(それでは科目別に伺って参ります。ICU(国際基督教大学)入試のリベラルアーツ学習適性対策はどのような対策をなさいましたか?)
基本的にはオンレクの問題を解いていきました。
リベラルは数学I・Aをしっかりやっておくと有利ということですね。
実は大学のクラスに、高校時代に国公立型受験をしていた、数学に強い友人がいて、その友人にオンレクでよく登場する数学の問題の解き方を教わっていました。
文系で数学に苦手意識があったのですが、友人に解き方を教わったことで、かなり解けるようになりました。
リベラルアーツ学習適性で出る数学問題は、文系とはいえども、必修の範囲で一度はやっているはずの問題が多く出ています。
苦手だった自分が言うのも何ですが、慣れてしまえば簡単な問題も多いですし、全然対策できるので対策しないのはもったいないです。
その他にはSPIの問題を解説しているHPなども活用しました。
ちなみに同じ学部の同じクラスに同じくICU編入を目指す友人もいて、その友人とよく情報交換をしていました。
(同じ大学の同じクラスにICU編入を目指しておられる方がいたとはすごいですね。その方も無事に合格されたのですか?)
ええ、無事2人で合格しました(笑)。
友人は赤本を中心に、古い過去問も勉強していたようです。
「ICUの英語」をやったりもしていましたね。
ちなみに今年は比較的編入試験の合格者が多かったようで、トランスファーという人数枠は関係ないのかなと思いました。
つまりトランスファー(編入)は一般入試と同じ水準で合格できるはずだと思います。
また入学後に聞いたアドバイザーの話だと、評定や願書等の資料は、ボーダー上の比較に用いるとのことでしたので。
更に自分の場合は高卒認定で受けているので、通常の高校の評価書などの書類を出せないわけですが、合格できたことを考えると、高卒認定は一律の基準でみているのかなと思います。
(編入の上に高卒認定というのはかなりレアケースになりそうですね)
トランスファーで高卒認定を使う人はほとんどいないと思います。
アメリカの大学や他の中堅大から編入試験を受ける際でも、高校には普通に通っていた人が多いと思いますので、珍しいと言えば珍しいですね。
(ICUの編入試験を受けるということは、学校の友人などには言っておられましたか?)
仲のよい友人にはトランスファーを一応受けると言っていました。
ただ大々的にいったわけではなくて、仲間内で、という感じです。
現役の時は一人で勉強していたのですが、今回は周りにいろいろと教えてくれる人も居て、メンタル的に大きかったですね。
(英語の問題に関してはいかがでしょうか?)
ICUの英語はTOEFLに形式が似ていて、シンプルで解きやすいですね。
英語に関してはかなり実力がついていたようで、実際の試験でも10分くらいあまりました。
周りみたら結構そういう人もいたようです。
(ICU入試でも英語の試験はポイントでしょうか?)
ポイントではあると思いますが、英語ではあまり差は付かないかもしれません。
ICUの場合、英語の試験は比較的解きやすくて、またICU来る人は英語が得意な人が多そうですので、ここで差がつくと言うよりは、一定の得点が求められるという教科かもしれません。
(人文・社会科学に関してはいかがでしょうか?)
人文・社会科学の勉強に関しては基本的はオンレクに頼りきりという感じでした。
今年の人文は読みやすくて、比較的明快な出題でした。
社会科学に関しては、今年は日本の少子高齢化、雇用制度に関する問題が出題されました。
前の大学にいる頃に経営学の授業で聞いたような内容がいくつも登場していて、この点は有利だったなと思います。
人文科学と比較すると社会科学の問題は時事的で、政治・経済の分野はよく出ていますね。
(次回に続きます)