一般選抜

(それでは実際のICU国際基督教大学入試はいかがでしたでしょうか?)

まず前日に過去問を解いてしまいまして、オンレクで算出されたデータがよくなかったことからその事が気になってしまい、「明日は人生で一番大事な日なのにこんな点数で」という具合にもんもんとしていました。結局なかなか眠ることができず、3時間程度しか眠れませんでした。

実際に受けての印象では、まずリベラルアーツ学習適性はほぼオンレクの傾向通りで、やや理系の問題が目立っていました。

人文科学は今まで解いた中でもかなり難しい部類に入る問題でした。試験中に心が折れそうになったのですが、これまで勉強してきた様子を思い出し、自分が分からないなら他の人も解けていないだろうという気持ちで解き続けました。

社会科学は他の方も書かれているように、今年度は知識問題ばかりで、センターの政経のような問題でした。自分はセンター対策で政経をやっており、読解を苦手としていたので、結果的には救われました。

英語はとてもよくできました。例年に比べて簡単で、15分あまり、Part 1, 2とも見直す時間がありました。

全体を通してはすごくできたという感じはなかったのですが、悔いはなく、これはいけたのではないかとも思いました。人文があまりできなかった点は気になったのですが、他でカバーできているようにも思いました。

(ICUの合格発表は見に行かれましたか?)

たまたま父も仕事が休みの日だったので、両親と見に行きました。番号を見つけた時はうれしかったですし、両親も喜んでいましたね。しかし帰りがけなどに不合格で泣いている方などもいらっしゃって、自分はあまり騒がないようにしていました。

(実際にICUの入学試験を受けてポイントだと思われた所はありますか)

前日は早く寝た方がよいです。前日に過去問などをやってしまうとむしろ不安になってしまいます。リラックスして早く休む方がよいでしょう。

また他の受験生を気にしてしまうと、精神的に参ってしまうと思ったので、試験中は他の受験生をなるべく見ないようにして、試験問題に集中するようにしていました。たまたま席が一番後ろで、他の受験生の目線を感じずにリラックスして受験できたのもよかったのかなと思います。ICU生の中には試験監督の先生が誰だったかなど、試験の様子を克明に覚えておられる方がいてすごいと思うのですが、私は試験会場の様子は全く目に入っていなくて、覚えていません(笑)。

(ご受講いただいていたICU入試対策のオンレクは役に立ちましたか?)

とても役立ちました。やはり20年ほど国際基督教大学の過去問をやると傾向が体に染みついてきて、自分なりの解き方が分かってきます。特にリスニングなどはパターン化されている部分もたくさんあるので、それらが身につくと非常に有利です。またそれだけICU対策をやったという安心感も自分には大きかったと思います。

(受験生へのアドバイスをお願いします)

そうですね、国際基督教大学の過去問は独特で、特に人文科学や社会科学は年度によって大きく文章の内容が異なります。よって2,3回の演習の出来映えで一喜一憂せず、客観的に自分の答えを見直すことが大切だと思いました。また自分の場合は人文科学などが苦手でしたが、実際の試験では他の教科でカバーできましたので、苦手科目があったとしてあまり考え込まず、演習を続けることが大切だと思いました。

(ありがとうございました。次回のブログ記事ではICU祭の様子をお届けします)

(それでは実際のICU入試はいかがでしたでしょうか?)

まず前日に過去問を解いてしまいまして、オンレクで算出されたデータがよくなかったことからその事が気になってしまい、「明日は人生で一番大事な日なのにこんな点数で」という具合にもんもんとしていました。結局なかなか眠ることができず、3時間程度しか眠れませんでした。

実際に受けての印象では、まずリベラルアーツ学習適性はほぼオンレクの傾向通りで、やや理系の問題が目立っていました。

人文科学は今まで解いた中でもかなり難しい部類に入る問題でした。試験中に心が折れそうになったのですが、これまで勉強してきた様子を思い出し、自分が分からないなら他の人も解けていないだろうという気持ちで解き続けました。

社会科学は他の方も書かれているように、今年度は知識問題ばかりで、センターの政経のような問題でした。自分はセンター対策で政経をやっており、読解を苦手としていたので、結果的には救われました。

英語はとてもよくできました。例年に比べて簡単で、15分あまり、Part 1, 2とも見直す時間がありました。

全体を通してはすごくできたという感じはなかったのですが、悔いはなく、これはいけたのではないかとも思いました。人文があまりできなかった点は気になったのですが、他でカバーできているようにも思いました。

(合格発表は見に行かれましたか?)

たまたま父も仕事が休みの日だったので、両親と見に行きました。番号を見つけた時はうれしかったですし、両親も喜んでいましたね。しかし帰りがけなどに不合格で泣いている方などもいらっしゃって、自分はあまり騒がないようにしていました。

(実際に試験を受けてポイントだと思われた所はありますか)

前日は早く寝た方がよいです。前日に過去問などをやってしまうとむしろ不安になってしまいます。リラックスして早く休む方がよいでしょう。

また他の受験生を気にしてしまうと、精神的に参ってしまうと思ったので、試験中は他の受験生をなるべく見ないようにして、試験問題に集中するようにしていました。たまたま席が一番後ろで、他の受験生の目線を感じずにリラックスして受験できたのもよかったのかなと思います。ICU生の中には試験監督の先生が誰だったかなど、試験の様子を克明に覚えておられる方がいてすごいと思うのですが、私は試験会場の様子は全く目に入っていなくて、覚えていません(笑)。

(ご受講いただいていたオンレクは役に立ちましたか?)

とても役立ちました。やはり20年ほど過去問をやると傾向が体に染みついてきて、自分なりの解き方が分かってきます。特にリスニングなどはパターン化されている部分もたくさんあるので、それらが身につくと非常に有利です。またそれだけICU対策をやったという安心感も自分には大きかったと思います。

(受験生へのアドバイスをお願いします)

そうですね、ICUの過去問は独特で、特に人文科学や社会科学は年度によって大きく文章の内容が異なります。よって2,3回の演習の出来映えで一喜一憂せず、客観的に自分の答えを見直すことが大切だと思いました。また自分の場合は人文科学などが苦手でしたが、実際の試験では他の教科でカバーできましたので、苦手科目があったとしてあまり考え込まず、演習を続けることが大切だと思いました。

一般選抜

m-kokusaiさんインタビュー3

(秋から受験期までの勉強は順調でしたか?)

冬休みなどは1日10時間ほど勉強していたのですが、何か煮詰まってしまい、クリスマス以降くらいから意識して遊ぶ時間を増やすなどして、1日6時間程度にペースを抑えました。結果的に無理なくペースを抑えた方が効率がよかったように思います。

また11月に連休があったのですが、その頃には文字を見ると吐き気がするほどのスランプがありました。その時は親に相談してレジャーに出かけたりして、とにかく気分を切り替えるよう努めました。

(勉強内容はどのようなものでしたか?)

勉強はセンター向けのものと、オンレクでICUの過去問を中心にやっていました。
また英語などは基礎的な問題集をこの時期にやり直しました(語彙:速読英単語、文法:Next Stage)。基礎的な復習はとてもよかったと思います。復習をしていくと結構間違えている部分があったり、抜けている部分が見つかりました。

(なるほど、センター試験はいかがでしたか?)

英語以外はあまりできませんでした。センターはやはり6教科7科目と教科数が多く、基本的には詰め込み型の勉強が必要なので、高2からやっておかないと間に合わないという印象でした。高3の夏からでは少し遅かったかも知れません。一応出願はしましたが、センター試験でのICU入試は不合格でした。

(センター後の直前期の勉強はいかがでしたか?)

センター以後はICU国際基督教大学の勉強に的を絞り、1日に過去問を1,2教科ぐらいずつ解き続けました。

ICUの入試では英語とリベラルアーツ学習適性は得意で、人文科学と社会科学が苦手でした。人文科学と社会科学は読むスピードと読解力が求められますが、最後まで苦労していました。

(それらの苦手科目はどのように克服されましたか?)

最後まで克服できていないように思うのですが、結果的に他の教科でカバーできていたように思います。

(次回ICU国際基督教大学入試本番に続きます)

一般選抜

m-kokusaiさんインタビュー2

(夏休みが終わった2学期以降はいかがでしたか?)

この時期が一番精神的に不安定でした。まず9月に指定校の募集が来て、応募したのですが、噂の子がやっぱりICUの指定校枠を取ったのです…。落選したと担任の先生から電話をいただき、「一般で絶対受からなければ後は無い」という現実が一気に押し寄せてきました。

(早くからICUの指定校を意識されておられたのに、それは厳しいですねぇ)

そうですね、しかし以前からある程度覚悟していたので、落選したことに対して、そこまでの落胆はありませんでした。

(成績優秀なので他校の指定校推薦もいけたと思うのですが、そちらは応募されたなったのですか?)

ICUにどうしても進学したかったので、他校の指定校推薦には応募しませんでした。

ちなみにICU以外だと早稲田や慶応、上智なども推薦枠がありました。例えば慶応の法学部は2人も枠があったので、慶応の1学部で2人もいるなら、なぜICUは1校1人だけしか枠がないのだろうと当時は思っていました(笑)。

(なるほど(笑)AO入試は検討されましたか?)

そうですねぇ、応募要項等は見てみたのですが、AOは学校行事とか部活とかその辺りのウリが必要だと思ったのですが、自分の場合成績はよいものの、あまりリーダーのような活動はしていないし、欠席も結構あったので無理かなと思い、応募していません。

実は友達の一人がAO入試で合格してまして、それはもちろん喜ばしいことだったのですが、その一方で私はこの3年間ICUに行くために必死で勉強してきたのに、なぜ友人はあっさりと受かってしまうのだろうと思い悩んでしまい、その時は落ち込みました。

(確かにAOはキャラ採用というかやったもん勝ち的なところがありますからね。出身校ではAOや指定校で受かる方は結構いらっしゃったのですね?)

そうですね。出身校(都立K)は特色があって、比較的行事や課外活動に熱心な高校だったので、1/3以上は推薦で大学に行くという感じでした。秋頃から段々と推薦を決めてくる人が増えてきますが、そのように進学先が決まった人達は余裕が出てきて、残りの高校生活を楽しむような雰囲気になってしまうので、一般入試受験組にはちょっとつらい環境でしたね。

(次回秋以降の学習に続きます)

一般選抜

今回は2009年度一般入試合格者で、受験を通してICU指定校の校内選考、ICUセンター入試、ICU一般入試の全てを経験されたというm-kokusaiさんにお話を伺いました。

(ICUに入っての印象はいかがでしょう?)

思っていた以上に勉強をする大学だなという印象でしょうか。特にELPなどは活発な授業で充実しています。授業のコマ数が詰まっていて、宿題もあり、自分の場合通学に2時間ほどかかるので、ICUの勉強で1日が終わるという感覚です。入学してからも受験期と変わらないほど勉強をしている時間が多いですねぇ。

また実際に入学してみると、普段から親子連れでICUに遊びに来ていたり、公園のようなキャンパスを本当に公園のように人が訪れているというか(笑)

(ICUを知ったきっかけはどのようなものだったのでしょう?)

遠戚にICUの教授の方がいて、大学の名前や、どんなところかなというのは前から知っていました。実際に高1の時にその教授にお話を聞き、勉強意欲が高く、英語に力を入れている学校だという印象で、実際にキャンパスに行ってみたりして、ぜひここに進学したいと思うようになりました。

(早くからICU志望だったのですね。当時からICU受験対策はされていましたか?)

いえ、高1、高2の間は特にしていません。受験勉強自体を始めたのは高3の夏からです。

(その後指定校を狙っておられたのですね?)

ちょうど高2の時に在籍高校がICUの指定校の枠を得て、ぜひ指定校推薦を得たいと思いました。

(なるほど、2008年度入試から始まった公立高校向けの指定校推薦ですね。高3になってからはどのような勉強をしていましたか?)

校内1人のICU指定校枠をどうしても取りたかったので、高3の春の時期はオール5を取るために受験に必要のない科目も必死で勉強していました。その結果オール5は取れたのですが、私の3年間の評定平均は4.9でした。

しかし夏休み直前に評定平均5.0の生徒がICUの指定校を狙っているという噂が耳に飛び込んできました。この頃に焦りと不安がでてきましたが、「指定校のことはとりあえずおいといて一般で受けるつもりで勉強しよう」と自分に言い聞かせていました。

(夏からは受験勉強も始められたのですね?)

このころは自分でもびっくりするくらいエネルギーがあって、毎日10時間以上勉強しても全然苦痛ではありませんでした。内容としてはセンター試験向けの勉強を中心にしていました。英語に関しては高1から取り組んでいたので、ICU過去問とセンター向けのテキストをやった程度ですね。

(予備校には通わなかったのですね)

元々中学で予備校に通ってみたのですが、しっくりきませんでした。なぜか成績が下がってしまいまして。それから高校では自分で勉強するスタイルを確立していたので、大学受験もベネッセの通信の教材等を使って勉強していました。

(ご家族は心配されませんでしたか?)

そうですね、家族は「予備校に行かなくていいの?」と心配していましたが、これは自分の勉強のスタイルなのだと納得してもらいました。

(ご自宅で勉強されていたのですね?)

昼間は祖母の家に行っていました。自宅の目の前のマンション工事の騒音に耐えられなかったので、祖母の家の方が静かで、集中して勉強できました。

(オンレク(オンラインレクチャー)を受講されたのも夏からでしたでしょうか?)

受講を始めたのは6月頃です。何かの関連キーワードでBUCHO.NET内の合格体験記のページが検索でヒットして、この元のページはどこだろうとたどっていったところ、オンラインレクチャーのページに行き着きました。

(受講に際してオンラインでの学習など抵抗はありませんでしたか?)

ベネッセで通信教育は受けていましたし、オンレクに関しては特に抵抗もなく怪しい感じはしませんでした。受講自体はページを見つけてすぐに始めています。ICU入学のためになんでもするぞという気持ちでした。

(オンレクはどのように活用されていましたか?)

最初は1日で1年分を全て解こうと思ったのですが、4教科をやると解くだけで1日を使ってしまい、見直す気力が残らないといった感じでした。そこで週1回、1,2教科ずつにペースダウンして、じっくり見直すようにしていました。

(次回夏休み以降の勉強に続きます)

ICU総合型選抜(AO入試)

(AO入試 二次対策インタビュー4)

(ICUのAO入試全体を通して、何かアドバイスはありますか?)
一次の書類審査で落とされる人数が多いため、エッセイでいかに自分の特性をわかりやすく伝えられるかが大切だと思います。「初対面の人に」という条件なので、客観性をもたせるためにいろいろな人に目を通してもらうといいと思います。

エッセイや活動履歴は人によってそれぞれアピールするポイントが異なってくると思います。ですので、例えば留学などを経験していなくても、自分のアピールポイントをしっかりと書き、中身のあるものに仕上げることが大切でしょう。

二次に関してはその場で考察するため答えを準備しておくこともできないので、自分のできることをやる、という思い切りのよさが必要ではないでしょうか。

また全体として気持ちの部分も大きいと思います。私は担任のから「留学から帰ってきた勢いでそのままICUに受かったね」などと言われましたので。

(受験生へメッセージがあったらお願いします)

私の高校の後輩などにもどんどん受けて欲しいと思っているのですが、北海道ではICUの知名度が低く、先生方もあまり情報をお持ちではありませんでした。しかし情報がないからといってためらわず、ぜひチャレンジして下さい。

個人的にはICUにきて本当によかったと思っていますし、ICU生の多くは同じようにICUにしてよかったと言っています。ICUのAO入試は評定と英語の成績書類さえあれば受験できますので、ICUに進学を希望されるなら、ぜひ受験してみるべきでしょう。

(次回より数回に渡り、一般入試で入学された方のインタビューをお届けいたします。)

ICU総合型選抜(AO入試)

<AO入試2次 3 グループディスカッション>

(グループディスカッションはどのような形式でしょうか?)

まず司会者の方が1人に質問をし、それをきっかけにディスカッションが始まるというものでした。ディスカッションの時間は20分ほどあったので、試験の大半を占めていたことになりますね。私たちのグループではマンガを教科書に採用すべきかどうかというテーマに対し、マンガのメリットデ・メリットなどを検討しながら、マンガの利点を活かして、教科書の理解を深めるために、一部に用いるのは場合によってはよい、という結論に達しました。

(面接の形式などは事前に知っていましたか?)

ICUではAO入試の1次を通過すると、2次の案内が送られてきますが、そこに簡単な概要や昨年度の例題などが載っていました。ちなみに過去には「人類史上最もすごい発明は何か」というディスカッションのテーマもあったようです。

(面接のポイントは何であったと思いますか?)

ICUの面接試験はその場で考えてきちんと答えるという姿勢が大切でしょう。例えば他大学のよくある形式の面接試験であれば、志望動機や時事問題などある程度質問される項目が決まっていてるので、想定した質問の答えを暗記し、その場で話すということも可能かと思いますが、ICUのAO入試のような形式の場合はむしろその場での対応能力を見ているようなところがあると思います。

あとは自分の意見をはっきりと言うことでしょうか。答えに正解などはないので自分の意見を自信を持って答えることが何より大事だと思います。後に分かったことなのですが、面接で落とされる人はほとんどいないようです。

(面接後の懇談会というのはどういったものですか?)

面接試験後にERBの大きな部屋に案内され、全員が終わるのを待つ形になります(*試験問題が待機している受験生に伝わらないようする目的もある模様)。そこではお茶やお菓子が用意されていて、学部長の先生などとお話する機会がありました。

(懇談会は選考に関係があるでしょうか?)

なんとも言えませんが、関係ないのかなと思います。懇談会自体は2時間あって、待機の時間が終わったら、予定のある受験生は自由に帰ってもよいということでしたので。もちろん会場で暴れたりしたらだめでしょうけど(笑)。

入試説明会,リベラルアーツ学習適性

<ICU入試説明6>

リベラルアーツ学習適性

ippan1

入試説明では「数量的領域、言語的領域、分析的領域から出題 迅速かつ的確な判断力や論理的な思考力を試す。」
と説明されていました。また80問は難易度にかかわらずそれぞれ1点との説明も。

ippan2

?各分野の例題が示されました。

この問題は百人一首で、a.b.c.dはそれぞれ以下の句がアナグラム化されたものですね

a.春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
b.有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし.
c.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
d.天津風(あまつかぜ) 雲の通ひ路(かよひじ) 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ

a.c.dはいずれも2句目の一部が欠けていますが、bのみ2句目および3句目の一部も欠けています。
百人一首を知らないと答えられない上に、法則性もすぐに思いつくものではないので、難しい問題と言えます。
「こういう問題がある」ということを知らないと、初見で短時間で解くのは厳しいでしょう。

もう1問みてみましょう。
ippan2-2

これは英単語+四文熟語の知識問題。
“endurance"はかなり難しい単語ですが、これは「忍耐、辛抱」などという意味になります。
耐えるという意味の"endure"の方がまだおなじみなので、こちらから類推できたかもしれません。
選択肢中で対応する四字熟語は「臥薪嘗胆」ですね。

リベラルアーツ学習適性の知識問題にはこの問題のように複数の要素が組み合わさったものが多く見られます。

ippan2-3

こちらはおなじみの数列の問題。

比を考え行くとそれぞれ-2×-2×-2×-2の比がかけられていることが分かります。
つまり1項×(-2), 2項×4, 3項×(-8)…と続いているので、最後は12×8=96です。

?ippan2-4

?これはトポロジーという分野に関連する問題です。トポロジー元々数学の用語ですすが、ここでは図形の位相・空間的要素の位置的、接続的関係が問われています。
鉄道路線図を思い浮かべるとわかりやすいですね。
曲線を直線でイメージし、位置関係、接続関係(特に2本ある斜線)に注目して問題を見ると、選択肢bと問題の図とは同じものを示していることが分かります。

なお説明会ではこの他にもいくつかの例題が示されました。
これらの問題はいずれもBUCHO.NETオンラインレクチャー内で解説されております。

リベラルアーツ学習適性の対策をする際は、まずその出題範囲が非常に広いということを認識しておきましょう。
上記の数題だけをみても、完全に対策するには百人一首の暗記、主要四字熟語の暗記、語彙レベルの高い英単語の暗記、数列の基礎的理解、空間把握と、
広い範囲の学習が必要になります。80問を個別に分析していくと、その出題範囲は非常に広く、完全な対策は不可能です。
よってまず完全な対策を目指す科目ではないという理解が必要です。

また上記数問を見ても、それぞれにパターンがあり、これらのパターンを習得することも重要です。
さらに中学、高校の広い範囲から出題されますので、普段の授業を大事にするということも非常に大切です。

長年ICUの合格者を見ていて思うのは、指定校やAO入試、一般入試、さらにはセンター入試と、それぞれに違う制度にもかかわらず、入学するICU生には共通する
特徴のようなものを感じます。その特徴は、多くの学生が「幅広い教科への理解がある」というものです。
学際的なリベラルアーツ教育を実施するICUではある意味当然のことかも知れません。
指定校やAO入試で高い評定平均を求められ、結果全教科の成績がよい学生が合格します。またセンターでも国立型の試験が課されることにより、幅広い分野で高得点を出すことが求められます。
一般入試でもこの広い分野での理解が求められており、特にリベラルアーツ学習適性にはこの特徴が端的に表れているのではないかと思います。

受験対策的には、このリベラルアーツ学習適性対策は出題範囲が広大で、0からの対策で高得点を取るには時間がかかります。
よってあまりこのリベラルアーツ学習を「受験科目」として対策に時間をかけず、むしろ普段の授業を大切にし、過去問のパターンから短時間で効率的に平均点に達し、他の教科の学習時間を確保することが、攻略の秘訣だと思います。

ICU総合型選抜(AO入試)

<Yafugiさんインタビュー 二次面接2>

(どのような問題がだされ、どのような質問をされましたか?)
個人質問では、
・多くの青少年がマンガを読むのはなぜか。
・日本のアニメーションが世界中で人気があるのはなぜか。
・フィンランドは?のランキングで上位にいるにもかかわらず?でも上位にいるが、日本は?では上位だが、?ではそれほど高いランクにはいない。これらの違いをどう思うか。
を問われました。

グループディスカッションでは、文部省指定の教科書にマンガを取り入れるべきか否か、がテーマでした。

(面接対策は何かなさいましたか?)

実は全くしていません(笑)。私の高校からICUに行く生徒がほとんどおらず、AOでは自分が始めて受験するといった具合でしたので、情報がほとんどありませんでした。内容が分からないものは仕方がないので、ある意味覚悟を決めて面接に臨みました。

ただし試験会場で「このディスカッションの問題は前にも出たことがあるよね?」という話を他の受験生がしていて、他の受験生は準備万端なのではと少し不安になりました。

(個人質問はどのような形式ですか?)

資料に基づいた3つの質問を、それぞれ1分で答えるというものでした。つまり全員が同じ質問に答える形になります。答える順番によって不公平にならないように、順に当てられるというものでした。

私自身は面接への対策をしていなかったので、個人質問の出来はとても悪かったです。
反省点を挙げると、他の受験者が答えているときにそちらにばかり気を取られすぎないこと、回答時間(一人一分)を意識して答えることですね。

ICU総合型選抜(AO入試)

AO入試対策シリーズ

<Yafugiさんインタビュー 二次面接1>

(面接の形式は?)
受験者4名、面接官3名による集団面接です。タイムキーキーパーをする司会者も1人います。
2009年度のAO入試では、まずその場で資料が3枚(1国別青少年のマンガ読書時間ランキング、2日本のアニメに関するアメリカ新聞の記事(日本語訳付き)、3国別学力到達度テストの結果ランキング)配布され、目を通す時間が与えられました。

その後資料の情報をもとにどのように思考・推察するのかを個人質問で問われた後、あるテーマに基づきグループディスカッションを行い、最後にICUで何を学びたいかを一人ずつ答えました。所要時間は全体で45分間程度でした。

(面接の流れはどのようなものでしょうか?)

グループによっても多少違うかも知れませんが、私の場合は以下のような流れでした。

大教室に集合(会場:本館)

グループごとに面接会場に移動(会場:本館)

冒頭でごく簡単な自己紹介(名前など)

個人質問
(同じ質問を4人にそれぞれ聞く。答える順番は公平になるよう、質問ごとに順番が変わる。持ち時間は各自1問1分)

グループディスカッション(約20分。テーマを元にディスカッションをし、グループとしての結論を出す)

最後に志望理由、ICUで何を学びたいか(これもごく簡単に聞かれました)

面接試験終了後学部長などと懇談会(ERBにお菓子やお茶などが用意されていました)

icuao入試個人質問

icuao入試グループディスカッション

(次回に続きます)

一般選抜

<ICU入試説明5>

ICU国際基督教大学一般入学試験

OC27

一般入試は4科目 募集定員250名

試験科目は
1.リベラルアーツ学習適性
2.人文科学
3.社会科学または自然科学
4.英語(リスニングを含む)
の4科目。

記憶力や知識量を問う「学力検査」ではなく、入学後の学問への適応力を問う「適性試験」であるというのはポイントですね。

これは自分が以前から言っていることですが、ICU入試は「大学の授業」にベースがあり、ICUの授業に付いてていけるか、ICUの授業への適性があるか、また授業や大学に貢献でき、学内で活躍できる人物かという視点から試験が行われます。大半の大学入試が「高校の授業」にベースがあり、いかに高校の教科書の範囲を暗記しているかというのとは大きく異なります。

つまりICU入試は大学生としてのポテンシャルを見る試験であり、他大学の高校生としての成果を見る試験とは方向性が異なるということになります。

一方で「学力検査」は出題範囲を学習・暗記すればそれなりの成果が期待できますが、「適性試験」という定義だけでは試験内容が漠然としていて、何をしたら成果が得られるのかが曖昧です。

よって勉強をする際には「適性」を勝手に解釈するのではなく、過去問の傾向を踏まえて「ICUが求めているものは何か」ということを理解した上で対策をする必要があります。