センター入試

ICUのセンターと一般の合格最低点が公開されたのは2009年度からで、センターは下記の通りです。

2009年度
合格最低点808点
受験者891人
合格者317人

2010年度
合格最低点801点
受験者数906人
合格者数319

2011年度
合格最低点825点
受験者数966人
合格者数314人

概ねターゲットは800点以上、合格者310人程度のようですね。

<余談>

大学入試等での実質合格ラインの表現として合格最低点という表現が定着しているが、「最低」がつくと何かしらネガティブな感じがするので、なにかうまい言い方はないだろうか。

「合格最低点を目指して頑張ろう!」とか、正しいが、微妙におかしい。

代替案として「最終合格者得点」「最後に受かった山本様の得点」「2012年度版、これがわしらの選んだ最後の生徒の得点じゃ」とか。

或いは、やたらとリベラルアーツを付ける比較的近年のICU的風習を踏まえ、「リベラルアーツポイント」とか。

しかしそれはそれで多方面からの突っ込みどころになるので、やはり無難に合格最低点。

東京六大学合格,大学受験・受験勉強のコツ

BUCHOでございます。毎年大学受験を続けておりまして、そのコツのようなものを聞かれる機会が増えてきましたので、受験に対しての自分の考えをまとめてみたいと思います。

受験とは、時間を得点に変える行為です。

大学受験には基本的に高2,高3(予備校)の数年間という時間が与えられています。

この限られた時間をいかに試験の得点に変えていくか、一定以上の得点が試験で取れるか、これが受験の全てです。

得点(P)を増やすには2通りしかありません。

1.勉強時間(T)を増やす

一番有効な方法です。得点を増やす上で勉強時間を増やす以上に強力な方法はありません。

「勉強時間を増やす=勉強以外の時間を減らす」です。

受験勉強しない時間を減らして勉強する時間を増やした人が合格します。

また1日の時間だけではなく、期間が長ければ長いほど有利です。

早期に始め、最期まで勉強した人が合格します。

しかし、長期間に渡り長時間勉強するには、勉強に対してのコミットメントが必要です。

また、常に不安感を克服していく必要があります。この不安感は最後まで消えるものではありません。

究極的に勉強時間を増やし、長期間続けるには、志望校に対しての思い入れ、そして勉強に対するコミットメントが大切になってきます。

 

2.勉強時間(T)の効率を上げる

勉強時間と期間を最大限に伸ばし、その上で、限られた時間を効率的に使った人が合格します。極言するとこれは「入試得点に直結する勉強ができるか」です。

入試で難しいのは、普段の勉強と入試の得点の関係性が曖昧である点です。

定期試験であれば、与えられた特定の範囲から出題されるので、その範囲をどれだけ勉強したかである程度の得点が望めます。つまり今日やった勉強が明日の試験の得点になるという分かりやすい構図です。

一方入試は出題範囲が広大で、どこまで勉強したら得点になるのかがなかなか見えてきません。今日やった勉強と、入試とのつながりが見えてきません。努力の成果が見えにくく、究極的には入試が終わるまでその成果は出ません。

この勉強と成果の関係にも、常に不安感が伴い、これは受験が終わるまで消えません。

勉強内容と試験の得点との関連が見えにくい入試では、常に入試問題から離れずにいることが大切です。過去問は勉強の最後の仕上げに解くのではなく、最初に解き、最後まで解くべきです。

入試において定期試験の「出題範囲」に相当するものを知るには「過去問」をやる以外にありません。そして定期試験で出題範囲をきっちり仕上げた人が高得点を取るように、入試でも出題範囲を知り、その範囲をきっちり仕上げられた人は非常に強いわけです。

もちろん過去問が全く分からない状態で解いては効果が上がらないので、その場合は一度教科書など基本に立ち返る必要があります。しかし入試で合否を争うレベルにまで達している場合、最後は形式への慣れ、過去問研究の差が大きく出てきます。70分、40問、10000語の日本語論文など、特定のフォーマットで入試を作る限り、そのフォーマットそのものが作り出す論点・出題箇所が必ず出てきます。東大対策では過去20年分を解いたり、多くの過去問を収録した問題集が出版されていたりします。他校の対策も究極的には過去問演習を多くこなすことに行き着きます。

一方、特定校の過去問を多くこなすには、その大学・学部へのコミットメントが必要です。基本的にはその大学・学部のための専門対策となるので、思い入れがなくては過去問はできません。合格の必要性と必然性なしに過去問はできません。

究極的に入試とは、時間を得点に変える行為であり、それはいかに不安感を克服し、いかに長く、いかに効率的に、いかに志望校への思いを込めて勉強できるかということにかかっています。

オープンキャンパス

オープンキャンパス2011の様子(怒濤の筑前煮編)です。
妙なタイトルを付けるほど更新が滞ることになりがちです。

今回は校内の様子などをお伝えします。

ELA(ELP)のモデルレクチャーの様子です(Hoskins先生)。An Introduction to Critical Thinkingというテーマで、ELPの授業のエッセンスが紹介されていました(ちなみに上記プレゼン画面What is Critical Thinking?では以下の内容がレクチャーされていました)。

Understanding a claim and its support(an argument)
Carefully and systematically thinking about the argument
Evaluating the argument in terms of its accuracy, validity and usefulness

こちらはICU在学生によるトークライブ、「ICUはここ(個々)が違う!」です。なかなか冒険した感じのネーミングを此処に感じます。
リベラルアーツ教育やメジャー選択など、ICU生ならではの話題が多く登場しており、在校生の生の声が聞けるとあって、なかなかに人気の企画となっていました。

 

こちらはD館の「リベラルアーツラウンジ」です。最近のICUは何にでもリベラルアーツを名前に入れる傾向にありますね。こちらではICUの学生のみならず、ICUの教授とも個別に対話できるスペースとして用意されていました。写真中央は我らが西尾先生(と果敢に対話する高校生)です。

この他にもICUのオープンキャンパスは個別相談は非常に充実していて、寮・住まい個別相談、卒業後の進路の個別相談、入試個別相談、留学相談コーナーがそれぞれ別の教室で用意されていました。

実際に他大学のオープンキャンパスなどに行くと全体説明が中心で、なかなか個別の対応まではできないという雰囲気なのですが、ICUでは学部長自ら個別相談に登場するなど、ICUの少人数教育の良さ、学生一人一人を大事にしたいという学風が端的に表れているなぁと思いました。

関係ないけど今年のポスターは遠目に視力検査の表に見えますな。

 

さて、今回は目当てのモデル講義があって理学館に向かいます。

 

 

入り口にいきなりスズメ蜂注意警告が。

「スズメの学校」は何となくかわいらしいが、「スズメ蜂の学校」は何となくサバイバルマッチ。

(注:行き帰りとも蜂はいませんでした)

 

理学館で行われた、久保教授(化学)のモデル講義の様子です。放射化学を専門とされていて、ホットトピックとも言える放射線と放射能に関してのレクチャーでした。大変分かりやすい講義で、放射線・放射能を正しく理解した上で、「正しく怖がる」ことが大切、とおっしゃっていたのが印象的でした。個人的には通常の生活を送る上ではそれほど放射線の影響を気にかける必要もなさそうだと理解でき、またこういう時にこそ放射線・放射能を含め、自然科学への理解を深める必要があると感じました。

いずれにしても人文・社会の分野のみならず、自然科学分野の研究もできるというのはICUの魅力の一つですね。

オープンキャンパス

2011年度のICUオープンキャンパスを様子をご紹介します。

例によってJR武蔵境駅。物心ついたころからずっと工事中。

例によって南口の2番バス乗り場に移動。今回はバス停にバスのスタッフの方が常駐されていて、待ち時間がゼロでした。

増発便にてICUに到着。オープンキャンパスの開催される土日は、バスの便が少なく、ICUへのアクセスは少々悪かったのですが、今年はお昼でも増発便等がスムーズに運行されていて、次々にバスが到着しているようでした。去年30分待ちだったことを考えるとすごい改善。

滑走路付近。結構人出がありました。

入り口付近のテント。ここで案内他一式をもらいます。

今年の配付資料の中身はこちら。毎年入っているポストカードがいいですな。この他にウチワも配布されていました。

バカ山付近で配布されているICU Water(右端)の配布。その他のドリンクの種類が増えてありがたい。「ICU Water下さい」とお願いしたら、「この水を飲むと英語がうまくなるそうですよ」と嘘をつかれた。新たな三鷹都市伝説が作られつつあるぞ。

お昼頃行われたLAMBSの皆様によるクラブパフォーマンス。ハイレベルかつ、爆音ですな。

こちらも名物となりつつあるICU Tシャツの抽選所。ICU生のサインを3つ集めるとガラポンに挑戦できる。Tシャツは結構かっちょいい。

大学食堂。去年まで堂々とプレハブで焼きそばを食わせる仕様だったのはこっそりと過去の思い出に。

普段は電子会計なのだが、オープンキャンパスの日は入り口で食券を買うシステムに。

ICUオムライス。思ったより20%くらい質素な造りだ。ううむここは筑前煮だったか。

(次回怒濤の筑前煮編に続きます)

学食・学生寮

引き続きICU学生寮 樫寮(Oak House)の紹介です。

 

 

階段付近は吹き抜けになっていて、開放感があります。

 

各階に用意されているスタディルーム。

洗濯機と乾燥機。ドラム式も1台おいてありました。

物干場。

キッチン周りです。調理器具等もそろっています。

キッチン横のダイニングスペース。

階段付近です。奥にエレベーターもあります。

欅寮の隣に銀杏寮も完成しており、新寮「欅寮・銀杏寮・樫寮」の3つができあがりました。

ちなみにいずれも「材木系学生寮」でありながら、「コンクリートむき出し感」にあふれています。

寮費はいずれも54,000円で、造りはほとんど同じですね。

上記3寮は最長2年まで在寮可能で、3年になったら他の物件を探す必要があります。また他の学生寮と同じく、7,8月は原則滞在できないという「夏は自分探しの旅」仕様です。

一通り必要なものは揃っていて、共同生活を通して自然と知り合いも増えそうで、特に新入生が新生活を始めるに当たっては非常に魅力的な選択肢で、3寮併せてのキャパシティは学生数の少ないICUとしては画期的ですね。

学食・学生寮

今回は樫寮(Oak House)の紹介です。2011年にできた新しい学生寮です。学食のすぐ隣に位置しているのでかなり便利なロケーションです。

エントランス付近のポストです。入居者は各1つずつポストが与えられるとのこと。

エントランス内の下駄箱です。館内は靴を脱いで利用します。下駄箱の番号はきっちり収容人数の126までありますね。

共用部分です。基本的に1-3Fまで同じ作りで、各階共有スペースを通って居住スペースに入る形になっています。自然と入寮者同士の交流が生まれる作りですね。1Fに男子、2,3Fに女子が入居。

居住スペースは7部屋ごとにポッドと呼ばれる一つのブロックになっていて、各階A-Cの3つのポッドがあります。各ポッドは洗面所や浴室などを共有する形になっています。実質14人でシェアする形で、洗面所等はそこそこ広かったので大丈夫。

居住スペースです。全て2人部屋です。窓の配置によって微妙に各部屋の印象が異なりますが、基本的には全て同じ間取りです。昨年できた欅寮も同じ作りのようですね。

デスクとその周辺です。2つのデスクが並ぶ配置ですが、デスクの横にはセパレーターがあって、収納棚も間仕切りの役割を果たしているので一定のプライバシーは保たれそう、かも。

(次回に続きます)

編入・転入本科

(ICU入学後の単位の編入の具合を教えていただけますか?)

計算したら55単位くらいは編入できそうです。
ちなみに前大学の学部の特性上、英語の単位が結構あったのですが、
英語の単位に関してはICUにはほとんど持って行けなかったですね。

また基本的にはB以上の成績のものが編入できますが、GPA(評定平均)には振り返られないので、GPAはICU入学後の授業の成績から算出されます。

自分のように3年時のトランスファーの場合、すぐにメジャー選択をする形です。
各メジャーを取るのにメジャー要件がありますので、編入する単位をうまく振り替えてあげる必要がありますね。

(ICUでの単位編入に関してインタビュー等は行われますか?)

インタビューはありませんでしたが、シラバスや授業要項など、編入を申請する授業の内容が説明するための書類を提出しました。

(3年時編入となると新入生との年齢差を感じたりはされますか?)

ICUに入ってからの感想ですが、ICUには本当にいろいろなバックグラウンドの方がいて、たとえばエジプトにいたとか、ヨーロッパにいたとか、ちょっと変わった経歴を持った学生も多いです。なので、他大学に在学していたことや、年齢が上、というのはそのようなバックグラウンドの一つだと思うようになりました。

(ICUを現役と編入試験と2回受けてみての感想はいかがですか?)

1回目は他の教科に手一杯で、ICUの問題を解く時間がほとんどありませんでした。

2回目の受験は編入ということもあって、オンレクでICUに絞って勉強できたのがよかったと思います。

(オンレクは具体的にどのような点が訳立ちましたか?)

オンレクは常に成績が出るので、モチベーションの維持につながりましたし、演習の形で取り組めたのもよかったです。情報量もすごいと思いました。

(ご家族はどのよう見ておられましたか?)

実は家族にはICUに編入学したいということを試験に受かるまで伝えていなかったのですが、試験に受かったこと喜んでくれました。
編入することに関しては、2年間で卒業できるからいいんじゃないか、ICUは前から行きたいと言っていた大学だからよかったのではないかと、という感じでした。

(最後に来年度以降の受験生にメッセージをお願いいたします)

特に編入を考えている大学生は、一度は大学の勉強に集中した方がよいと思います。まずは大学で勉強の仕方みたいなもの、学問の根幹部分みたいなもの身につけるべきでしょう。

また、試験に向けて体調を整えていきましょう。自分は試験前に2、3時間しか眠れませんでした。それでも、最後はあきらめない人が勝ちます。頑張ってください!

(ありがとうございました)

編入・転入本科

(それでは科目別に伺って参ります。ICU(国際基督教大学)入試のリベラルアーツ学習適性対策はどのような対策をなさいましたか?)

基本的にはオンレクの問題を解いていきました。
リベラルは数学I・Aをしっかりやっておくと有利ということですね。

実は大学のクラスに、高校時代に国公立型受験をしていた、数学に強い友人がいて、その友人にオンレクでよく登場する数学の問題の解き方を教わっていました。

文系で数学に苦手意識があったのですが、友人に解き方を教わったことで、かなり解けるようになりました。

リベラルアーツ学習適性で出る数学問題は、文系とはいえども、必修の範囲で一度はやっているはずの問題が多く出ています。

苦手だった自分が言うのも何ですが、慣れてしまえば簡単な問題も多いですし、全然対策できるので対策しないのはもったいないです。

その他にはSPIの問題を解説しているHPなども活用しました。

ちなみに同じ学部の同じクラスに同じくICU編入を目指す友人もいて、その友人とよく情報交換をしていました。

(同じ大学の同じクラスにICU編入を目指しておられる方がいたとはすごいですね。その方も無事に合格されたのですか?)

ええ、無事2人で合格しました(笑)。

友人は赤本を中心に、古い過去問も勉強していたようです。
「ICUの英語」をやったりもしていましたね。

ちなみに今年は比較的編入試験の合格者が多かったようで、トランスファーという人数枠は関係ないのかなと思いました。

つまりトランスファー(編入)は一般入試と同じ水準で合格できるはずだと思います。

また入学後に聞いたアドバイザーの話だと、評定や願書等の資料は、ボーダー上の比較に用いるとのことでしたので。

更に自分の場合は高卒認定で受けているので、通常の高校の評価書などの書類を出せないわけですが、合格できたことを考えると、高卒認定は一律の基準でみているのかなと思います。

(編入の上に高卒認定というのはかなりレアケースになりそうですね)

トランスファーで高卒認定を使う人はほとんどいないと思います。

アメリカの大学や他の中堅大から編入試験を受ける際でも、高校には普通に通っていた人が多いと思いますので、珍しいと言えば珍しいですね。

(ICUの編入試験を受けるということは、学校の友人などには言っておられましたか?)

仲のよい友人にはトランスファーを一応受けると言っていました。
ただ大々的にいったわけではなくて、仲間内で、という感じです。

現役の時は一人で勉強していたのですが、今回は周りにいろいろと教えてくれる人も居て、メンタル的に大きかったですね。

(英語の問題に関してはいかがでしょうか?)

ICUの英語はTOEFLに形式が似ていて、シンプルで解きやすいですね。

英語に関してはかなり実力がついていたようで、実際の試験でも10分くらいあまりました。
周りみたら結構そういう人もいたようです。

(ICU入試でも英語の試験はポイントでしょうか?)

ポイントではあると思いますが、英語ではあまり差は付かないかもしれません。
ICUの場合、英語の試験は比較的解きやすくて、またICU来る人は英語が得意な人が多そうですので、ここで差がつくと言うよりは、一定の得点が求められるという教科かもしれません。

(人文・社会科学に関してはいかがでしょうか?)

人文・社会科学の勉強に関しては基本的はオンレクに頼りきりという感じでした。

今年の人文は読みやすくて、比較的明快な出題でした。

社会科学に関しては、今年は日本の少子高齢化、雇用制度に関する問題が出題されました。

前の大学にいる頃に経営学の授業で聞いたような内容がいくつも登場していて、この点は有利だったなと思います。

人文科学と比較すると社会科学の問題は時事的で、政治・経済の分野はよく出ていますね。

(次回に続きます)

一般選抜,編入・転入本科

今回は2011年度のオンレク受講生で、明治大学からICUに編入学された雑種さんにインタビューさせていただきました。

(ICUを受験するまでのいきさつを教えていただけますか?)

2009年に初めてのICUを受験しました。当時は一浪相当ですね。
その年はICUには不合格で、 明治大学に合格しました。

明大には2年間在学しました。
在学していたのは国際日本学部という明大の中では比較的新設の学部で、サブカルチャー 映画 ファッションなどいった、自分の興味が持てる分野の勉強ができるのが魅力でした。

授業自体は興味深いものが多く、結構楽しかったですね。
学校の授業に限って言えば自分にあっていたと思います。

(なかなか魅力的な学部だったようですが、ICUに転入しようと思ったのはなぜでしょうか?)

2009年に高校の友達がICUに合格していまして、やはりICUはいい大学だよという話をいつも聞いていました。

また明大でも2年間やったし、ある程度とりたい授業も取れたので、違った場所で勉強してみたいという気持ちがありました。

どちらかといと確固たる信念をもってやってみようかなというより、試してみようというノリですね。

(新設学部でも明大とICUとではだいぶ雰囲気は違うのでしょうか?)

ICUとは全然雰囲気が違いますね。
全体でみるとやはり明大はマンモス校で、ICUのようには学生が勉学に励むという雰囲気ではありませんでした。
ただ新設学部で、教授陣はやる気があって充実していたと思います。
若干の迷いはあったが、やはりICU行きたいという気持ちでした。

(ICU対策としてはどのようなことをされましたか?)

基本的には大学の授業をしっかり受けていました。
オンレクでICU対策をしたのが遅かったのですが、国際系の学部なので、TOEFLの勉強は結構していました。IBTの受験も必修でした。

英語に限って言えば英語も元々好きだったのもありますが、在学しているだけでいい訓練になっていましたね。

また、社学・人文に関しては、大学のレポート作りで鍛えられた部分もあります。

大学に在学していることが、意図せずしてICUの入試対策になっているということは、ICU用の勉強を始めてから気がつきました。

(2009年と比較すると、どの教科が特にできるようになったと感じましたか?)

最初の受験と比較すると、英語に関してはかなりにできるようになっていました。
特にリーディングではオンレクでも1位を取れたほどです。

また、2009年受験当時は人文、社学を精読しようとすると時間が足りなくなっていましたが、今年は読める部分が増えていました。
レポートを書くために文章を読む量が増えたことが大きいと思います。

(編入試験というと、高校生と比較して大学在学生はあまり受験勉強に時間が取れず、不利な部分もありそうですが、大学生が有利な部分もあるのですね?)

そうですね、大学を入る前は書く作業がほんどないので、その点では大学生は有利ですね。
ICUを受験しようと決めた後は少し授業中に内職などをしていましたが、結果としては大学の授業をしっかりとっておいたのがよかったと思います。

(次回に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

(ICU AO入試の二次試験に関してアドバイスをお願いします)

(ICU AO入試の二次試験の詳細に関してはオンラインレクチャーのAO入試ページ内でご紹介する予定です。実際のディスカッションの内容や対策法などはそちらをご参照下さい)

テレビのニュースを見ながら自分の意見を組み立てる、という練習もしました。

日々ニュースを見て、キャスターの意見を聞きながら、この意見は賛成、この意見は違うなど、自分の意見を明確にする訓練をしていました。

(二次対策はいつ頃から始めましたか?)

実際に始めたのは一次試験を通過してからですね。一次の結果待ちの間に、資料集などを眺めたりもしましたが。

(ICU以外の大学の受験は検討されましたか?)

併願で第二志望を考えていたのですが、なかなか決まりませんでした。
自分でやりたい環境に関する勉強と英語教育の両方を受けられる大学はあまりなく、結論としてそれらを満たすのはICUしかありませんでした。
よって第二志望は全く違った方向性で考える必要がありまし、全く違う系統の学部を第二志望とする予定でした。
もしICUに受かっていなければ環境や英語の勉強は自分でやろうと思っていましたが、そう思うとICUに合格できたことは、人生の分かれ道だったとは思います。

(ICU AO入試合格のポイントはどの辺にあったと思いますか?)

一番はオンレクですね。添削はもちろん、一般入試の勉強を含めてためになりました。

(一般対策がAO入試対策にも繋がったということですね?)

はい、ICUの過去問はICUの教授が書いておられるので、過去問を解いていくのは非常に有意義で、入試問題を解いていく内にICUという大学や先生方のイメージなどもより具体的に浮かんできました。

また、ICUなので他の大学と違って、大きな活動をしてさえいれば受かるという感じではないという印象を受けました。つまりこういう活動をしたから受かる、という入試ではなくて、人物像もちゃんと見ていると思います。

(ありがとうございました。)