ICU入試国際基督教大学入試合格体験記2021(4) えんどうさん
1. お名前、プロフィール
<お名前>
えんどう
<プロフィール>
静岡中部の進学校
東進(共通テスト、他大学対策)
海外ドラマ・映画鑑賞
2. 受験形態
一般選抜
3.予想得点
人文社会または自然科学得点 = 8割
総合教養得点 = 7割
英語リスニング得点 = 7割
英語リーディング得点 = 7割
(
共通テスト得点参考)
英語(R)98
英語(L)98
世界史 86
国語 134
4.併願校
法政大学、日本大学、昭和女子大学、静岡県立大学
5. ICUに入るまでのいきさつ(どうやってICUを知ったか? なぜICUを選んだか ? など)
1つ上の姉のオープンキャンパスで一緒に行った幾つかの大学がICUで好印象に残ったこと、姉が入学を決めより興味をもったため。
6.ICUに期待するところ
今までいろいろな国に住んでいた経験から、国際関係、開発学、文化人類学、社会学などを学びたい。また、小規模な学校ならではの生徒と教授の密接な授業に期待したい。
7.受験対策
a.願書
<1.ICUを志望した動機または理由を述べてください。>
私がICUを志望する理由は2つです。1つ目は貴校がバイリンガル教育を行っていることです。国際交流や留学を通して、私は新たな価値観や考え方を学び、自らが発信する際に英語が不可欠であると感じました。日英語を使えればより多くの人と接することができ、日本以外の世界のことを学ぶことにも有効だと考えます。2つ目はメジャー制です。「浮世絵とフェミニズム」というセミナーを受けた際、全く関係がないように見えるものでも関連性が見出せるという経験しました。広く自由に学ぶリベラルアーツを軸にメジャー制を取り入れることによって、学んだ幾つかの分野を繋げ、新たな視点で学問や自分の興味を深めることができると考えます。
<2.ICUで何を学んでみたいですか。あなた自身の希望をその理由も含め述べてださい。>
私は中学生の時に海外から帰国しました。帰国後、自分では常識だと思っていたことが通用せず、カルチャーショックを受けました。その過程で自分の固定した物の見方に気づき、新しい見方や情報、知識を得なければと思い、高校では大学の出張講義や全国規模の催し、オンライン討議や短期留学等に参加し、多くの人と触れ合うことに注力しました。それにより、思考が整理され、自分の新しい面や興味、改善点等、自分を客観視することができました。そして人間は文化や環境、人間関係等に影響されることを改めて感じました。米国留学中は世界規模の課題を解決する手段について討議し、複数の国が協力するためには様々な要素の中でも各国の文化や国民性を踏まえることが大切だと感じました。以上の経験から、ICUでは文化人類学や社会学を学んでみたいです。
<3.学内外を問わず、技能、諸活動など自分の最も得意とすること、好んで行なって いることを述べてください。>
セミナーや対話、討議、国際交流などを通じて多様な背景を持つ人々と接することが好きです。高校時代に世界中から高校生が集い、話し合うサマースクールや米国短期留学に挑戦しました。様々な人と対話することで、自分自身の考え方や価値観を見つめ直し、今まで知らなかった世界を知り、これから自分は何をすべきか、何ができるかなどを考えることができました。自分を成長させてくれるこうした機会はとても貴重で大切なものです。
a. 人文・社会科学
出題問題に関係する背景知識を備えるために、新聞を読んだり、リスニング対策と併用してPodcastやTEDで色々な分野のものを視聴した。また、過去問を通して効率的でやりやすい、自己流の解き方を身につけるように取り組んだ。私の場合、問題全体に目を通して資料を読むと、何が問われているのか忘れてしまうので、問題を2つ3つだけ、確認してから資料を読むようにした。
b. 総合教養(ATLAS)
共通テストに向けて世界史、現社、理科基礎など対策を行っていたため、それらの学びをそれぞれのパートで使えた、または選択肢を絞る手掛かりとなった場面が多かった。私はあまり数学が得意な方ではなかったため、計算の関わる自然科学の分野は時間配分を多めにとるようにした。複数の教科で共通テストレベルの学習(英語は段違いに難しいので除く)があれば、大変なことは少ないと個人的に思う。
c. 英語(リスニングを含む)
<リスニング>
幼少期から英語を学習していたため、他の試験より時間はかけなかったが、どのような出題方式なのか、リスニングの進む速度やテンポに慣れるようにした。だが、講義の部分は出題される内容にもよるが、特定の分野の専門用語が出題されると苦しいのでTOEFLの分野別の単語などを勉強した。
<リーディング>
同じく幼少期から英語を学習していたため、速読は問題なかったが、時間が比較的きついのでPart1の長文3つは時間配分を調整しながら進められるように意識しながら取り組んだ。
Part2の穴埋めの文法問題は、単語帳、power stageなどの英文法・語法問題書を使って対策をした。
d.その他受験に関するアドバイス(役立つ参考書、試験中に気をつけること、全般的な勉強法など)
x個人的な意見ですが、3年間を通して高校で学習する内容はICUの入試でやくだつことが多いと実感した。(例えば私の場合、1・2年次に扱った英語の教科書のトピックが資料の内容と繋がったこと"ロボットアシモブ""海洋ごみの処理"など。また3年次は、数学を除いた4教科選択だったが1・2年次に学習した数列などが問題処理に役立ったなど)。
試験当日について:車での送迎はできる(桜の木が並ぶ1本道の途中までのところで下ろしてもらうかたち / 駅からバスの場合は大学構内のロータリーで下りるかたち)。試験会場まで行く間に間隔をおいてICU関係者がいる。8:30には試験を行う教室に入ったが割とすでに人は多くいた。試験を受ける部屋にもよるが、机の椅子が合体した座席の場合、机がノートパソコン1台で埋まるような小ささ。コロナ対策として窓の開閉は休み時間に限らず行っていた(窓際の席は寒いと思う)。トイレは新しくなり個室の数が増えたが、試験終了直後は混む。リスニングは聞いていたほど響いて聞き取りにくいことはなかったが、イヤホンでのリスニング対策は本番に備えるためにも推奨しない。
8. 最後に一言
地方からのICUの受験だったため、オンレクで大助かりでした。解説も丁寧で余談も読んでいて興味深かったです。
最後までやりぬいて頑張ってください!