ICU(国際基督教大学)の公式サイトが更新され、2020年5月1日現在の大学概況が公表されていました(6月末UP)。それを元に定員充足率をまとめると以下のようになります。以下はいずれもICU(国際基督教大学)教養学部アーツ・サイエンス学科の学生数です。
先日UPしたように、2019年10月1日現在では以下の通りでした。
まず、2019年入学の現2学年ですが、昨年10月現在(下の表)で、1年は学生数が590人、充足率95.2%でしたが、本年5月1現在(上の表)の2年は学生数が615人、充足率が99.2%にまで上がっています。入試統計を併せて参照すると、ICU一般入試A方式、B方式、ユニヴァーサル・アドミッションを含め、計25人が2年次に編入していることが分かります。編入を広く受け入れているICUの様子が分かります。
また、過去4年間の5月1日現在の統計をまとめると以下のようになります。
まず、過去のエントリーでも触れたように、大前提として定員の130%を超えてはいけないという文部科学省のルールがあり、ICUとしては絶対にこのライン(=3,224人)を超えないよう、慎重に入学者数や合格者数を計算し、3,000人程度の学生数を維持している様子が覗えます。
一連の表を見ると、例年4年生が多い事が目に付くと思います。これは4年には3年からの進級者と、4年で卒業しなかった学生の両方がいるのためです。
過去の年度と比較すると、2020年5月1日現在では、特に4年生がたくさんいる事が分かります。また、過去4年間で、4年生の数はじわじわと増え続けています。海外留学をしたために4年で卒業しなかった学生や、就職や進学等で卒業を見送る人が多くなっているのかも知れません。もちろん多くなっている4年生が一気に卒業する形もあるわけで、その場合は1年生の受け入れに余裕が生まれます。いずれにしても今の4年生がどれくらい卒業するかという見通しが来年の1年生の受け入れに関連してきます。
一方、社会情勢の影響もあって、海外留学生を中心としたOYR(1年本科生 One Year Regular)の数は半減しています。
全体として、2020年5月時点のICU教養学部全体の定員充足率は120%を下回っているため、過去2年に比べるとやや余裕がある状況とも言えます。
2021年度のICU入試受験生としては来年度ICU入試合格者数が気になるところですが、統計上、現4年生が順調に卒業すれば、昨年度並みの合格者を出しても問題がないという状況です。