勉強を中心にやっていくと目標を明確にできてよかったと思います。 特に高1、高2の頃は入試とかイメージしにくいですし、実際に日程も先の話ですからね。
(ICUの英語の入試対策としてはどうでしょうか?)
TOEFLはICU入試に形式も近いし、役だったと思います。

特にリスニングはICUのリスニング対策としてとても役立ちました。

ICUのリスニングは、前半は比較的取り組みやすく、会話のセクションはセンタープラスアルファで十分対応できるかと思いますが、後半の長い講義の聴取りは、それなりに訓練しておかないと高得点は取れないところです。

TOEFLにも講義の箇所があって形式も似ているので、この点は特に役立ちました。

(具体的にTOEFLや英検はどのように勉強されていましたか?)

基本的には市販の教材を活用していました。

英検やTOEFLは市販の教材がとてもたくさんあって充実している上に、同じターゲットの試験を目指していることから、内容にもある種一貫性があります。

なので自分に合うテキストを見つけながら、段々とレベルを上げていきました。

入試だとセンターレベルとか、やや曖昧なところがありますが、資格試験なら、英検準一級とか、TOEFLなら500点超とか、より具体的なレベル別にテキストがある点も、資格試験の勉強しやすいところだと思います。

(次回に続きます)

 

ICU奨学金,一般選抜,ピースベル奨学金,センター入試

2013年度オンレク受講生、ICU一般入試合格者、ピースベル奨学生のhairiさんインタビュー第3回

(ICUを志望したのはどれくらいの時期でしょうか?最初からICU志望でしたか?)

そうですね、最初からICU志望でした。

ICUに進学したいと思ったのは高1の冬くらいです。

学問などが分かっていない時期に4年間の選考を決める旧来の学部のやり方には抵抗があって、入学してから選考が選べるICUのリベラルアーツ教育に惹かれていました。

ただ志望したのは速かったのですが、本格的に受験勉強をしたのは高3からです。

それまでは普通に塾(東進衛星予備校)に通っていました。

ICUを志望するといっても東京の予備校以外はICU対策講座がありませんでしたし、
ICU対策は高3になってからオンレクで、センターなり他の私大対策は塾でやろうときめていました。
(なるほど、入試の結果を拝見すると、ICUには一般入試とセンター利用の両方で合格されていて、センターもなかなかの得点ですね。これだけセンターがよいということは、国公立も併願されていたのですか?)

いえ、ICUが第一志望だったので、国立などは全然考えていませんでした。
センターを勉強したのはICUのセンター利用をダメもとでも受験したいというのと、
自分の希望として、文系の勉強だけせずに、数学や理科などを含め、幅広く勉強したいと思っていました。

(国立を志望せず、私大志望でこれだけセンターが取れるのは珍しいかもしれないですね)

そうですね、普段から各教科を学校や塾で勉強していましたので、センターレベルならそれなりに点数が取れるという部分もありました。

ただ、数学は苦手にしていましたね。

今年のセンターは国語と数1が難しかったのですが、思ったより悪くなかったです。
この点運もよかったです。

センターで高得点を取るには全教科で満遍なく点数がよくなくてはならないので、
ダメ元で気楽に受けていた点がよかったのかもしれません。
(センターは私大の併願にも使ったのですか?

はい、早稲田の人間科学はセンターだけで受験できるので、そちらも出願しました。
センターを使ったのはICUと早稲田だけですね。

(私大志望で、国公立を受けないとなると、受験期は三教科に絞るという方も多いと思いますが、センター対策の勉強をし続けたのはなぜでしょう?)

確かに周りの私大志望の受験生は英語や社会を集中的にやっているという人が多かったのですが、自分の場合文系の科目だけやっても煮詰まってしまって伸びないと思いました。
また、ICUの試験対策という意味でも、数学とか生物もやったのはよかったと思っています。ICUの場合リベラルで数学や理科も出ていますしね。
また、倫理政経は人文・社会科学にとても役立ちました。

来年からICUはセンター利用はなくなってしまいますが、それでもセンター向けに幅広く勉強をすることは、ICUの入試で得点は上がることはあっても下がることはないと思います。
センターの得点は、ICUでは使えなくても、他の私立で使えばいいわけですし。

(すると受験期は最後まで理系科目を含め、全教科勉強したのですね?)

そうですね、センター試験までは全教科勉強しました。

ただ、私大対策の勉強をやっている場合でも、センター向けの勉強はそこまで負担にはならないと思います。

国公立の二次試験対策などは大変だと思いますが、センターは記述とかはないですし、数学などもセンターまでなら十分間に合う範囲です。

択一で教科書の範囲から出るので、普段から勉強を続けていれば、時間的な負担という意味ではそこまででもないと思います。

(そのように広く勉強したところが評価された可能性もある?)

選考に関してはちょと分かりませんが、確かに大学でもあまり損得を考えず、いろいろな分野を勉強したいという気持ちはあります。

(ありがとうございました。)

ICU奨学金,一般選抜,ピースベル奨学金

2013年度オンレク受講生、ICU一般入試合格者、ピースベル奨学生のhairiさんインタビュー第2回

(引き続きピースベル奨学金の選考方法などに関して伺って参ります。応募用紙に書いた内容は?)

いくつか質問項目がありまして、それに答えていく形ですね。

(それぞれ簡単に教えていただけますか?)

<・奨学金の応募理由を記入してください(家庭の経済状況を含めて記入)>

自分の家は普通の家庭で、めちゃくちゃ貧乏じゃないのだが
学生支援機構の奨学金を借りて、あなたが行きたいなら大学にいきなさいという感じでした。
親の収入がこれくらいで、弟の教育費も将来これくらいかかってとか、具体的に書きました。

<・入学後、ICU 生としてどのような学校生活を送りたいと考えていますか>

これは少々変なことを書いたのですが、

古武術研究家の甲野善紀さんという方がいて、
その方は若い頃にいろいろ悩んだ上で試行錯誤するうちに、武術というテーマに出会ったそうです。

それからずっと武術の研究をして、今ではNHKに出たり、その分野では知られる存在になった。

大学は社会に出る前に時間があり、人に出会える貴重な機会なので、自分も一生懸命勉学等に励んで、自分のテーマのようなものを見つけていきたい。

そんなようなことを書きました。

<・本学の創立の経緯は他の大学とは大きく異なります。このことについて、感想や意見を書いてください>

ここも少し変なことを書いてしまったのですが

ICUは特色のある大学で、ある意味で辺境にいる。メインストリームではないということが大事だと思う。
動物の群れとかでも全員が全員同じ方向に行くと何かあったときに全滅してしまう。

なので一人ぐらい全然違う方向にいたり、そういう生体をもつものもいる。

ICUは大学教育においてそういう役割を担っている部分もある。

そんな内容で書きました。

思い出すと恥ずかしい内容なのですが(笑)。

<・あなたの卒業後、ICU で学んだことをどのように活かしたいと思っていますか>

ここはすみません、詳細は忘れてしまいました。

あまり損得にとらわれず、多様なことを勉強していきたいという内容を書いたかもしれません。

はじめの項目と内容が重複して困った記憶があります。

<形式にとらわれず、自由に自己PRを書いてください>

ここには自分の尊敬する人のことを書きました。

自分もそういう人達のように能動的にいきたい。

自己PRだからといって、特技を書いたとかではないです。

また、前に偉大な人がいても、無関心でいては反応できないし、
自分が尊敬出来る人に出会えたこと、
そのような出会いに対して、アンテナを立てていて、反応できた。

それが自分の良いところと書いた記憶があります。

(分量はどれくらいですか?)

A4で3枚くらいですね。

ICUのホームページから印刷して、自分で書いて願書と一緒に送る形ですね。

(願書に同封ですか?)

そうです。出願の時にピースベル用の封筒を、一般入試とセンターの封筒にぞれぞれ同封する形です。

(どれくらい時間をかけて執筆されましたか?)

構想は1週間くらいで、いろいろメモや下書きなどをしました。
本文は2日ぐらい書けてじっくり書きました。

(結構時間をかけたのですね。入試の出願の時だと試験対策で大変ですね)

はい、これは時間的に結構大変で、ファミレスでうんうんいいながら書いた記憶があります(笑)。

直前に書くのは大変なので、ピースベルに応募したい受験生は、早めにICUの募集要項などを確認して、応募に備えておいた方がよいですね。

(推薦状の執筆はどなたに依頼されましたか?)

担任の先生にお願いしました。

快く書いて下さいました。

(ちなみに奨学金が決まった後、先生に何かお礼とかを持っていったりしましたか?)

いえ、まだ持って行っていません。
いずれご挨拶にいこうと思っております。

(ご両親は喜んでおられましたか?)

それはもう大変に(笑)なにせ国立より学費が安くなってしまったので。
兄弟もおりますし、その点本当にありがたいです。

(奨学金が決まったという通知はどのように来るのですか?)

合格通知に同封されていました。

(やはりものすごく分厚い封筒になったりするのですかね?)

いえ、A4一枚のものすごくシンプルな用紙でした(笑)。

自分はセンター方式でも合格していたのですが、通知は一般入試の方に同梱されていて、合格時に送られてくる封筒の外見は見た目センターと変わらなかったですね。

説明の紙と、誓約書が1枚あるだけでした。

(センター方式にも合格していたというのも選考に関係していると思いますか?)

そこは正直分からないです。もちろんICUの方は把握していると思いますが、それがどう選考に及ぶかまではちょっと分からないですね。

(選考の決め手はなんだっと思いますか?)

そこも難しいところなのですが、オンレクの効果もあって、恐らく入試の成績がよかったというところと、あとは応募用紙の内容が評価してもらえたのではないかと思います。

応募用紙に書く内容は、各先生も読んでおられるようで、ピースベルの授賞式でも、副学長の森本あんり先生に「君の書いた内容は読んだよ」とお声をかけていただきました。

(ICUの先生方もちゃんと読んでおられるんですね)

はい、ただ、先生は「読んだよ」とおっしゃっただけで、内容がおもしろかったとはまではおっしゃっらなかったです(笑)。

(次回に続きます)