社会人入試silvermoonさんインタビューその5
(エッセイの記載内容に関する質問はいかがでしたか?)
思ったよりエッセイの詳細は問われませんでした。
先生方も一日中多くの面接をしなくてはならないせいか、詳細にエッセイを読んでいるという印象ではありませんでした。
(それはどのあたりでお感じになりましたか?)
ちょっと経歴が複雑だったというところもあるせいだと思いますが、書いたことと違うことをおっしゃっていたところがありました。
悪い意味ではありませんが、ものすごく願書を重視していたわけではないのだと思います。
ですから面接に結構力を入れるとよいでしょうね。
面接とその準備は自分の中に答えを整理するいい機会だとも思いました。
志望動機とかを自分の中でキチンと整理しておくどんなことを言われても対応できると思います
(面接の感触はよかったのですね?)
そうでうすね、終始笑顔で、特に女性の教授が母親のような安心感が持てるような雰囲気を作って下さって、すごくいい感じで穏やかに進んでいました。
なぜか大丈夫かなという自信がありました。
(何か通じるところがあったのですね?)
自分の求めているものと、向こうの提供してくれるものとがマッチしていたというのでしょうか。
結婚相手を見つけたような。
フィーリングがあうというか、ここだと思う瞬間がありました。
大学選びの時も「ここだ」というところにした方がよいのかもしれませんね。
(その後2週間後に合格発表ですね)
ええ、当日は合否電話に電話を何回もかけました。
入れるんじゃないかとは思っていましたが、小論文が不安だったので、結果が出るまでは緊張しました。
合格の知らせを合否電話で聞いて、思わず泣いてしましました。
未だに信じられない気持ちもあります。
ICUにいったら席がないんじゃないかとか(笑)。
(AOや指定校合格者はICUに集まり、課題などが出るようですが、社会人合格者はその後集まることはありますか?)
いえ、ないと思います。
課題としてはICUの学内サイトにプロフィールを送信するというものがあります。
今後ICUで学びたいことへの動機とか将来ICUを卒業してから何をしたいか。
そういったものを英語で書くというものでした。
おそらく先生方が見るものだと思われます。
(社会人入試の参考になるオススメの本などはございますでしょうか?)
原田義道さんという76歳で夜間中学に通い、83歳で大学入学された方がいらっしゃるのですが、その方のお書きになった『84歳大学生いきいき脳の秘密』という本はよく読みました。
また宮本延春さんの『オール1の落ちこぼれ、教師になる』という本も読みました。
この方は中学の時にオール1で教師になったという方で、中学でいじめにあっていて、中卒のような状況から定時制高校に通い、名古屋大に受かって教師になったという方ですね。
この2冊を主に読みました。
宮崎県知事になったそのまんま東の本も読みました。『芸人学生―僕が学びつづける理由』
成人して大学で入った人の本、特に原田さんの本を読んで自分の気持ちを固めていきました。
同じ体験をされた方の体験を読んで見るといいかもしれません。
特に原田さんの本は、何のために大学で学ぶのかという意味を知る上で、社会人以外の高校生の方にもオススメの本ですね。
(ありがとうございました。次回よりAO入試合格者のインタビューをお届けします。)